【エッセイ】白いワンピースと赤い本
南砺の街に出て来ました
あい変わらずわけの解らない事言ってます
※くるりの『東京』の歌詞を引用
そんなくるりの『東京』を聴きながら向かった先は富山県南砺市
ちなみに、どこかに出店に行く時はいつも聴いています
その南砺市にて今日、ZINEの出店をしてきた
南砺市(なんとし)
おそらくほとんどの人は知らない地域だと思う
富山県生まれ富山育ちの僕でもあまり行ったことがない
ざっくりいうと、なかなかの田舎である
なかなかの田舎(3/4が同じ言葉だ)
南砺市(なんとし)て響きだけで田舎ってことが伝わりそう
ちなみに僕の地元は魚津市(うおづし)
はい、その通り、海があって魚がたくさんいます
会場の最寄り駅の灰皿が自販機にとっても近かった

僕の考えでは、駅の入口と自販機と灰皿が近く設置されている場所は「田舎」である
そんなローカルなイベントで、しかも地方ではまだ流行ってない「ZINE」がメイン…
人、来るんか…?なんて心配していたが想像以上の来場者数で、かなり盛り上がっていた
主催者さんの宣伝のおかげである
本当にありがとうございます
また後日書くが、2日前の森道市場での出店では過去最低のクソみたいに売れなかったため当日売れるかとても不安で
そしてSNSに流れてくる昨日開かれたZINE東京の盛況ぶり報告に「ちぇっなんだよこいつら!もう!楽しそう…」とつまらない気分だった
だが、
めでたく森道市場の時より売れた
なんなら1月のZINEフェス東京より売れた
でかい!嬉しい!やっぱ俺のホームはここだ!
他の出展者様とも話せて、個人的に買い物もできて楽しめた
行けたら行くちゃ!と言った友達はちゃんと来なかった
ちなみにイベントは入場料0円で、出店料は1000円だった
やっす!赤字ちゃうんすか!ってスタッフの方に言ったら、「赤字です」と笑っていた
僕はいつも通りお酒を飲みながら、ゆるくだらだらお客さんと話して、ZINEが売れたり売れなかったりした
そんな今日のとある一コマ
白いワンピースを着た女性(たぶん20代)が一人で来て、僕のブースの前で立ち止まった
「こんにちは、」
「あ、こんにちは、、」
数冊のサンプルをサッと読んで、「これ、、、ください」と小さな声で言ってくれて、僕のZINE『バク』を一冊購入してくれた
「ありがとうございます」と渡して、その方はすぐに去っていった
特に他の会話は無かった
静かなやりとりだった
5分後、喫煙所でタバコを吸いながらその時のことをなんとなく思い返した
会場にいる人全員に言えることではあるのだが、あの人はどういう経緯で今日来てくれたのだろう、と思った
SNSかチラシで目に入って、「日曜日は休みだし行ってみようかな」とか考えて
当日ゆっくり寝すぎて、「行こうかなどうしようかな」とか葛藤して
「暑くなってきたし、白いワンピースでも着ちゃおうかな」とか
「なんだ、意外と雨降らなかったな」とか思いながら来てくれたのか
もちろんそんなこともう分かるはずはないし、これまでの出店でも改めてそんなことを考えたこともなかった
ブースにいる、人が来る、売れる、感謝
慣れてしまっていたのかも
よくないよくない
でもその時は、「誰か知らない人がどこからか来て、出会って、僕の書いた本を持って、またどこかに帰っていく」ことがなんだか不思議だなと思った
嬉しいな
不思議で嬉しい
と、ぼやーっと考えていたらちょうどその人が会場から出て駐車場に向かって歩いて行った
片手には僕のZINEを持っていた
白いワンピースに、僕のバクの表紙の赤色が目立っていた
・・・・・・
そういえば
「これ、」と言った時のあの人の指はわずかに震えていた
なんとなく、僕はこういう人のために文章を書き続けていたいなと思った
ゆるーく始まったイベントはゆるーく終わって
またくるりの『東京』を聴いて
『バク』の表紙に似た赤色の電車に乗って家に帰った

明日は仕事かぁ…嫌だなぁ…誰にも迷惑がかからないけど仕事が休みになる範囲で隕石とか落ちてこないかなぁとやんわり思って
あい変わらず、またこんなわけの解らない文章を書いている
