「忙しい」は、言い訳になっていないか?
「忙しくて手が回らないんです」
そう言う人のスケジュールを覗いてみると、びっしりと予定が詰まっている一方で、「これは何のためにやってるの?」と疑問を感じる業務がちらほらあったりします。
これは社労士実務の現場でも、よくあることです。
書類対応、メール返信、顧問先からの電話、行政とのやりとり。
毎日を「こなすこと」に追われていると、本当にやるべきことが何かを見失ってしまいます。
でも、そこでふと立ち止まってみましょう。
目の前の業務は、「今すぐ対応しないといけないもの」だろうか?
それとも、「今やっていることで安心したいだけ」なのだろうか?
この違いは、小さいようで実は大きいんです。
大事なのは、急ぎではなく効き目
「この依頼、今日中に対応してもらえますか?」
そう言われると、つい急ぎで取りかかりたくなりますよね。
でも、その業務を先に終わらせたところで、顧問先の課題解決につながるとは限りません。
むしろ、「急ぎの対応」ばかり繰り返すことで、長期的に必要な改善提案や制度設計など、「効き目のある仕事」がおろそかになっていないでしょうか。
実は、成果を出している社労士ほど、「手をつける順番」に敏感だったりします。
すべてを完璧にやるのではなく、「やるべきこと」と「やらないこと」をハッキリさせる。
これが、仕事に余白をつくり、質を上げるコツです。
優先順位がないと、「忙しい」が口グセになる
「忙しい」という言葉を多用する人に限って、優先順位を決めていなかったりします。
ToDoリストはいっぱいあるけれど、どれが重要なのか、自分の中で明確になっていないのです。
その結果、目の前に来た順に業務をこなし、対応した「数」は増えるけど、得られる「評価」や「満足感」は少ない・・・。
一方で、優先順位を意識している人は、あえて手をつけないことも選びます。
その「選ばない勇気」が、結果として周囲からの信頼につながります。
「全部やる」は、信頼ではなく自己満足
真面目な人ほど、「全部自分でやろう」とする。
でも、それは本当に相手のためになっているのでしょうか?
たとえば、定型業務を後回しにしてでも、顧問先の困りごとを一緒に考える時間をつくるほうが、よっぽど価値がありますよね。
自分がやるべき仕事と、誰かに任せる仕事。
緊急ではないけれど、重要なこと。
その選び方が、「成果が出る社労士」と「ずっと忙しい社労士」の分かれ道になります。
まずは、ひとつだけ極めてみる
「何から手をつけていいかわからない…」というときは、こう決めましょう。
「今、自分が最も極めたいテーマは何か?」
たとえば、
問題社員対応に強くなりたい
就業規則の運用力を高めたい
経営者の相談相手としての信頼を築きたい
そうやってひとつだけを深く掘ると、実は他の業務にも好影響が波及していきます。
それが「選択と集中」の力です。
極めたい分野にエネルギーを注げると、情報の見方が変わり、会話の深さが変わり、自分の強みとしても打ち出しやすくなります。
忙しさの中に「選ぶ」という視点を
「忙しい」という感覚が生まれるのは、選択の感覚を失っているときです。
全部に反応し、全部に対応しようとするから、どれも中途半端になり、終わらない仕事がストレスになってしまうんです。
だからこそ、こう問いかけてみてください。
「私は今、何に手をつけるべきか?」
その問いの精度が、実務の質を変えていきます。
選ぶ力は、諦めることではありません。
大切なことに時間を使うという、ポジティブな決断なんです。
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