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【エッセイ】-風のすがた-


やさしく、さわやかに
心地よく吹き抜ける


行く手をはばむように
つめたく強く吹き付ける


激しく吹き付けて
髪や体をなびかせる


やさしく背中を押すように
温かくそっと、吹き抜ける


静けさのなかで
草木をゆらして
そよそよと音を奏でてる

どれがほんとの
風のすがたなのだろう

風は静かにささやいた

どれも本当のわたしだよ

優しく爽やかな、涼風も

立ちふさがるような向かい風も

激しい強風や荒れ狂う嵐も

背中を押すような追い風も

穏やかに吹く、そよ風も

どの風も本当のわたし

呼び方が変われば印象は変わる
状況が違えば感じ方も違う

だけど、
風であることには変わりない

向きを変えれば
向かい風は追い風になる
追い風は向かい風に変わる

わたしをどう感じるかは
人によって変わるんだよ

風は
そう言い残して
さーっと軽やかに流れてゆく

風は
今日も気ままに吹き抜ける

どこかへ向かうわけでもなく
おもむくままに
ゆらぎのリズムを奏でている


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