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ナルシストは一代では築かれない。ナルシシズムは『家族の病』であることが多い

ナルシストは一人でつくられるのではない。
家族の中で、同じような関係性が繰り返されていることが多々あります。

そして、今かつての私のような状況にいて悩んでいる方々に
一人でも多く届きますように。

「うちの息子はね、最初から他の人がいたんです」

この言葉は私の旦那の母親、義母に言われた言葉です。
そしてこれらは全て、私が実際に経験した話です。



この記事でわかること

  1. イネーブラーとは何者なのか
    ナルシストの問題行動を、家族が結果的に支えてしまう仕組み

  2. なぜ家族ぐるみでナルシストを守るのか
    「おかしいこと」まで家族の中では普通になってしまう理由

  3. ゴールデンチャイルドとスケープゴート
    なぜ一人は守られ、問題を指摘した人が悪者にされるのか

  4. 家族ぐるみのガスライティングは何を壊すのか
    複数人から現実を否定されることで、自分の記憶や感覚まで疑ってしまう仕組み

  5. 私が実際にやって失敗した対応
    説明する、証明する、なぜそれでは解決しなかったのか

  6. イネーブラーにはどう対処すればいいのか
    自分の現実と自分自身を守るための具体的な方法


その日は娘の誕生日の日でした。

前日まで旦那と私は平和にごく普通に過ごしていました。

娘のために家族で誕生日を祝う予定で、夫の母、私の母、叔母も来ることになっていました。

私はパーティーの準備のために買い物へ行く予定だったので、その前に夫へ、

「お母さんたちを駅まで迎えに行ってくるね。戻ったら一緒に買い物に行くから、駐車場に来てね」

と伝えました。

夫は、

「うん、わかった」

と答えました。

私は自分の母と叔母、義母を駅まで迎えに行き、自宅へ戻りました。

母と叔母は先に家の中へ。

義母は「私も一緒に買い物に行きたい」と言ったので、私と一緒に車の中で夫を待っていました。

母たちが家に戻っているのだから、私たちが駐車場に着いていることに夫が気づいていないわけはありません。

でも、来ない。

待っても来ない。

まだ来ない。

結局、私が家まで行ってインターホンを鳴らし、夫を呼びました。

やっと出てきた夫に、

「何してたの?
戻ったら出てきてって言ったでしょ?」

と聞くと、

「知らない」

と言いました。

私は訳もわからず

「そんなはずないでしょ。
さっきこう言って、あなたも『わかった』って言ったよね?」

でも夫は、

「知らない」
「聞き間違えだろ」

と繰り返す。

そして最後には、

「はいはい。
俺が全部悪いんだよねー。
ごめんねー」

と、投げやりに言いました。

そのやり取りをずっと聞いていた義母が、突然イライラした様子で私にキレました。

「ただの聞き間違いって言ってるでしょ!」

「あなたの言い方、きついのよ!」

いつの間にか、

「夫が約束したかどうか」

ではなく、

「私の言い方が悪い」

という話になっていました。

その後、自宅へ戻ってからも口論は続きました。

途中で夫は娘を連れて外へ出て行きました。

部屋に残ったのは、私と義母、私の母と叔母。

そこで突然、義母が言ったんです。

「うちの息子はね、
最初から他に女性がいたんです!」

一瞬、何を言われたのか理解できませんでした。

娘の誕生日の日に。

夫の母親から、

「私の”最初から”息子には他の人がいた」

と聞かされたんです。

その言い方もやばかった。
よく子供が喧嘩の時に言う言い方で最後の「す」を強調して
〜なんですう⤴️(わかるかな)

私は呆然として、目を見開いて義母の顔を見ました。

手が震えていました。

そして震える声で、

「あなた……
頭おかしいんじゃないんですか」

と言いました。

言わずにはいられませんでした。

すると、夫と娘が戻ってきました。

夫が、

「なんだよ」

と言いました。

なんだよじゃない。

「今、自分のお母さんが私になんて言ったのか分かってる?」

私が全部を言い終わる前に、夫は言いました。

「お母さんに向かって、なんて口を聞くんだ!」

私の母と叔母は、

「は!?」

という顔で固まっていました。

言葉が出ないとは、まさにこのことだと思います。

そこから私は相当取り乱しました。

自分が何を言ったのか、全部は覚えていません。

ただ、夫と義母が二人で怒鳴り返してきたことは覚えています。

夫のいつもの決まり文句

「お前の気持ちなんてどうでもいい!」と言う言葉が出たことは覚えています。

その様子を見て、娘が泣き始めました。

私は、はっとしました。

必死に感情を抑えました。

今日は娘の誕生日。

この子には何の関係もない。

そして、この子には今、一体何が起きているのかも分からない。

私は何もなかったように娘をあやして、ケーキを出して、蝋燭に火をつけて
娘にお願い事を言ってもらい、プレゼントを渡しました。

でも、ケーキを切る時ずっと手は震えていました。

涙で視界もぼやけていました。

最悪な誕生日パーティを早々と切り上げ

その後、夫は私たちを置いて母親と実家に帰りました。

私は夫にLINEしました。

「あなたのお母さん、私になんて言ったか分かってる?」

「あなたが最初から他に女がいたって言ったんだけど!?」

すると夫は、

「母さんはそんなこと言ってない」

と言いました。

後から義母本人にも確認しました。

義母も、

「私はそんなこと言ってない」

と言いました。

でも、その場にいたのは私だけではありません。

私の母も、

叔母も聞いていました。

それでも二人とも、

「言っていない」

と言った。

これが、私が経験したガスライティングの一つです。

ガスライティングの怖さは、ただ嘘をつかれることではありません。

目の前で起きたことを何度も否定されるうちに、

「私が聞き間違えた?」

「私の記憶がおかしい?」

「本当にそんなこと言った?」

と、自分の感覚まで疑い始めることです。

でもこのときは、私一人ではありませんでした。

母も叔母も聞いていた。

だからこそ、はっきり分かりました。

私の記憶がおかしかったのではない。

起きたことそのものを、なかったことにされようとしていたんだ、と。

そしてもう一つ。

ナルシストとの関係では、本人だけを見ていても分からないことがあります。

その人が育ってきた家族の中で、

誰かが事実を否定する。

誰かがそれをかばう。

そして、問題を指摘した人が悪者になる。

そんな関係性そのものが、家族の中で繰り返されていることがあります。

私は、こういう経験を一度だけではなく何度もしてきました。

ナルシストは一人でつくられるのではない。

ナルシシズムは「家族の病」であることが多い。

このとき私は、問題は夫一人ではないことにまだ気づいていませんでした。

なぜ家族まで事実を否定し、本人をかばい、こちらを悪者にするのか。

ここから先では、なぜナルシストの家族まで本人をかばい、なぜ問題を指摘した側が悪者にされていくのか。

  1. “モラハラ一家”の中で起きているイネーブリングの仕組みをひも解きながら、巻き込まれた側がどう自分を守り、どう対応すればいいのかを具体的に解説していきます。

    義母の「うちの息子には最初から他の人がいたんです」発言がでた理由については真実か真実ではないかも含め違う記事にて考察します。


    ここからの記事は以下の目次に沿ってに詳しく説明していきます。



    目次

  1. イネーブラーとは何者なのか
    ナルシストの問題行動を、結果的に支えてしまう仕組み

  2. なぜ家族ぐるみでナルシストを守るのか
    「おかしいこと」まで家族の中では普通になってしまう理由

  3. ゴールデンチャイルドとスケープゴート
    なぜ一人は守られ、問題を指摘した人が悪者にされるのか

  4. 家族ぐるみのガスライティングは何を壊すのか
    複数人から現実を否定されることで、自分の記憶や感覚まで疑ってしまう仕組み

  5. 私が実際にやって失敗した対応
    説明する、証明する、なぜそれでは解決しなかったのか

  6. イネーブラーにはどう対処すればいいのか
    「分かってもらう」ことをやめ、自分の現実と自分自身を守るための具体的な方法


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