THE MODS 45周年記念イベント『ONE TIME ROLL』
2026年はTHE MODSデビュー45周年。1981年6月21日にアルバム『FIGHT OR FLIGHT』とシングル『崩れ落ちる前に』をリリース。発売の翌日、教室の片隅で友達と『FIGHT OR FLIGHT』の感想を語り合った光景は今でも思い出せる。これまで、15周年とか40周年とか、アニバーサリー・イヤーに日比谷野外音楽堂でライヴを行って来た。1982年の「雨の野音」以降、ファンにとっては約束の地になっている。その野音が使えない(改修工事中だそう)今年はどうなるのか。

このステージ、無くなっちゃったのか
寂しいな
その答えは、地元博多でのスペシャル・イベント『ONE TIME ROLL』だった。ライヴだけではなく、終演後にアフター・パーティとしてDJプレイが行われた。

THE MODS ILLEGAL EVENT 2026 “ONE TIME ROLL”
2026.06.21(日) 福岡 UNITEDLAB
出演:
THE MODS
opening act:KOZZY IWAKAWA (THE MACKSHOW・THE COLTS)
AfterParty DJ:
T.Moriyammer
KIKO
KOZZY IWAKAWA (THE MACKSHOW・THE COLTS)
YAMA-CHANG & JOHNNY (THE COLTS)
ライヴの1曲目は「Pipeline」。いきなりインスト。アマチュア時代にライブでプレイしていたそうで、ジョニー・サンダーズのヴァージョンを下敷きにしていると思う。
前半でカバーを4曲(エディ・コクラン、ラモーンズ、クラッシュなどをメンバー3人が歌った)やったし、バンドが愛して来たルーツ・ミュージックへのリスペクトを感じた。45年活動して来たことへの感謝と受け取った。

この日は、ライヴの定番は少なめでレアなナンバーを連発。"ILLEGAL EVENT"なので野音とは違うのだ。元々モッズはアニバーサリーの時でも「ベスト・オブ・ベスト!」みたいなセットリストは組まない。よく仲間うちと、今日の1曲目クイズをやるんだけど当たったためしがない。「今歌いたい曲」で選ぶバンドだし、そのスピリットがあるから45年続けて来られたと思う。また、新曲「CRAZY HOT SUMMER '79」がいち早く聴けたのも嬉しかった。博多時代のことを歌った曲だしね。
久し振りの「が・ま・ん・す・る・ん・だ」。初期のライヴでは大抵1、2曲目でした。あの「ダダダーン!」のリフには燃えた。ゲストのKOZZY IWAKAWA 、YAMA-CHANG & JOHNNYが加わっての「ブルースに溢れて」「BLACK DICE」はソウル・フィーリングたっぷりで、バンドの音楽性の懐の深さを感じた。そう、パンク以前のブリティッシュ・ビートやR&Bを吸収してバンドの根幹が出来上がっている。
そしてどの曲もテンポがすごく良かった。45年かけて刻まれたビート。キース・リチャーズが「今夜こそ“Jumping Jack Flash"を正しいテンポで演奏するぞ、と思いながらステージに立ってる」と語ってたのを思い出した。

「愛する音楽たちへのリスペクト」はアフター・パーティのDJタイムでも十二分に感じられた。北里さんはテンプテーションズ「My Girl」、森山さんはステッペン・ウルフ「Born To Be Wild」。そして嬉しい驚きだったのは、森山さんがRCサクセションの「雨あがりの夜空に」をプレイしたのだ。それも途中一緒に歌ったのだ、「ビンビンだぜ!」と。先週日曜日のCHABOさんのライヴでも「雨あがりの夜空に」を歌ってくれた。

あの曲を大音量で森山さんが鳴らし、CHABOさんが歌う日が来るなんて…。モッズとRCでぶっ飛んでた田舎のパンクス高校生の自分には、とてもとても感慨深かった。この写真は10代の頃観に行ったRCとモッズのチケット。


バンドにとっても我々ファンにとってもスペシャルな一日。"ONE TIME ROLL"を地元博多で体験出来て幸せ。そして、さらに…。モッズ公式インスタグラムより。
ライヴに話を戻す。「LOOSE GAME」の「ここへ ここへ来たのさ」がいつも以上に力強いシャウトだった。ライヴには瞬間の想いが込められているんだなと思った。45年の長いゲームの中での苦闘が。常に前進するために、よりいい作品を作ろう、昨日より今日はもっといいライヴを、と思ったら、想像を絶する努力が必要だろう。自分たちでハードルを上げないといけないのだから。モッズとストーンズの新曲、「CRAZY HOT SUMMER '79」と「IN THE STARS」を続けて聴いたら、凄くしっくり来た。曲が似てるとかじゃなく、意思、スピリットが共通していると思ったのだ。優れたロック・バンドが目指す道は同じなのだ。
my note #430
