ライヴに突き動かされたオレの衝動〜近藤智洋ワンマンライヴ
「よし、◯◯のライヴに行こう」と決めた日からライヴは始まる。その時の個人的状況、抱えている感情、事情、その他を会場に持ち込んで音楽を浴びることになる。そこで突き動かされた衝動は、これからの生きる「糧」になる。だからライヴは忘れられないのだ。
2026年4月19日
近藤智洋 ワンマンライヴ
at 福岡 YURAYURA

ニュー・アルバム『友だちの歌』をリリースしてのツアーで福岡へ。
近藤智洋 『友だちの歌』
1.家族
2.彼女は魔法使い
3.風は海から
4.泡の歌(OUR SONG)
5.友だちの歌
6.ある夜の話
7.ラスカル
8. Power of Dreams
9.カレーライス
10.ななみちゃんの唄
11.この夜に
12.ケセラセラ

3年前に母が緩和ケアの病院へ、父が施設に入った。その間(両親はもうこの家に戻れないかもしれない)と思いながら片付けをしていた。やがてその通りになり、片付けを続けた。それが結構辛かった。寂しさと喪失感。だが実家じまいした時に(更地になったのを見に行けばこの虚しさをリセット出来るかもしれない)と、思い付いた。しかし腰が重い日々。きっかけを探していた。
そんな中、一年前の近藤さんのライヴで「家族」という曲を聴き、実家じまいした後の更地を見に行く勇気をもらった。
でも、もう会えない
思い出も色をなくしてきた
誰にも言えない、この切なさを
(家族)
この切なさを近藤さんも持ってたんだ、と共感し、やっと行けたのだった。
そして家族で過ごした思い出は永遠になった。
今年3月。アルバム『友だちの歌』に「家族」が一曲目に収録されていた。ついに世に出たのだ。
一年前と今年。様々な感情、感傷を抱えてライヴに行き、「家族」という大切な曲をプレゼントされた気分だった。

アルバムに収録された曲には、近藤さんの私的な想いが詰まっている。タイトル曲「友だちの歌」、「ある夜の話」「Power Of Dreams」…。個人的な体験が歌詞として昇華され綴られている。そこに僕は自分自身の心境や人生そのものを重ね合わせることが出来る。それはリスナーとして最も幸福な体験である。アルバムも僕の家にやって来て喜んでいる。ここで「家族」が待ち、「カレーライス」を食べ、ここから「友だち」に会いに出かけるのだ。

ライヴ体験。歌との出会い。あらゆる音楽体験。そこから突き動かされた「オレの衝動」。それが一番のエネルギーであり、それを言語化しようと、このnote上で四苦八苦しながら日夜書いている。「オレの衝動」を作ってくれたアーティストへの恩返しをずっとやっていくのだ。「福岡ロック研究所」はその活動である。
my note #395
