【展覧会レポ】月の沙漠記念館+御宿周辺
【約3,500文字、写真約40枚】
千葉県・御宿にある「月の沙漠記念館」に行きました。その感想と、御宿周辺について書きます。
▶︎ 結論
「月の沙漠記念館」は、童謡「月の沙漠」を記念して、町おこし的につくられた施設です。「月の沙漠」に関する知識は多少増えましたが、そこからの学びはほぼなかったため、強くオススメはできません(とは言え、御宿付近で行くべきスポットは限られていますが)。記念館も含め、御宿に行く際の参考になれば幸いです。
おすすめ度:★★☆☆☆
会話できる度:★★★★☆
混み具合:★☆☆☆☆
展覧会名:ー
場所:月の沙漠記念館
会期:ー
休館日:水曜日および祝日の翌日
開館時間:9:00~17:00
住所: 千葉県夷隅郡御宿町六軒町505-1
アクセス:御宿駅から徒歩約10分
入場料(一般):400円
事前予約:ー
展覧所要時間:30分〜1時間
撮影:すべて展示室内は全て不可(1階の企画展は可能)
URL:https://onjuku-kankou.com/spot/kinenkan/
▶︎ 訪問のきっかけ

御宿付近で私用があったため、適当にググって見つけた「月の砂漠記念館」に行くことにしました。
▶︎ アクセス

「月の砂漠記念館」へは御宿駅から徒歩約10分。御宿町は千葉県・房総半島の右下あたりに位置します。東京駅から御宿駅まで行く場合、約2時間の道のりです。
住所:千葉県夷隅郡御宿町六軒町505-1
▶︎ 「月の砂漠記念館」感想
✔️ 月の砂漠記念館とは?

童謡「月の沙漠」の作詞者「加藤まさを」の作品や資料を展示する記念館です(1990年オープン)。1階は企画展示室と売店、2階は「加藤まさを」展示室があります。建設費は2億7,500万円(うち1億円はふるさと創生資金から充当)。
運営は(一社)御宿町観光協会。オープンからすでに35年が経っているため、展示室内はシャビーな印象が強かったです。
なお、展示室内はすべて撮影禁止でした。





✔️ 「月の砂漠」って何?

「月の沙漠」は童謡の名前です。もともとは、加藤まさをが、雑誌『少女倶楽部』1923年3月号に発表した、挿画付きの詩です。それに、作曲家・佐々木すぐるが曲を付け、童謡「月の沙漠」が爆誕しました。
1927年「月の沙漠」がラジオで放送されたことから評判が高まり、1932年、柳井はるみの歌でレコード化。さらに広く知られるようになりました。
1927年「NHK日本のうたふるさとのうた100曲」で全国5位、千葉県1位を獲得したほど、当時は有名な曲でした。
私の周りにいる60〜70年代の方は「月の沙漠」を知っていましたが、私は「月の沙漠」を全く知りませんでした。「月の沙漠」の知名度が低下するに伴い、記念館はどうなっていくのでしょうか。「助成金があっても、いつまでもつんかなぁ。固定資産税すら入場料(1人:400円)で賄えへんのちゃうかな」と思いました。

✔️ 加藤まさをって誰?

加藤まさを(本名:正男)は、1897年、静岡県・藤枝市生まれ。詩人、抒情画家と言われています。
1916年、立教大学英文科に進学。竹久夢二を見て、絵を描き始めました。1920年、立教大学の文芸誌「塔」が創刊。当時の装丁、口絵などを加藤まさをが手がけ、大学在学中に注目を浴びました。当時の加藤まさをの絵は、蕗谷虹児と並んで絶大な人気があったそうです。

確かに、展示室にあった加藤まさをの絵を見ると、竹久夢二に似たタッチだと思いました。このような画風は当時「抒情画(=情を抒べる絵)」と呼ばれたそうです。
1923年「ただ少女倶楽部から<何でもいいから>と注文された」ことから、加藤まさをは「月の沙漠」の詩と挿絵を発表しました。その頃、結核を患い、夏に御宿に行くようになりました。そこで、内山保(後の御宿町商工会長)と知り合いました。

それから約40年後の1965年、内山保はひょんなことから加藤まさをに手紙を送り、1)加藤まさを先生の好きな御宿に何かを残したい!、2)非行が増えているから健全な少年育成に貢献したい!、と懇願したことで「月の沙漠記念像」の設立に至りました(1969年に建立)。
1976年、加藤まさをは、御宿に移り住むも、1年後の1977年、御宿で死去しました(80歳)。

なお「月の沙漠」のモチーフは2説あると言われています:1)加藤まさをの生まれ故郷である静岡県藤枝市説、2)加藤まさをが療養に訪れていた千葉県御宿町説。
以下、私が勝手に想像する、当時の経緯です:加藤まさをは、具体的なモチーフなしに「月の沙漠」の作詩した。後から御宿町側は、町おこしを期待して「モチーフは御宿ですよね!」と説き伏せた。加藤まさをはしぶしぶ「もうそれでええわ」と納得し、像や記念館の建設に同意した。

御宿側が記念碑に「<月の沙漠>は御宿の砂丘で綴られた」と事実と異なる記述をしたことから、藤枝市は反発。質問状を送る事態になったそうです。
「月の沙漠」を知りに来たはずが、加藤まさをと御宿町、御宿町と藤枝市の人間模様を知ることになったのは予想外でした(笑。
✔️ 常設展の感想
展示室には、加藤まさをの作品、遺品などが展示されていました。なかでも、加藤まさをの絵や、動画は印象に残りましたが「加藤さんってこういう人なんや、ふーん」以外に感想はなかったです。
私はそもそも「月の沙漠」を何か知りませんでした。そのような人のためにも「月の沙漠」の音楽を室内で流していないのは致命的だと思いました。
✔️ 企画展「小川いずみ写真展」の感想

2015年からカメラを始め、長野県南牧村での「星のある風景コンテスト」の入賞や御宿町の観光ポスターへ写真が起用された事から、もっと御宿の風景をたくさんの人に知って欲しいと思うようになりました。今回は、2021年の個展「星降る夜に・・・」で展示した写真に加えて、いつも散歩している時に見る風景の中から、海や波の写真も多く展示します。
1階では、御宿を中心に活動している写真家・小川いずみの写真展が開催されていました。場内には地元の方がいらっしゃって「この写真に写っているのは⚪︎⚪︎さんよねぇ」という会話をされていました。
当日、私も御宿中央海岸の写真を何枚か撮りました。海や空、雲の形や色は常に移り変わり、同じではありません。そして、そこには人が集まり、コミュニティが生まれます。海にまつわる風景は、何枚撮っても飽きることはないんだろうなぁ、と思いました。








✔️ 売店

記念館の入り口にある売店は、入場料不要で利用できます。




▶︎ 御宿周辺のスポット

「月の沙漠記念館」の所要時間は30分〜1時間でした。御宿では、そのほかの観光スポットが乏しいため、(海に入らなければ)1日フルで楽しむのは難しいと感じました。
✔️ 月の砂漠記念像

「月の沙漠記念館」から御宿中央海岸に入ってすぐにあります。御宿に来た際、マストで寄るべき写真スポットです。

✔️ 御宿中央海岸

大正時代、軽井沢=山の避暑地、御宿=海辺の避暑地と呼ばれたそうです。私は冬に訪れましたが、サーフィンをしている人が多かったです。子供は御宿中央海岸が一番楽しかったようです。



✔️ ONJUKUモニュメント

御宿一番の映えスポット。なお、午前中はずっと逆光です。
✔️ (ランチ)石松


✔️ 天台宗最明寺

御宿町の地名は、最明寺が由来となっています。1263年、北条時頼が諸国巡歴の際、最明寺に宿泊。山頂に登り、夕陽に輝く海や老松の枝ぶりを見て、詠んだ歌の中に「御宿」が登場しました。
御宿せし
そのときよりと
ひととはば
網代の海に
夕影の松
この句にある「御宿せし」から、御宿という地名が生まれたそうです。


✔️ (カフェ)Hula- Hana

▶︎ まとめ

いかがだったでしょうか?「月の沙漠記念館」は「ふーん」以外の感想はありませんでした。夏でなければ、御宿近辺で1日遊ぶのはしんどいかな、と思います。それも含めて、御宿に行く際の参考になれば幸いです。
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