【映画レポ】実写版リロ&スティッチ:子どもは感涙。大人の私はアレコレ違和感
【約3,500文字、写真約10枚】
映画館でディズニー実写映画「リロ&スティッチ」を鑑賞しました。その感想を書きます。以下、ネタバレを含みます。
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▶︎ 結論
感動できるポイントはあったものの、私にとっては「普通」でした。それは主に、1)アニメを実写にした際の違和感を感じたこと、2)終始、主役級キャラクターの吹き替えに違和感を覚えたことによります。なお、子ども、ハワイが好きな人、原作アニメを観たことがある人にはオススメだと思いました。
映画名:リロ&スティッチ(原題:Lilo & Stitch)
おすすめ度:★★★☆☆
監督: ディーン・フライシャー・キャンプ
上映時間:108分
公開日:2025年6月6日(米国:5月23日)
HP:https://www.disney.co.jp/movie/lilo-stitch
▶︎ 鑑賞のきっかけ

鑑賞のきっかけは、1)映画の割引券があり、忘れないうちに使いたかった、2)偶然、Xの広告で公開前日に映画の存在を知った、3)子どもと一緒に見られることによります。
なお、私は「リロ&スティッチ」の存在は知っていたけど、アニメは見たことがなかったです。
▶︎ あらすじ
ディズニーの『リロ&スティッチ』を実写映画化。両親を亡くした少女リロと姉のナニ。(略)離れ離れになってしまいそうな姉妹の前に現れたのは、家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアン、スティッチ。予測不可能な彼の行動は、平和な島に大混乱を巻き起こすが、その奇跡の出会いはやがて、希望を失いかけた姉妹を変えていく…。ハワイのカウアイ島を舞台に、 “オハナ”の大切な絆を描く感動のハートフル・ファンタジー。
要は、急に現れたエイリアンとのドタバタを通して、家族の大切さを再認識するお話でした。
▶︎ 「リロ&スティッチ」感想

✔️ オハナ!
映画を観て感じたメインメッセージは、劇中のセリフ「オハナは家族、家族は完璧ではない」だと思いました。喧嘩があっても家族は大事です。
✔️ 子どもは感涙😢
子どもは、終盤の海のシーンで大泣きしていました。スティッチを使って、子どもにしっかり「家族の大切さ」が伝わっていたようで良かったです。
スティッチは、体重が重く、水中では息ができないため、溺れ死んでしまいます。冒頭のシーンで、議長が「海に落ちるから安心」的なコメントとつながりました(伏線になっていたんですね)。
私も同じシーンで感動しました。しかし「いくばくか心の交流があったにせよ、暴れん坊のスティッチが、この短い期間で、自分の命を犠牲にするほど変わるもんかねぇ」と心の片隅で思いました。
✔️ アニメ→実写の難しさ

「リロ&スティッチ」は、デフォルメの大きいアニメです。それを実写にするのは、世界観をつくるのが難しいと感じました。
アニメが好きな人、実写が好きな人の両方が納得できる作品をつくるのは、ハードルが高いです。ホットコーヒーとアイスコーヒーの間をとって、ぬるいコーヒーを販売しても、売れないことと同じです。
実写映像の世界観のつくり込みは違和感が少ないと感じました。オールCGだと世界観は保ちやすいですが、アニメと比べて新しさはあまり出ないかもしれません。挑戦するなら実写にしたのでしょう。
ただし、ジャンバ博士などは、実写にしてもアニメ寄りな雰囲気が残っていて、ちょっと世界観が違うなぁと、思いました。スターウォーズであれば、もともと「そう言うものか」というコンテクストがあるため、違和感がありません。
例えば、実写版「リトルマーメイド」を観た人から「鳥が魚を食べるシーンなどがないのは違和感があった」と聞いたことがあります。やはり、実写にするとコンテクストが異なり、見方・感じ方も頭の中で強制的に切り替わってしまうところがあります。
プロットに関して、起承転結がはっきりしていて良かったです。一方で、一部の世界観は受け入れづらいと感じました。ご近所のトゥトゥ、CIAのコブラがすんなりエイリアンを受け入れるのは「ほんまかいな」と思いました。
また、全体を通して、作品のトンマナ、作品との距離感も計りづらいと感じました。エイリアンが登場するものの、スペクタルなのか、日常系なのか曖昧だし、クライマックスは「海に溺れる」という身近な生命の危機だったためです。
ただし、私が事前にアニメを見ていたら、「実写でもよく表現できとるなぁ」と、違う楽しみ方ができたのかもしれません。
✔️ 声優に最初から最後まで違和感
私は、冒頭から最後まで、リロとナニ(リロの姉)の吹き替えに違和感を覚えました。
リロ役の永尾柚乃は、現在8歳。1歳半から子役を演じている方です。声優は「リロ&スティッチ」が初めて。何だか、わざとらしいというか、舌足らずというか、実写の俳優の動きと合っていないというか。声を吹き込むのって難しいですね。
ナニ役のMOMONAは、現在21歳。ガールズグループ・ME:Iのリーダーの方です。永尾柚乃と同様、声優は「リロ&スティッチ」が初めて。本名「桃奈」は、ハワイ語で「かわいらしい」という意味だそうです。今回の映画にはハマり役です。しかし、永尾柚乃と同様の違和感を感じました。
▼ ME:Iの代表曲
このように、セリフの多い主役級のキャラクターに、声優経験の少ないキャスティングを実施するのは「ウィッシュ」と同じでした(それがしっくりこなかったのも同じ)。なお、その他の声優に大きな違和感はありませんでした。ちなみに、スティッチ役は、安定の山寺宏一です。
▼ 声優に違和感を感じた「ウィッシュ」の感想
✔️ オススメしたい人

上記の理由から、実写版「リロ&スティッチ」を特にオススメしたい人は、
⚫︎(私と違って)純粋な子ども
⚫︎ハワイが好きな人
⚫︎原作アニメを観たことがある人
と思いました。
✔️ 周囲から「いつ終わるの?」の声
映画館では、スティッチのぬいぐるみを抱えていたり、スティッチのTシャツを着た子どもが多かったです。しかし上映中、私の周りでは「いつ終わるの?」をいう声を複数の子どもから聞きました。実写だと、知っている「リロ&スティッチ」と違い退屈に見えるのかな、と思いました。
なお、私の子ども曰く「スティッチがふざけているところがかわいかった」とのことでした。
✔️ 変なキャッチコピー

日本語版のキャッチコピーは、
愛を知らないエイリアンと
愛を無くしたひとりぼっちの少女ーー
きっと明日は、家族になれる。
「愛を無くした」「ひとりぼっち」とは言い過ぎでは?と思いました。生涯孤独の身寄りのない荒くれ者じゃないんやから。ナニは自分のやりたかった勉強やスポーツを犠牲にしながら、一生懸命になって家計を支えていました。この言い方は、ナニや社会福祉局のケコアに対しても失礼です。
また「無くした」について、正しくは「失くした」ではないでしょうか。もしくは「なくした」と平仮名の方が、作品のトンマナともマッチして、すんなり読めます。記者ハンドブックでも「ない」は原則ひらがなです。このキャッチコピーをつくった人、決めた人がどのような背景で「無くした」としたのか、聞いてみたいです。

なお、アメリカのポスターでは何も語らず。日本ではごちゃごちゃ語った方が売れるんですかね。
✔️ その他

⚫︎スティッチがリロの生活を変えてしまったと気づいた時に、スティッチは、動物保護施設のケージに自ら戻ります。私はそれを見た時「?」でした。私がスティッチだったら、その辺を彷徨って、動物保護施設には戻りません。スティッチは犬として生きようと思ったのかい?
⚫︎「ウィッシュ」「モアナ2」ではポリコレ色が強かったです。一方で、本作は、ストーリー全体を通して、ポリコレ的な違和感はありませんでした。
▼ ポリコレ色の強さを感じた「モアナ2」
✔️ Disney次回作への期待
予告編で流れていた「ズートピア2」(2025年冬公開予定)が楽しみです!「ズートピア」は映画館で2回観ました!
「星つなぎのエリオ」(原題:Elio、2025年8月1日公開予定)はどうなんでしょう。「<リメンバー・ミー>のスタッフがおくる」と言われると急に期待値が上がってしまいます(「リメンバー・ミー」大好きなので)。
▶︎ まとめ

いかがだったでしょうか?感動できたものの、アニメを実写にする難しさを改めて感じました。また、声優も違和感があったため、私は大きな満足は得られませんでした。子どもや、原作アニメを知っている人にとっては、特にオススメできると思いました。
▶︎ 今日の映画飯

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