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展覧会レビュー:「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 写真をめぐる距離」@横浜市民ギャラリーあざみ野

初めて「横浜市民ギャラリーあざみ野」に行きましたが、想定以上に良かったです。展示の数も充実していたし、何よりこのクオリティ無料というのがすごいです。行ったことがない人は是非一度足を運んでみてください。

「横浜市民ギャラリーあざみ野」は東急田園都市線のあざみ野駅から徒歩約10分。建物はぱっと見「コミュニティスペース作りました、どーん」というようなハコモノ的な印象。中には様々なイベントや習い事スペース、学生向けの自習スペースなどがあり、上等な公民館という感じでしょうか。
利用者数も多く、知っている人にとってはよく利用されているようです。

入り口の外観。

1階と2階の展示室でそれぞれ違う展覧会を実施しており、この時に実施している展覧会の会期はともに同じでした。

1階は「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」。潮田登久子さんを初めて知ったのですが、桑沢デザイン研究所時代に石元泰博さん、大辻清司さんから写真を教わっていたそうです。当時、街行く人に声をかけ、写真を撮るというお題が出され、そういった下積みから写真のコツを掴んでいったとのこと。

2020年10月、東京オペラシティ アートギャラリーにて。私による撮影。
「冷蔵庫」シリーズ。

今回の展示の中でも、私は特に「冷蔵庫」が気に入りました。当たり前の日常すぎて冷蔵庫にアート性を感じる瞬間は今までほぼありませんでしたが、冷蔵庫には「人の生活」が凝縮されたものだと気付きました。
その時々によって冷蔵庫に入るものも変わり、家庭によっても大きく見え方が変わる冷蔵庫。友人宅に行くと「冷蔵庫は見ないで!」と言われるくらい生活感の塊です。その冷蔵庫を機械的に撮影することで、そこに潜む日常性の面白さが滲み出ていると感じました。

ひたすら冷蔵庫が続きます。

2階は「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 写真をめぐる距離」。この類の展覧会は東京都写真美術館で何度か見たことがありましたが、東京都写真美術館のそれは、所蔵してある写真を軸に「カメラとは何ぞや」を紐解いていきますが、ここの展示は博物館的な内容で、19世紀初頭から現代に至るまでのカメラの軌跡が実物とともに淡々と説明されています。展示数も多く、とても勉強になる展示で、初めて知ることもたくさんありました。

一眼レフカメラの基礎となった「コンタックスS」。
1936年にベルリンオリンピックで使われたとされる望遠レンズとカメラ。

二つの展示を見て驚いたのは、ともに無料とは思えないクオリティでした。
東京都写真美術館ならそれぞれ400〜600円しても違和感はありません。
また、パンフレットの完成度も高かったです(簡単な図録のようです)。
パンフレットには、丁寧に推敲されたであろう原稿ととも写真(一部カラー)もふんだんに使われています。
写真の載せ方も単調ではなく、見ていて多少飽きないように動きを持って作られており、学芸員の方の熱意を感じました。

パンフレットの内容が充実。
陸橋から見た建物全体。

今まで存在は知っていたが、行く機会がなかった「横浜市民ギャラリーあざみ野」。想像以上に良かった、かつ無料なので、比較的近所に住んでおり、まだ一度も行ったことがない人は一度行ってみることをお勧めします。

展覧会名:「潮田登久子 写真展 永遠のレッスン」「横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展 写真をめぐる距離」
場所:横浜市民ギャラリーあざみ野
満足度:★★★☆☆
会話できる度:★★★☆☆
会期:2023年1月28日(土)〜2月26日(日) 
アクセス:あざみ野駅から徒歩約10分
入場料(一般):無料
事前予約:不要
展覧所要時間:約1時間
混み具合:休日でも快適
展覧撮影:全て可能
URL:https://artazamino.jp/event/azamino-photo-2023
https://artazamino.jp/event/azamino-photo-2023-collection

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