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ミイラ。

「これあげるね。」
引っ越し祝いにって
近所の女の子から渡されたのは
小さなかわいいミイラだった。

「ありがとう。」
といいつつも
小学2年生の私の頭の中は
?!?!?!?!だった。

後に母から聞いたのは
その近所の女の子の家は
漢方薬屋さんだったということ。

随分長い間、大切にしていた
その小さなミイラは
【タツノオトシゴ】だった。

【タツノオトシゴ】を
見たり聞いたりするたびに
「これあげるね。」の場面がよみがえる。

好奇心と
ちょっとの怖さと
特別っぽい塊を手にのせて
ドキドキしている私がいた。


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