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死を覚悟したポリハレビーチ(1)

20250.8.25
今回地形と土壌の研究で行ったカウアイ島。
旅行するだけならなんとか大丈夫レベルの私の英語力では現地の方との会話に困ると思い、英語の話せる息子が同行しました。

息子が小学生の頃は色んな島に、勿論カウアイ島にも連れて行ってましたが、今回は大人になった息子に連れて行って貰う形に…。ホテルやレンタカーの予約も、忙しい私に代わって殆どやってくれた。

だが、色々任せてしまった自分が悪いのだが、レンタカーの車種を選ぶ権限まで息子が持ってしまったから、その車を空港で見てびっくり…
去年Hawai'iでジモティが乗ってカッコよかったので、自分も運転してみたかった、と。。

それにしてもデカ、、デカ過ぎる、、こんなの運転出来ないでしょ。。

見た目はカッコイイけど。。。

Hawai'iでは本当に良く見かける、いわゆるピックアップトラックというホロがない荷台に、荷物をバンバン積んで走れるトラックです。サーフボードやフラの楽器を積むには超便利。
横幅は2メートルもあり、車幅感覚が掴めず空港からキャーキャー騒ぎながら運転。悪気は無いが最初はかなり危険な運転になってしまい、他の車からクラクションを鳴らされてしまう始末。
要は、自分のキャパに合わない車を借りてしまったということです。

私も息子もADHD気味なので、無邪気に色々挑戦してしまうのだが、例えばサイドブレーキのペダルを踏んだは良いが、外し方が分からず「どこ?どれ?」と探すも全く分からず、駐車場で立ち往生。
チャッピー(chatGPT)に聞くも、もう一度強く踏んでみて…と言われ、強く踏んだらさらにブレーキが強くかかってしまい、チャッピーの嘘つき!と嘆きつつ、

同じピックアップトラックを運転していた近くの人に勇気を出して聞いたら、、、、
片手でポンっと左側にあるかなり目立たない手元レバーを引いて、開錠。。

苦笑いされてしまいました。

それでも「Mahalo!」と言うと「No proalem」と優しい返し…。 とにかくADHD(略してAD)は、勢いは良いが物が探せないという弱点があります。

身の丈に合わないトラックに乗って、明日は赤土の滝と、ポリハレビーチに向かう。 

ポリハレビーチは、当初私はその名前すら知りませんでした。ある日、同行する息子にもHawai'iを楽しんで欲しいので、行きたい所を調べておいて!と言ったら、「ポリハレビーチ」と言いました。

「ポリハレ?」聞いたことないな…と思い、地図を調べると西の最果てにあった。

カウアイ島は、西の島。そして主要4島の中でも1番古く、死を連想させる島とされている。西という方角は、Hawai'iでは終わりや死を象徴している。
その島の更に西の果てというのは、かなり死のエネルギーが強いのでは??という予感がしていた。

ポリハレには、po という文字が含まれている。それは、闇や冥界という意味がある。ポリ ハレ とすれば、胸に抱かれた家 と直訳できるが、
つまり魂の出入口的な意味があるという。死者の魂がここに集まっているらしい。

私は、スピリチュアルなことや直感を大切に生きているが、その反面かなり現実的でもある。
だから、神話や言い伝えをかなり尊重するが、科学的な現実に立った物の見方もしているタイプです。だから研究という世界にも身を置けるのですが。

ここは、そういうエネルギー(マナ)が強い場所であるが、敬意を持って訪れれば大丈夫だろう。これまでも様々な聖地に入らせてもらって、それなりの祈りをもってすれば常に安全であった経験から今回も私たちにとってカプ(禁止)の場所では無いので大丈夫だと思い込んでいた。

そして、先月急逝した仲間の魂とここで再会出来るかもしれない、と、そこに辿り着いたらオリを唱える準備をしていた。

ポリハレに行くのは簡単では無い。一般道から舗装されていない、ゴツゴツした岩の転がるオフロードをおよそ 5マイル(約 8 km)走ります。そこからは、スマホの電波も消えていきます。

ポリハレビーチに向かうオフロード。
なんとカマプアアと出会った…

それだけ自然の中に入って行く訳だ。

凸凹道をやっとの思いでビーチに着くと、特に🅿️は見当たらず、とりあえずビーチの手前の邪魔にならない場所に駐車してみた。

最初、ビーチの手前のここに車を停めました。
砂浜には、車の轍が目立つ…つまり、みんな車でビーチに入っているのだな…と。
砂浜が広く、海までかなり歩く。
しかも砂が、ビーサンを履いていても火傷する程熱い。


ポリハレビーチは、砂浜がかなり奥行がある上、ビーサンを履いていても砂が熱くて足が火傷しそうだった。だから、みんな海の近くまで砂浜の上を車で移動しているのか…と思いつつ、その一方で、

こういう聖地にヅカヅカと車で入って来るって、、そういう神経がよく分からないよね…と、他の車を見て実は私は少し軽蔑の眼差しで見ていたのです。

砂浜に車で入るなんて…

しかし!!


そんな風に私が思っていたら、息子が、
「ママ、車をこっちに持って来ていい?みんな車で入ってるから。砂が熱くて帰り大変でしょ?」
と言った。
確かに、防ぎ様の無い砂の熱さなのに、ここまでははしゃいでかなり我慢をして海辺に来た…は良いが、午後になり更に温度が上がれば絶対皮膚が火傷する…と思い、
「いいよ、気おつけて持ってきな」と言った。

そして、とうとう息子が砂浜に車を持って来た。


すると、「ママ、やばい!!」
なに?
「車動かない!!」

なんだよ、車で砂浜なんかに入り込むからだろ、出たよAD…と思ってとりあえず車に近づいた。
その時は、なんかどうにかすれば動くだろうと思っていた。何度かバックしたり前進しようと試みた。

しかし、車は砂を掻くだけで、思い切りスリップしている。

これ、ダメなやつだ…帰れない。。。。その瞬間、

急に恐怖心が襲って来た。

その辺にある瓦礫を持ってタイヤの下に当て込んでバックするもダメ、思い切り、いきなりアクセルを踏んでみても、何してもダメ…
汗だくになりながら、色々やること30分以上。

暑さで喉が渇き、水を飲んだが、
もしこのまま車が動かなければ水分が全く足りない…と思い、飲む量を制限した。
水が足りないとなれば、このままここに居ては、熱中症で倒れるな…と。

仕方なく、とりあえずはレンタカー屋さんにどうしたらいいか聞こうとしたら、電波が無い。

スマホには、🆘の表示しか出なくなっていた。

しかし、このままではマジ危険⚠️と判断し、🆘に電話。🆘は、とりあえず救急に繋がる。全てオペレーターがマニュアル通りに対応している。

だが、事故や事件では無いから警察の管轄では無いし、病人が居る訳でも無いから救急車も必要ない。これは、ロードサービス的な所に連絡しろと電話を切られるが、ADだから電波が無いのを忘れて電話を切った後に電話出来ない事に気づき、再び🆘に電話するも、何度も同じことを繰り返すとアメリカでは「いたずら電話」と思われるのか電話を一方的に切られてしまう。

この時点で、「どうにもならないのか…」と、助けを呼ぶことを諦めかけた。

とにかく、電波が無い、水も無い、近くに人が住んで無い、助けを呼べないとなれば、最後は歩いて道路のある所に行き、ヒッチハイクをして電波と水が買える安全な場所に移動するしかない…と、考えました。

そして、スマホの充電がどんどん減っていく。
車のエンジンを入れてエアコンかけて充電すれば少しは持つが、変にエンジン入れっぱなしでガソリンやバッテリーがどんどん減るのも怖くなる。物凄い暑さだから、これ以上車が熱くなれば、砂の熱さで板挟みに合い車に支障をきたす気もした。

しかし、日が暮れてくれば、街灯も何も無い真っ暗な山で囲まれた道を歩くとなると、それはそれで危険だし、なんだか「オフロードの夜道を歩く」というのはいかにもパニックに陥った観光客の浅はかな行為にも思える。

そへにしても電波が無いから、近くに水が確保できる場所も調べられない…  
ただ冷静に考えたら、車と電波がなければ死ぬ?!だなんて、人間どれだけ弱いんだ?!とも思った。

神話ペレとヒイアカのヒイアカは、それが日常だったはず。夜、路肩で眠ったという描写もあった。

そっか、水、水さえあれば私たちは死なずに済む…

しかし、海水はあっても真水のありかが分からない。電波さえあれば…近くにキャンプ場があったはず…そこに水道があるかも…  などと、記憶を辿り始めました。


(2)へ続く。

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