【1on1でのお悩み】苦手な部下との向き合い方
組織コーチの古井奈緒子です。
以前投稿したこの記事に、思いの外反響がありとても驚きました。
(いつもお読みいただきありがとうございます)
人は好きなんだけど、「特定の部下に苦手意識を持ってしまうんだよね」というご相談も数多くいただきます。(こちらの方が多いです)
一人でも苦手な部下が職場にいると、それだけで出勤が憂鬱になりますし、1on1なんてなおさら胃が痛くなりますよね。しかし、ひとりの部下を避け続けた結果、チームの雰囲気が悪くなったり、業績に影響が出てしまうなら、本末転倒・・・ですよね・・・
今日は苦手な部下とどう向き合っていけば良いのか、ヒントになればなと思いこの記事を書いています。皆さんの心が少しでも軽くなりますように。
苦手な部下ってどんな人?
そこで、気になるのは、「その人のどこが苦手なのか」ということです。なぜなら、この「苦手な部下」が異動になり目の前からいなくなったとしても、また同じような別の「苦手な部下」が登場してしまうからです。
中には「どこと言われてもその人の全部」とお答えになる方もいらっしゃいますが、どこが苦手なのかご自身をしっかり内省してみていただきたいのです。
すると・・・
・自分の意見ばかり主張する
・何を言ってもすぐに反論してくる
・反抗的な態度をとる
・どうも自分を馬鹿にしている気がする
・そもそも生理的に受け付けない
など、ご自身の苦手とする要素が見えてきます。実は、部下に対する「苦手意識」は、相手そのものではなく、自分自身の捉え方から生まれていることが多いのです。
苦手意識の正体を探る
例えば、「何を言っても反論してくるAさんが苦手」というケースを考えてみますね。
反論してくる人はAさんだけ?
→ いいえ、他にもいるけど、Aさんだけが特に苦手。
どんなところが苦手?
→ 何か、自分を見下しているような感じがする。
どんなやり取りでそう感じた?
→ 営業目標の話をしていた時、「営業マン時代に成績をあげられなかったくせに」と言われているような気持ちになった。
ここで気づくのは、Aさん自身が「見下す意図」を持っていたのかは分からない、という点です。実際には、自分の中に「営業成績が悪かった自分はダメだ」という思いがあり、それがAさんの発言を通じて刺激されただけかもしれません。

捉え方を変えると、関係も変わる
ある管理職の方が、こうしたプロセスを経て捉え方を変えたことで、部下との関係が大きく変わりました。
「営業としては活躍できなかった自分も、部下の育成には長けていたから管理職になれた。」
「営業スキルに関してはAさんを信頼して、若手の指導をお願いするのもアリかもしれない。」
このように、自分の苦手意識の正体を理解すると、部下を「敵」ではなく「頼れる存在かもしれない」と考えられるようになります。すると、彼との1on1の時間も「以前よりは気持ちが楽になる」のです。
私自身の「大の苦手な人」体験
実は、私もかつて「自分はすごいぞアピールをする人」が大の苦手でした。
特に、プロフィールに「高偏差値の大学」「難関資格」「有名企業の経歴」を複数羅列し強調する人を見ると、強い拒否反応を感じていました。
そして、そういう人とあまり関わりを持たないよう逃げていても、なぜだか不思議と関わらなければならない、逃げられない機会も多かったのです(もはや試練です…)
しかし、コーチングを通じて気づいたのは、私自身のコンプレックスやエゴがそこに反応し、苦手意識が発動していたことです。また、苦手と思いながらどこかに羨ましさも持っていたこと。
そして、第三者からは自信に満ち溢れているように見えている彼らも、逆に「自信のなさ」を補うために「学歴・資格・経歴」でアピールしている場合が多いということです。
こうした視点を持てるようになったことで、以前は苦手だった人たちとも、落ち着いて関わることができるようになりました。
「人を変える前に、自分を変える」
よく言われる言葉ですが、まずは「なぜ自分はその部下を苦手に感じるのか?」を深掘りしてみると、案外大したことではなかったと気づけたり、私のように自分がどんなことに反応してしまっているのか自分を認識できるようになります。
その気づきが、自分自身の成長と変化につながり、結果的に部下との関係を変える第一歩になるのかもしれません。
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