何がしたいか分からない人のための動ける自分になる神経アプローチ術
〜神経の麻酔と感覚の回復〜
「今日のご飯、何にする?」
「休みの日はどこに行きたい?」
そう聞かれた時。
「なんでもいいよ」
「あなたの好きなところでいいよ」
と、つい相手を優先して
答えてしまいませんか?
メニューを決めるような
日常の小さなことから、
転職や結婚などの
人生の大きな決断まで。
「自分が本当は何をしたいか」
それがすっぽりと
抜け落ちてしまっている。
そんな自分に対して、
「私って優柔不断だな」
「自分がない人間なんだ」と、
自己嫌悪に陥っていませんか?
でも、安心してください。
あなたが自分の意見を
持っていないわけではありません。
優柔不断なのでも、
自分の軸がないのでも
決してないのです。
あなたの「本当の願い」は、
ちゃんとあなたの内側に
存在しています。
ただ、それに気づかないよう、
脳が強力な「麻酔」を
かけているだけなのです。
過去の環境の中で、
「本音を言うと怒られる」
「自分の意見は否定される」と、
脳が学習してしまったから。
ここから先は、
あなたが失ってしまった
「自分の感覚」の正体と。
麻酔からスッキリと目覚め、
「これがしたい!」を取り戻す
具体的なステップをお伝えします。
もう、他人の正解を探す
苦しい毎日は終わりにしましょう。
■内受容感覚のスイッチオフ
心理学や神経科学の世界には、
「内受容感覚」という
言葉があります。
これは、心臓の鼓動や呼吸、
胃の痛み、あるいは
「心地よい」「不快だ」という、
体の内側の感覚のことです。
「自分がどうしたいか分からない」
と悩んでいる人の多くは、
この内受容感覚のスイッチが
完全に切れています。
なぜ切れてしまったのか?
それは、相手の機嫌を
最優先にしなければならない
過酷な環境にいたからです。
■神経の「自動ミュート機能」
自分の「嫌だ」「辛い」という
本音の感覚にいちいち気づいていたら、
心が壊れてしまいます。
だから、あなたの優秀な神経系は、
自分を守るために
痛みの感覚を強制的に遮断しました。
テレビの音量を
「ミュート(消音)」にするように、
自分の感情のボリュームを
強制的にゼロにしたのです。
つまり、「分からない」状態は、
あなたの心が弱ったのではなく、
あなたを守るための
「強力な防御システム」だったのです。
■身体の感覚を取り戻すワーク
では、このミュートを解除し、
自分の本音を取り戻すには
どうすればいいのでしょうか?
いきなり「やりたいこと」を
頭で探すのは逆効果です。
まずは「身体の感覚」から
リハビリを始めます。
日常の中で、
「今、私は快か?不快か?」
この二択だけを、
自分に問いかけてみてください。
例えば、朝起きた時。
「今の部屋の温度は心地よい?
それとも少し肌寒い?」
服を選ぶ時。
「この布の肌触りは好き?
それともチクチクして嫌?」
お茶を飲む時。
「この温かさはホッとする?
それとも少し熱すぎる?」
そんな些細な「体の感覚」を、
一つずつ丁寧に
拾い上げていくのです。
頭で考えるのではなく、
体がどう感じているか。
その小さな「快・不快」の蓄積が、
ミュートを解除する鍵になります。
「私はこれが好き」
「私はこれが嫌い」
その確かな感覚が
体に戻ってきた時。
あなたは自然と、
自分の進むべき道が
ハッキリと分かるようになります。
もう、誰かの正解を
探さなくていいのです。
答えはすべて、
あなたの体が知っていますから。
