見出し画像

─インフラの時代を越えて─ ITアーキテクト(設計責任者)が統計検定データサイエンスエキスパートを取得した理由

自己紹介

初めまして。Naoki4062と申します。
 理工系大学院を修了後、IT系の会社に入社し満10年以上、ITアーキテクトとして官公庁向けに情報システムの導入やコンサルを行っています。ユーザー数が万人規模のシステムに携わることが多いです。主な保有資格は、ネットワークスペシャリスト、情報処理安全確保支援士、第一級陸上無線技術士、電気通信主任技術者、統計検定データサイエンスエキスパート、統計検定準1級 等です。
 初投稿で恐縮ですが、今回、統計検定データサイエンスエキスパート(DSエキスパート)を取得に至った動機や合格体験記を簡単に共有できればと思います。


なぜDSエキスパートを受験したのか?

 もう10年以上前になりますが、私は現在のIT系会社に入社後すぐ、官公庁を主要顧客として情報システムの導入を生業とする事業部に配属となりました。その頃は、省庁ごとにオンプレミスで基盤(インフラ)調達がなされ、省庁ごとに独自のタイミングで約4~5年周期で情報システムが更改されるのが主流でした。そのため、一度大型のシステム更改を行っても4~5年後にはまた更改時期となるので、既存維持や新規開拓の受注戦略の差はあれど、案件受注すればステークホルダーと要件定義をしつつ、基本的には今までの設計ノウハウを基に対応すればなんとかなるという感じでした。
 しかしながら、2018年に政府情報システムの調達方針として「クラウド・バイ・デフォルト原則」が提唱されて以来、省庁共通機能の集約や実現機能のクラウド化が急速なスピードで進むようになり、今となっては、基盤(インフラ)を更改するという感覚より、既に基盤(インフラ)はあるからそこにあるデータを上手く利活用して何かできないかといった視点に変わりつつあります。
 このような時代の変革に上手く追従したいと思ったのと、今までのノウハウだけでなく新たな領域を体系的に学習することで仕事の幅を広げていきたいという思いから、今回、DSエキスパートを受験しました。

合格体験記

スコアレポート

前提

  • 受験バージョンは202601版です。(年明け最初のテストセンター営業日に受験したので試験範囲改訂後一番のりだったかもしれませんw)

  • 守秘義務があるので本記事では具体的な試験の出題内容には触れません

  • 学習開始前は統計検定準1級に合格済みの状態です。

  • 学習期間は概ね3週間~4週間程度で利用した教材は以下3つです。

    1. 日本統計学会公式認定 統計検定データサイエンスエキスパート対応 データサイエンスエキスパート演習

    2. 日本統計学会公式認定 統計検定準1級対応 統計学実践ワークブック

    3. ゼロから作るDeep Learning―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装

ポイント①:データサイエンスエキスパート演習の使い方

 本書は膨大な試験範囲を1冊で体系的に網羅しているすごい本だと思います。ただ、それなに厚みがある本で各ページを細部まで極めようとすると難しい内容多々あるので、本書の使い方としては、
・期間を決めてまず全体を通読する(私は2週間と決めました。)
・6章の例題と7章の模擬試験問題はしっかり取り組む
のがいいと思いました。1~5章について詳しく読むのは6章や7章を取り組んだ結果、深く知りたいときや背景含め理解したいときでいいのではないかと思います。また、私の場合、準1級の範囲に含まれるにも関わらず、間違えてしまった問題は、統計学実践ワークブックの方で類題を解くなど復習しました。

ポイント②:公式認定以外の参考書はライフスタイルから選ぶ

 高得点や満点を狙う場合は、正攻法で「統計学実践ワークブック」で網羅されていない内容は別途本を買うなどして読んだ方がいいとは思うのですが、自分の場合、以下の理由から「ゼロから作るDeep Learning」の1冊だけを熟読することにしました。
・ニューラルネットワークやディープラーニングは統計学実践ワークブックでカバーするのが難しい
・公式サイトのサンプル問題のとおりコーディングもある程度対策が必要
・基本日々会社に出社しており、書籍持ち運びに限界があるのと、業務後に自由に使える時間もかなり限られている

ポイント③:データ分析手法の概要を最優先で抑えること

 ポイント①とポイント②で深く学習した範囲以外については、捨てるのではなく浅くてもいいので「概要を抑える」ことが重要だと思います。「概要を抑える」とは、
・手法の目的・アイディアは何か
・手法の問題点は何でその対策(改善)は何か
・対策(改善)の結果生まれた手法は何か
を説明可能な状態にすることであると私は考えています。特に、「データサイエンスエキスパート演習」を学習でご利用の方であれば、5章の読み込みがとても大変なことに共感いただけるのではないでしょうか。私も勉強し始めの頃(今でもですが・・・w)、5章の読み込みがとても辛く、行間の数式を追おうとすると見開き1ページで1日要する日も多々あり、かなり心が折れそうになりました。ただ、途中から思い切って「概要を抑える」方向に舵を切ると、全体感把握が容易になったり業務課題に適用できそうと思えたりする瞬間がしばしば訪れるようになり、モチベーション維持向上に繋がりました。スコアレポートを見ると分かるようにギリギリ合格だった(笑)のですが、この割り切りが無ければ合格ラインを通過できなかったと思います。

おわりに

 自分も30代半ばになり、仕事のやり方だったり勉強の仕方だったりに見えない「型」ができてしまっているようで、未知の内容・出来事に遭遇すると良くも悪くもその「型」を適用してしまう自分がいます。時代の流れに合わせて、他の領域で活躍されている方々の姿勢や考え方を学びながら、その「型」を取っ払って、より柔軟に様々なことにチャレンジしていければと思います。
 お忙しいなか本記事を読んでいただきありがとうございました。本記事が誰かの役に立てば大変幸いでございます。

この記事が参加している募集