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意外な反戦歌

この夏、悪魔崇拝の象徴、メタル界の奇才であり変人・奇人でもあった元ブラック・サバスのオジー・オズボーンが亡くなった。80〜90年代は近寄りがたいキワモノかつ色物だったが、家族バラエティ「オズボーンズ」に出てからは、妙に親しみやすい存在にもなっていた。

かつて、私にとってのサバスは、怪しい音と危うい空気をまとったメタルバンド、だった。当時は、ちょっと近寄りがたくて、避けていた。しかし、最近になって、初期はプログレやサイケ期もあり、演奏もずば抜けていたことを知った。

70年代初期、プログレ・サイケ期のサバス(右端、オズボーン)

さらに、80年代後期のインディ系ロックバンド、フェイス・ノー・モアの反戦歌、「戦争豚」が、実はサバスのオリジナルだったと発覚。あの重いリフが(やはり)70年代生まれと知って、感激と自己の無知に対する反省が入り混じった。

今日は戦争追悼八十年の日。黙祷を捧げながら思う。

沈黙だけでは足りないのかもしれない、と…。

平和は、戦争の悲惨さを語り継いできた人たちがいたからこそ続いてきた。語りたくない記憶でも、誰かが声を上げてきた。黙祷の後には、やはり、「語る」、「伝える」ことが必要だと感じた。

だからこそ、この夏に故人となってしまった狂気・鬼才オジーが歌った反戦の叫びをリンクさせていただく。

奇怪なバンドが、イメージとは裏腹に、真摯に鋭い反戦を歌っていたこと。これは強烈な説得力、だ。まじめに、本物の迫力を感じる。

まず、日本語字幕付き版。

リンクは伝説的な70年代のパリ公演。ちなみに、日本語字幕付きだが、アドリブで歌っていたため、かなり誤りがある(字幕はオリジナル版から適用されているよう)。下、本来の強烈なオチ、「なぜ(政治家は)自ら戦いに行かない?」だが、このときのオジーは「ひとびとをチェスの駒のように扱う」と歌っている。どちらもインパクトがあるから、まあいいか。

「政治家はなぜ隠れる?なぜ、自ら戦場に行かない?」
「ひとびとをチェスの駒のように扱う」と叫ぶ

下は高品質版(英語のみ)。

MVバージョン(注意:少し衝撃的なイメージあり)。

苦しむ女性の鋭い睨みが問いかける|MVより
「戦争を起こすやつらは身を守り、なぜ民衆が前線に立たされるのか…」

ちなみに、悪魔と呼ばれたがっていた(らしい)オジーは、生前「そのうち地獄でサタンになる」と言っていたそう。戦争豚らが地獄に堕ちた時、きっと、このオジー悪魔にどつかれることだろう。

uDiscoverMusic

以下、オリジナルの歌詞をフルで日本語訳。ちょっと怖い。

将軍たちは群れをなし
黒ミサに集まる魔女のように
破壊を企む邪悪な頭脳
死を誘導する魔術師
野には焼ける死体

戦争機械は回り続ける
ひとびとの死と憎悪
洗脳された頭に毒を流し込む

政治家は身を隠す
やつらが戦争を始めた
なぜわれわれが戦いに行く必要がある?
その役は貧しい者に押しつけるから

時が暴く、その権力に憑かれた心
遊びのように戦争を企て
人間をチェスの駒のように扱う

審判の日を待つがいい

暗闇の中で世界は回転をやめ
灰の中に死体が焼かれ
戦争豚はもう権力を持たない

神の手が時を告げる
審判の日、神が呼び出す

膝をつき這う戦争豚ら
罪を許してくれと乞うが
サタンは笑い、翼を広げ
やつらを地獄へと連行する

〜〜〜

2年前、世代間トラウマと向き合い始めた頃、戦争について深く考えた。あの惨憺たる前の戦争で無数の命が失われた(下)。あの理不尽な出来事を見過ごさず、ただ心にとどめること、それだけでも意味があると思えた。いや、きっとそれを、後世に託した人々がいたにちがいない…。

〜 平和を願い、黙祷と合掌 〜 



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