中学二年のパンク体験 ― レコード屋からギターまで
中学1年、
レンタルレコード店の薄暗い棚の前で、
僕は初めて胸の奥がざわつく瞬間に出会った。
埃っぽい空気、
誰が触ったか分からないレコードのビニール袋、その中でひときわ異物のように光っていたのが、ピストルズのジャケットだった。
理由なんてなかった。
ただ手に取った瞬間、胸の奥がざわついた。
家に帰り、針を落とすと世界が少し傾いた。
ギターの歪みが部屋の空気を震わせ、
シド・ヴィシャスの存在が、
遠い国の話ではなく“自分の延長線上”にあるように感じられた。
あの頃の僕は、社会の仕組みも、政治も、
文化の背景も知らなかった。
マルコム・マクラーレンの戦略なんて知るはずもない。
ただ、音と姿と色が、自分の中のどこかを揺らした。
あなたは初めて、胸がざわついた音楽や文化に出会ったのはいつですか?
その瞬間のことを、コメントで教えてくれたら嬉しいです。
ピストルズを聴き始めると、
自然とクラッシュやダムドにも手が伸びた。
そしてさらに深いところへ、
ハードコアパンクの荒れ狂うような音の壁、
突き刺さるスピード感へと身体が反応した。
理解が追いつかない。
ただ、身体が先に反応する。
あの感覚──“揺れ”そのものが、
僕にとって音楽の入り口だった。
ギターを手にして3コードを鳴らすだけで世界が広がったあの感覚。
アンプから出る歪んだ音が、
自分の部屋を別の場所に変えてくれた瞬間。
あれは、“自分の世界を自分で作れる”という最初の体験だった。
パンクは、社会への反抗ではなく、
自分の内側への反抗だったのかもしれない。
そして今、あのムーブメントは過ぎ去り、
シド・ヴィシャスももういない。
それでも、あの衝動は消えない。
チップをありがとうございます。 そのまま宝にしておきます。^_^
