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住宅ローン繰り上げ返済より、「動かせるお金」 を選んだ話|FIREシンママ

こんにちは。なんとか成美です。

普通に考えれば、借金なんて無いに越したことはないですよね。
「住宅ローンは早めに返してスッキリしたい」
「繰り上げ返済できるなら、秒でやるべき」

うん。わかる。
昔のわたしもそう思ってた。

シングルマザーとして子ども二人を抱え、
仕事と資産形成を続けてきた結果、
だんだん考え方が変わっていきました。

借金が少ないことだけが、安心ではない。
「動かせるお金」を手元に残しておくことも、
同じくらい大きな安心だった。

そんな話です。

はじめは、「早く返した方がいい」派だった

最初に住宅ローンを組んだのは、
まだシングルマザーになる前、
当時の夫と二人でペアローンを組んだときのことです。

このときのわたしは、かなり普通の感覚でした。
「借金は少ない方がいい」
「頭金は入れた方がいい」
「繰り上げ返済すれば利息が減る」

実際、頭金も入れましたし、少し貯金ができるたびに、
住宅ローンのサイトで繰り上げ返済のシミュレーションをしていました。
「今これだけ繰り上げ返済したら、こんなに利息減るじゃん!」
そう計算しては、いくらか繰り上げ返済したこともあります。

数字上の借金が減っていく快感。
利息負担という名の「無駄」を削ぎ落とす達成感。

当時のわたしにとって、
それはとても分かりやすい「安心の指標」だったのです。

「返せるか」だけではなく「手元に何を残すか」

その後、離婚という人生のハードモードに突入。
元夫の持ち分を買い取るために、
あらためてローンを引き受け、組み直しました。

考え方が変わったきっかけは、はっきり覚えています。
離婚からしばらく経ったある日、
資産の状況を見返していて、ふと気づきました。

「あれ?これ、もう全額返済できちゃうじゃん」

手元の資産が、住宅ローンの残高を超えていました。

「夢のローン完済、やっちゃう?」

そう思いかけて、次の瞬間、別の問いが浮かびました。

「え、待って。これ、あえて借りたままにする方が賢くない?」

冷静に考えてみると、別に困っていない。
むしろ、無理に完済するより、
このまま借りておいた方がいい理由の方が、
いくつも浮かんできました。

「完済できる力」があるからこそ、
あえて「手元に残す」

住宅ローンを組むとき、
つい総額や金利にばかり目が行きます。
でも、わたしにとって本当に大事だったのは、
毎月の返済が生活を圧迫しないことと、
資産の流動性を落としすぎないことでした。

家を買うときに頭金を大きく入れれば、
借入も返済も利息も減ります。
でも、そのお金は、
いったん家の中に埋まってしまう。
必要になったとき、すぐには取り出せません。

家は切り売りできません

「返せる」ことと、
「手元に残しておいた方がいい」のは、
別の話なんじゃないか。

あの日気づいたのは、そういうことでした。

ちなみにここで言う「手元」とは、現金だけでなく、
必要になればすぐ換金できる、
株や投信、債券といった流動資産を含みます。

流動資産は、選択肢の残量だった

手元の流動資産があると、選択肢が残ります。

子どもの教育費に、慌てずに対応できる。
急な納税があっても動じない。
仕事を辞めるタイミングを、自分で選べる。
相場が悪いときに、「今すぐ売らなきゃ」を避けられる。
メンタルが落ちたときに、いったん休める。

実際、わたしが会社を辞めるタイミングを自分でコントロールできたのは、
手元に流動資産があったからです。

インカムの仕組みがまだ未完成だったとしても、
「最悪、これを取り崩せば数年はなんとかなる

そう思えたのは、住宅にお金を全部埋め込んでいなかったからでした。

わたしにとって流動資産とは、単なるお金ではありません。
選択肢の残量そのものでした。

繰り上げ返済をしないという選択

繰り上げ返済って、メンタルには効くんですよね。
「借金が減った!」
「無駄な利息をカットした!」
という、やってやった感がある。
でも、その代わり、手元の流動資産は減ります。

低金利で、長期で、
無理なく返せる形で借りられているなら、
その住宅ローンは、
必ずしも急いで減らすべきものではない

わたしはそう考えるようになりました。

住宅ローンを
「早くなくすべき悪い借金」
としてではなく、
「低金利で長期に調達できる資金」
として見るようになった、
という感じです。

人によって、何を怖いと感じるかは違います。

借金があることが怖い人。
手元の資産が減っていくのを見るのが怖い人。

わたしは、
借金そのものより、
手元の流動性が薄くなることの方が、
ずっと怖かった

シングルマザーとして、
頼れる先が多くない中で生きてきたからかもしれません。

いざとなったら、すぐ動かせる資産がある

その安心感の方が、
「借金が少ない」という安心感より、
わたしには効きました。

もちろん、金利や資産規模、リスク許容度によって、
取れる選択は変わります。
わたしには、流動性と選択肢を守る方が、
性格にも生活にも合っていました。

住宅ローンは、敵ではなく設計の一部だった

「フルローン最高!」と言って、
皆さんに推奨するつもりはありません。

ただ、わたしにとって住宅ローンは、
単なる借金ではなく、
キャッシュフローと人生の選択権を守るための、
設計の一部でした。

借金を減らす安心もある。
資産の流動性を残す安心もある。

わたしは、後者をかなり重く見ていた、というお話です。


わたしの、お金に関するお話をマガジンにまとめています。

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なんとか成美 「外資系で働いた経験」「シンママFIRE」など、わたしの場合はこうでした、というお話を週1回くらい書いています。面白かったり、少しでも参考になりましたら、スキやフォローをいただけるとうれしいです!

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