新宿駅で日雇い労働。1,000円ステーキで元も子もない。
新宿駅で日雇い労働をしたことがある。
9時から18時が拘束時間。
12時から13時が昼休みだ。
日雇い労働と言っても、一ヶ月同じという長期的な日雇い労働だった。
毎回メンバーはほぼ同じ。
だいたい決まってくるので、自然と話すようになる。
メンバーの誰かが「1,000円でステーキが食べられる店がある」と言う発見をして皆に知らせる。
最初は半信半疑だが、行ってみると本当に1,000円でステーキが食べられる。
白米、スープ、サラダ付き。
それから、その1,000円ステーキが昼休みの定番となった。
日雇い労働をする人は、ぼくも含めて何かしらの事情がある。
だけど、その事情にはお互い触れない。
そして、日雇い労働自体についての話もそこそこにする。
では、何を話していたのかと言うと
「このステーキソースが美味い!」「プラス300円で肉大盛りにしちゃおうかな」「高田馬場にも1,000円ステーキがある」なーんて話で盛り上がる。
13時からはまた、日雇い労働に精を出すのてあった。
考えてみれば、当時は少しでも節約すると言う選択肢もあったはずだ。
昼食に1,000円も使っていたら、その分なくなる。
週5,000円。
月にして20,000円だ。
単純な計算すらできなかったので、ぼくは日雇い労働をしていたとも言える。
日雇い労働連中と朝から労働をする。
体力を使うので、午前中は疲労している。
そんな中で、昼からステーキを食べる。
エネルギーチャージ完了ッ!
何とかテンションを上げて、午後の労働を乗り切る。
1,000円ステーキは、素晴らしく美味しく、元気をくれるのだった。
日雇い労働連中と1,000円ステーキ。
あの瞬間はすごく好きで、今でも時々思い出す。
