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ホルムズ海峡情勢と住宅資材への影響|Lib Workの危機管理を振り返る


はじめに

連日報道されているホルムズ海峡情勢は、エネルギー・原材料の供給網を通じて建築業界にも影響を及ぼし始めています。株式会社Lib Work(リブワーク)社長が緊急配信した投資チャンネルの内容をもとに、現状の影響範囲と過去の危機対応事例、今後の見通しを整理しました。

① 現状:「在庫がない」のではなく「受注制限」が始まっている段階

まず重要な点として、現時点で資材そのものが入ってこない状況ではないことが明確にされています。発生しているのは、メーカー側による受注制限です。

具体的には以下のような対応が取られているとのことです。

  • 引き渡しが確定している物件向けの発注は通常通り受注される

  • 「念のため多めに確保しておく」といった予備的な発注は制限される

この措置は、需要が一時的に集中して供給がショートすることを防ぐための調整であり、確定物件への影響は現時点で限定的という整理です。

② Lib Workへの影響:「もともと余剰発注をしていない」ため現状は軽微

今回の受注制限について、リブワークへの実質的な影響はほぼないとの見解が示されています。理由は、同社がもともと余剰在庫を多めに確保するような発注方針を取っていなかったためです。

ただし、今後の懸念点として2つが挙げられました。

懸念①:資材価格の上昇

ナフサ(石油化学製品の原料)を含む製品の価格上昇が始まっており、具体例として水道配管・塩化ビニール(塩ビ)製品が約40%価格上昇しているとのことです。今後、ナフサを原料とする製品全般で価格上昇が広がる可能性があるとされています。

懸念②:部材供給遅延による引き渡しの遅れと決算への影響

リブワークは引き渡し基準での売上計上を採用しているため、たとえ建物が90%完成していても、引き渡しが完了しない限り売上として計上できない会計上の特性があります。

部材供給が長期化して引き渡しが遅延する場合、決算期をまたぐ形で売上計上のタイミングがずれる可能性が懸念点として挙げられています。なお、現時点で確定している物件については先行発注が完了しているため、今期決算への影響は想定しづらいとの見立てが示されました。今後の影響度は、情勢がどの程度長期化するかに左右されるとのことです。

③ 過去の危機対応から学ぶ:リブワークの危機管理実績

今回の情勢を受けて、過去に同社が経験した供給リスク事案が振り返られました。

事象主な課題対応熊本地震資材ではなく職人(左官・木工等)の不足自社で施工体制を構築する方針へ転換コロナ禍トイレ等の住宅設備が入荷困難に確定物件を優先しつつ対応東日本大震災集成材(接着剤に使用される樹脂)の不足プレカット工場を自社保有し代替材での対応を指示

特に熊本地震をきっかけに「資材だけでなく人材不足にも自社で対応できる体制を作る」という方針に転換した経緯があり、東日本大震災時の集成材不足の経験も踏まえ、自社の木材プレカット工場を活用した代替材対応が今回も進められています。

④ 今後の方向性:サプライチェーンの内製化をさらに加速

過去の供給危機が、結果的に新たな事業機会につながってきた点も振り返られました。代表例が木材プレカット工場の自社化で、これはウッドショック(コロナ禍以降の世界的な木材供給不足)を契機に実現したものです。

今回の情勢を受けて、社長からは設備機器(キッチン・浴室等)の自社製造という新たな構想も語られました。海外依存度の高い住宅部材について、国内で安定的に供給できる体制を自社で持つことが、今後の事業機会にもつながるとの考え方が示されています。

まとめ:投資家が押さえておくべき4つのポイント

  1. 現時点では「受注制限」段階であり、資材が入らない状況ではない——確定物件への影響は限定的

  2. リブワークはもともと余剰発注をしない方針のため影響は軽微——ただし価格上昇(ナフサ関連製品で約40%)には注意が必要

  3. 引き渡し基準の会計方針上、長期化すれば決算期への影響リスクがある——現時点では今期への影響は想定しづらい

  4. 過去の危機対応(熊本地震・東日本大震災・コロナ禍)を経て構築した自社サプライチェーン(プレカット工場等)が今回も機能——設備機器の自社製造という新たな事業構想も浮上

地政学リスクや自然災害によるサプライチェーン混乱は、住宅業界にとって繰り返し発生するリスク要因です。リブワークがこれまでの経験を踏まえて構築してきた内製化による危機管理体制は、今回のホルムズ海峡情勢への耐性を高めている要因と言えます。今後の情勢の長期化度合いと、決算への影響有無は引き続き注視が必要です。

ご注意:本記事は社長の発言をもとにした現状解説であり、将来の業績や決算への影響を確定的に予測するものではありません。最新のIR情報は会社の公式発表をご確認ください。

本記事はYouTubeチャンネル「Lib Work社長の投資&株チャンネル」#51【戦争のナフサ不足で住宅資材不足?】の内容をもとに編集・構成しています。
▶ 動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=pPtymy25pQE

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