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4期連続過去最高売上・営業利益65%増のV字回復

Lib Work(1431)2024年6月期 通期決算説明レポート


1. 決算ハイライト——4期連続最高売上・V字回復の実態


2024年6月期(通期)の業績は以下のとおりです。
●売上高
前期:141億8,000万円(概算)
当期:154億3,500万円 +8.8%
●営業利益
前期:2億9,800万円(概算)
当期:4億9,500万円 +65.7%
●経常利益
前期:3億1,400万円(概算)
当期:5億9,800万円 +90.5%

4期連続で過去最高の売上高を更新し、営業利益・経常利益・純利益もいずれも大幅な増益となりました。
注目すべきはキャッシュフローの改善です。営業キャッシュフローは前期の**▲15億円から+11億円へと約26億円改善**。事業の実質的な収益力回復を示す重要な指標です。
売上計画比では若干の未達。その主因は首都圏・建売事業の苦戦。
当初計画の売上高170億円に対し、約16億円の未達となりました。主因は子会社タクエーホーム(神奈川県)の建売事業です。コロナ禍で積み上がった戸建在庫の需給悪化・値引き合戦が首都圏全体で発生し、同社の業績を直撃しました。しかし、コアの注文住宅事業は堅調であり、来場者数は前期比150%以上を記録しています。


2. 2025年6月期の業績予想——5期連続増収・過去最高営業利益へ


翌期(2025年6月期)の業績予想は以下のとおりです。

●売上高
2024年6月期実績:154億3,500万円
2025年6月期予想:180億円 +16.6%
●営業利益
2024年6月期実績:4億9,500万円
2025年6月期予想:8億円 +61.6%
●経常利益
2024年6月期実績:5億9,800万円
2025年6月期予想:8億1,000万円 +35.4%
5期連続増収・過去最高の営業利益を目指す積極的な計画です。
回復の柱は2つです。①タクエーホームが前期の約▲1億円(経常)から約+1億円へと2億円の改善、②My Home Robo・IPライセンス事業などプラットフォーム事業の粗利貢献の拡大です。


3. プラットフォーム事業①:My Home Robo——SaaSモデルの本格展開開始
住宅業界初の間取り提案SaaS


「My Home Robo」は、約7,000件(東西南北の反転を含めると実質約2万8,000件)のプランデータベースをもとに、顧客の要望に合った間取りを自動提案するSaaS型月額課金サービスです。月額6万8,000円で、工務店・ハウスメーカー・不動産会社・設計事務所が利用できます。
2024年6月末時点で49社——そして7月から急加速
長期間にわたってカスタマーサクセス(導入後の改善サポート)に注力してきた結果、2024年6月末時点での加盟社数は49社。数としては少なく見えますが、これは社数であり、各社の支店単位でアカウントが付与されるため、実アカウント数はさらに多い数字です。
また、導入企業の規模が売上1億円未満から大手ハウスメーカーまで幅広く分布しており、規模を問わずすべての住宅会社に有益なサービスであることが実証されています。
7月からの本格販売開始直後、いきなり10社が加盟。8月も十数社の加盟が見込まれるなど、急速な拡大フェーズに入りました。
収益ポテンシャル

  • 200社到達時:営業利益ベースで1億5,000万〜2億円の貢献

  • 500社到達時:営業利益ベースで約10億円の貢献

今後は代理店活用・コンサル会社との提携により、さらなる導入加速を図ります。


4. プラットフォーム事業②:IPライセンス事業——niko and... EDIT HOUSE始動
地方工務店を救うブランドライセンスモデル


「地方の工務店は技術力があるのに、ブランド力がないだけで大手ハウスメーカーに負けてしまう」——この課題意識から生まれた事業が、IPライセンス事業です。
若者に圧倒的な認知を持つ「niko and ...」(アダストリア)と共同開発した「niko and ... EDIT HOUSE」ブランドを、全国の地域工務店にライセンス提供します。FCのような資材供給は行わず、ブランドのみを付与するシンプルで高収益なモデルです。
初年度で計画10件を超える13件の契約を獲得
初年度目標の10件を超え、13件の契約を締結。今期(2025年6月期)も10件以上の上積みを見込んでいます。
niko and...にとどまらない多ブランド展開へ
「niko and ...」はあくまで第一弾です。「こんな会社が住宅事業を?」と驚かれるような有力ブランドとの提携を複数社と並行して進めており、年内のリリースを目指しています。マンション・リノベーション分野への応用も視野に入れており、住宅以外の建築市場への横展開も検討中です。


5. 戸建住宅事業の集客戦略——デジタル・ファン化・イオンモール出店


一戸建て市場全体が苦しむ中、Lib Workがなぜ来場者数前期比150%超を達成できたのか——その答えは独自の集客戦略にあります。
①デジタルマーケティング集客
多くの住宅会社がSUUMO(リクルート)への依存度が高い中、Lib Workは自社コンテンツによる集客を確立しています。自社WebメディアのLibタイムズはLINE NEWS・Yahoo! JAPANとの連携も開始し、ブランドの信頼性・認知拡大を継続的に推進しています。
②ファン化マーケティング(YouTubeチャンネル)
Lib Work ch」は戸建住宅業界で最大級のYouTubeチャンネルに成長し、登録者数10万人(銀の盾)を目前に控えています。企業チャンネルで10万人を獲得することは異例であり、家づくりを検討する層への圧倒的なリーチを誇ります。
今後はこのチャンネルを自社の集客だけでなく、My Home Robo加盟店・IPライセンス加盟工務店の物件紹介プラットフォームとして活用していく計画です。
③イオンモールへのモデルハウス出店
福岡・大分に続き、「イオンモール幕張新都心」への出店を2024年6月期上期に実施。2025年6月期には熊本のイオンモールへの出店を予定しています。商業施設内モデルハウスという他社にない手法で、高い集客力を実証しています。
④通販チャネルの開拓——ベルメゾンとの提携
「niko and ...」「Afternoon Tea」「無印良品」に続く新たな試みとして、通販大手・千趣会(ベルメゾン)と提携し、「BELLE MAISON DAYS house」を展開。カタログ経由の資料請求という新しい住宅販売チャネルを開拓しました。
さらに、土地情報データベース「e土地net」と間取りデータベース「My Home Robo」を組み合わせたデジタルヒューマン(AI接客)システムを開発し、ベルメゾンのコンテンツに提供。将来的には全国の工務店・ハウスメーカーへの横展開を目指します。


6. 3Dプリンターハウス事業——土素材・建築確認取得の衝撃


今回の決算説明で最も強調されたトピックが、**3Dプリンターハウス事業(Lib Earth House)**です。
2024年1月:土を主原料とした3Dプリンターハウスが完成
15㎡のモデルハウスをまず完成。最大の特徴は土(自然素材)を主原料としている点で、セメントを一切使用しない世界的にも珍しい工法です。土素材のため解体時は現地処理が可能(産業廃棄物にならない)で、CO2排出量も大幅に削減できます。
建築確認申請が通過——日本全国で建築可能に
「建築基準法の壁があるのでは?」という懸念に対し、国交省と調整のうえ熊本県山鹿市での建築確認申請を取得。これにより、日本全国でLib Earth Houseが建築可能となりました。
今年度中に100㎡モデルを建築予定
15㎡から一気に100㎡(国内最大級)へ。外観・内装ともに通常の住宅と遜色ないレベルに仕上がる予定で、2024年度中の完成を目指しています。
3Dプリンター建築市場の規模——2030年に100〜300兆円の予測
複数のマーケティングリサーチが示す2030年の世界市場規模は100〜300兆円。年平均成長率(CAGR)は200%超というペースです。現時点の日本国内プレイヤーは10社未満であり、市場規模に対してプレイヤーが圧倒的に不足しています。
建築CADではなく「モデリング技術」が必要なこの工法は、既存の建築会社には知見がなく、データ作成・3Dプリンター供給・保守点検の上流を押さえているLib Workが先行優位にある状況です。


7. 木材加工製材事業(幸の国木材工業)——粗利率改善の立役者


昨年買収した幸の国木材工業は、通常のプレカット工場(加工のみ)と異なり、丸太の仕入れ→製材→プレカットまでを一貫して自社で行います。
2024年6月期上期は購入比率3〜4割でしたが、下期以降は100%に引き上げ。2025年6月期はフル稼働による粗利率改善が通期で寄与します。これが「住宅版SPAモデル」の中核であり、他社には真似のできないコスト構造の優位性となっています。


8. 子会社タクエーホームの状況と今期の見通し


2024年6月期において最大の課題だったタクエーホーム(神奈川)の建売事業は、首都圏の需給悪化・値引き合戦の影響を受け、経常利益ベースで約1億円の赤字となりました。
今期(2025年6月期)の改善策として、①売建(条件付き土地販売)比率の引き上げ、②niko and...ブランドを活用した差別化、を推進中。現状では今期の動向は堅調で、前期比2億円改善(+1億円の黒字転換)を計画しています。


9. 株主還元——配当・株主優待の継続


配当:配当性向30%を維持。1株あたり6.4円を計画。
株主優待:5,000株以上の保有者を対象に、年間14万円相当の品物と交換できる優待制度を継続。四半期ごとに優待品が届く仕組みで、個人投資家からの人気が高い制度です。瀬口社長は「四半期ごとの楽しみは奪わない」と明言しています。


10. まとめ:投資家・住宅検討者へのメッセージ


投資家の方へ
「住宅株」として見るとやや割高に見えるかもしれませんが、3Dプリンター建築という新市場のパイオニアとして見ると、現在の評価は大幅に低く見積もられている可能性があります。My Home Robo・IPライセンスのストック型収益は着実に拡大しており、戸建住宅事業のキャッシュ創出力と組み合わさることで、成長の複合効果が期待できます。
今回の決算説明会でのメッセージを一言で言えば、「3Dプリンター市場のトップに位置していることと、プラットフォーム事業の順調な進捗——この2点を覚えて帰ってほしい」です。
住宅検討者の方へ
Lib Workは「niko and ...」「Afternoon Tea」「無印良品」「ベルメゾン」など、ライフスタイルブランドとのコラボ住宅を数多く展開しています。YouTubeチャンネル「Lib Work ch」では豊富な施工実例動画を公開中。まずはチャンネル登録から、家づくりの世界をのぞいてみてください。


本記事は決算説明会の書き起こしをもとに作成したものです。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。記載の業績数値は説明会時点のものです。
株式会社Lib Work 証券コード:1431(東証グロース市場)
本社:熊本県山鹿市 公式サイト:https://www.libwork.co.jp
決算説明動画:https://www.youtube.com/watch?v=JqrnM0U1EOI


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