ナフサ問題はどうなった?停戦合意後の住宅資材市場と株価動向を社長が解説【Lib Work】
はじめに
ホルムズ海峡情勢に端を発したナフサ不足問題は、住宅業界に大きな不安をもたらしました。しかし前回(#51)から状況は大きく変わっています。**株式会社Lib Work(リブワーク)**の社長が、停戦合意後のナフサ供給状況・住宅資材価格への影響・スペースX上場と株式市場の展望まで、幅広く解説した動画の内容を投資家・株主向けに整理します。
なお本記事は社長個人の投資経験・見解の共有であり、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。
① ナフサ問題の現状:停戦合意と供給再開で「ひとまず正常化」
ホルムズ海峡情勢について、停戦合意および署名が行われたことで、最悪の事態は回避されました。これを受けてナフサの供給面でも変化が生じています。
動画内で語られた経緯の流れは以下の通りです。
問題発生〜悪化フェーズ
大手衛生設備メーカー(TOTOなど)がトイレ・システムバスの受注停止を発表
住宅業界全体に「資材が入らなくなるのでは」という不安が広がる
メーカー側が先読みで受注を絞り、工務店側も価格上昇前の先行仕入れを行うなど需給が混乱
正常化フェーズ
ナフサの供給について「一定程度の確保ができた」との書面をメーカーより受領
受注の再開・通常の供給体制への回帰が宣言される
社長の見立てでは、今回の混乱には「実際の不足」に加えて、**「先を読みすぎた心理的な過剰反応」**も重なっていた部分があるとのことです。ホルムズ海峡問題が起きる前から潜在的なリスクはあったものの、停戦合意を経て「ホルムズ以前の状態にほぼ戻った」との認識が示されました。
リブワーク自身も、不足に備えて家電量販店からトイレを大量購入するなどの対応を取っていたとのことで、結果的に在庫が余る状況になりつつあるとのことです。
「完全に安心とは言い切れないかもしれないが、一旦は安心して大丈夫だと思う」
② 資材価格への影響:利益率への影響は約2%程度と試算
ナフサを原料とする塩化ビニール(塩ビ管)などの建材は、今回の問題を通じて50%以上の価格上昇が生じているとのことです。これは前回(#51)の時点で報告されていた「40%程度の上昇」からさらに拡大していることを示しています。
ただし、住宅1棟全体のコスト構造に占める割合で見ると、影響は限定的との分析が示されました。
「利益率がそんなに大きく下がるとは今は考えていない。影響があるとしても2%程度と読んでいる」
資材価格の個別上昇が大きくても、住宅は多くの資材・工程から構成されているため、特定資材の高騰が全体の利益率に与えるインパクトは相対的に小さくなります。投資家にとっては、粗利益率の大幅な悪化は現時点では想定しづらいという点は安心材料です。
③ 停戦合意と日経平均の急騰:社長はどう動いたか
停戦合意が報じられた翌日、日経平均株価は数千円規模の急騰を記録しました。この動きに対して社長は「ある程度予測していた」として、一定の投資行動を取ったことを明かしています。
一方で、同出演者の松永さんは「乗り遅れた」と苦笑する場面もあり、リアルな個人投資家の反応も描かれました。
社長からのコメントとして、**「他の株が上がってもしょうがない。リブワークの株が上がることが一番大事」**という発言が印象的でした。視聴者・株主の方への誠実なメッセージとして受け取れます。
④ スペースX上場:社長の投資行動と今後の見通し
今回の動画で大きな話題となったのが、スペースX(Space X)の上場です。社長は上場時に200株・売り出し価格135ドル(約400万円分)を購入したことを明かしました。
その後の動きと社長の行動は以下の通りです。
タイミング 内容
上場1日目 株価が10数%上昇
上場2日目 さらに20数%上昇
2日目時点 100株を200ドルで売却、約100万円の利益を確定
残り100株 将来の値上がりに期待して長期保有継続
社長は「2日で100万円程度の利益」を得た一方、残り100株については「1,000ドルになったら嬉しい」という長期的な夢を持って保有を続けているとのことです。
ただし、スペースXへの現時点での投資については慎重な見方も示しています。
スペースXは現状バリバリの赤字企業
時価総額約300兆円という評価額が妥当かどうかは疑問
上場直後の急騰後、一度大きな調整が来る可能性が高い
大株主や従業員のストックオプション行使による売り圧力が半年後ごろに発生する見込み
その調整(100ドル台まで下落する可能性も)を経てから買うのが合理的という見立て
「これは無料のチャンネルで言っても大丈夫な話。信じるかどうかは皆さん次第です」
⑤ 現在の株式市場はバブルか?ITバブルとの違いを整理する
株価全体の上昇が続く中、「バブル崩壊が来るのでは」という懸念を持つ投資家も増えています。この点について、社長は過去のバブルとの比較で現在の市場を整理しました。
過去のバブルとの比較
バブルの種類時期特徴崩壊の原因不動産バブル昭和63年前後不動産価格の異常な高騰規制強化による急落ITバブル1999〜2000年利益を出していないドットコム企業が急騰業績との乖離が限界に達して崩壊現在のAI株2023年〜NVIDIA・TSMCなど大手は実際に巨額の利益を計上—
現在のAI関連株が過去のITバブルと本質的に異なる点は、**「業績が実際についてきている」**ことです。ITバブル期にはPER(株価収益率)が100倍以上の企業がゴロゴロ存在しましたが、現在のNVIDIAなどは数十倍程度にとどまっています。
「AIの将来性を考えると、今の数十倍程度であればまだ伸び代はあると思う」
ただし、PERが数百倍に達するような局面になれば「バブルかもしれない」という警戒感も同時に示されており、現時点では過度な楽観よりも慎重な楽観を維持するという立場が語られました。
⑥ 個人投資家へのアドバイス:積立・分散・長期保有の組み合わせ
今回の動画でも、個人投資家に向けた実践的な考え方が語られました。
逆張りのリスクについて
下落局面で「安くなったから買おう」という逆張り投資は、「さらに下がる可能性があるためリスクが高い」との見解が示されました。上昇トレンドに乗りながら、分散・継続投資を組み合わせることが現実的なアプローチとして推奨されています。
推奨されるアプローチ
積立NISA(つみたてNISA)を活用した分散・継続投資
成長期待のある企業への少額投資(練習も兼ねて1株から)
長期保有を前提としたポートフォリオの構築
「1億円あれば5%の利回りで年間500万円の配当が来る。でも100万円で5万円の配当では夢が持てない。だからこそ成長期待のある企業への投資は面白い」
まとめ:投資家が押さえておくべき5つのポイント
ナフサ問題はほぼ正常化——停戦合意・供給再開でホルムズ以前の状態に回帰。リブワークの利益率への影響は約2%程度と試算
塩ビ管などの資材価格は50%超上昇が継続——ただし住宅全体のコスト構造における影響は限定的との見立て
スペースX上場について社長は400万円分購入・100万円確定利益——一方で「現時点では割高、調整後の購入が合理的」との慎重な見方も示す
現在のAI株市場はITバブルとは構造が異なる——業績が実際についてきており、PERも数十倍程度。ただし数百倍に達した場合は警戒が必要
個人投資家には積立NISA×成長株への少額投資の組み合わせを推奨——逆張りよりもトレンドに乗った分散・継続投資が現実的
ご注意:本記事は社長の投資経験・見解を紹介するものであり、特定の投資商品の推奨や投資助言を目的としたものではありません。スペースXを含む個別銘柄への言及は社長個人の判断に基づくものです。投資判断は最新情報をご自身で確認の上、ご自身の責任において行ってください。
当社概要
株式会社Lib Work(リブワーク)
上場市場 東京証券取引所 グロース市場(証券コード:1431)
代表者 代表取締役社長 瀬口 力
設 立 1997年8月1日
資本金 13億2,150万円
従業員数 355名(2025年6月現在)
売上高 160億4百万円(2025年6月期)
事業内容 戸建住宅事業 / 3Dプリンター住宅事業 / プラットフォーム事業
本 店 熊本県山鹿市鍋田178-1
本記事はYouTubeチャンネル「Lib Work社長の投資&株チャンネル」#56【ナフサ問題はどうなった?】の内容をもとに編集・構成しています。
▶ 動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=XvQZlCfwz4o
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