キャリアカレー
給食の先生【25%】
私のよく知るキャリアに造詣が深いという先生は、リビングルームで唐突に私の適職について分析を始めた。せっかくのお話なので耳を傾けることにした。
先生の分析と私の感想をまとめる。
事務職の適性【60%】
なるほど。そりゃそうだ。随分長いこと事務には携わっている。そもそも如何なる仕事にも事務は付きまとう。大事なことだが地味なこと。縁の下の力持ち。私にはぴったり合っている。
給食の先生or栄養士【25%】
えっ。料理がどちらかというと苦手なのだが。先生は私のどこを見て給食の先生の適性があるというのだろうか?。食べることが好きという食欲の暴走を活かすということだろうか?自覚とは程遠い。
保育士/学童の先生【15%】
うーん。なるほど。少し納得。知的障害者施設での勤務経験を考えれば、そういうルートもありそうだ。子どもは好きだ。しかし、子どもが好きだからといって仕事ができるような甘い世界ではない。まぁまぁあり得る。
タクシーの運転手/運転の仕事【10%】
ほぉ。先生は私のことをどこまで知っているのだろうか?普通二種免許を持っているため、タクシー会社で働くことは意外と現実的かもしれない。先生の予想では、鉄道やバスの廃止が相次ぐ中、タクシーの未来は明るい!とおっしゃっていた。
あれ?
100%を超えている気がするが、
複数回答のようなものだろうか。
先生は、引き続き様々な職業を挙げた。学校の先生、建設作業員、小売店の店主(やおやさん、電気屋さんなど)、警察官、医者、
すし屋さんの職人(また料理?)、
料理研究家(またまた料理?)
料理系Youtuber(またまたまた料理?)
喫茶店のマスター(またまたまたまた?
・・・・・
給食の先生(再登場!)
そして、まさかの!
大統領【1%】
私のよく知るキャリアに造詣が深いという先生は、すべての職業を並べるつもりなのだろうか。いずれかに該当しそうなほど網羅的に職業が挙げられた。これがキャリアなのだろうか?
少々首をかしげる結果だった。
私は、手元の冷めたホットコーヒーを一口のんだあと、セッションの最後に思い切って先生に聞いてみた。
私 :『先生、なにか料理系が多く感じますが?』
先生:「あなたがつくる料理がおいしいからです」
私 :(えっ?)
私 :『先生、ずいぶんたくさんの職業があるような?』
先生:「あなたは優しいから何でもできます」
私 :『なるほ…どぉ』(汗)
・・・
息子という名の【キャリアに造詣が深いという先生】は、私のことをよく見ているなぁ。
・料理は下手
・やさしいというより迎合気味
・目の下のくま
私のいつもの自虐だ。息子は私の自虐を裏返してくれたのだ。真っ黒のオセロ盤が、ルールを無視して真っ白になるような華麗なる【裏返し】。それを嫌味なく、職業という枠組みを利用して、励ます。
・料理、いつもがんばってくれてありがとう(→ 下手でごめんよ)
・いつも僕の側に立ってくれてありがとう(→ よくしかるけど?)
・もっと体大事にしてね(→ すまぬ。慢性寝不足だ。)
息子を称賛するというより、親の欲目というより、そういう考え方ができるであろう広く大勢の子どもの力に感動した。小学生の頭の中を侮ってはいけない。
・・・
大人は何かと学ぼうとする。皮肉なことに、子どものころに確かに知っていたはずのことを、学ぼうとする。どうやら忘れちまったのだろう。キャリア?カウンセリング?適性検査?の類。いらないのかもしれない。
学ぶのではなく、思い出そう!
私は、余計な知識や技術をつけすぎた。それは無駄では【ない】。しかし重すぎだ。過剰な体重は削ぎ落そう。身軽になれば思い出せるかもしれない。純粋なスキルを。
・・・
食事の支度はどうしよう。何も作る気になれない。困った。こんな偉そうなことを考えて、まさか料理をしないなんてことが許されるだろうか。
やむを得ない。奥の手だ。
私 :『ご飯、レトルトカレーでいいか?』
息子:「いいよ!好きだから!」
果たしてこれが【奥の手】なのだろうか(笑)。
二種類のレトルトカレーがあった。
息子には、野菜がゴロゴロ入ったものを提供した。
(提供?)
「ごちそうさま!」
息子はリビングに駆けだして
YouTubeの料理系…ではなく
マイクラ動画を見ていた。
まだまだ子どもかな(笑)。
食べ終わった食器を
お湯で流しながら
そんなことを思った。
次のご飯はどうしようか(汗)
奥さん早く帰ってこないかなぁ…
お菓子食べよ(こっそり)
