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会社を22回辞めた私が気づいた、"アンカー"という伏線。

父の言葉は、

短かった。

『何してもいいけど、
 
 血だけは絶やさないでな…』



それだけだった。

でも、

ずっと重かった。

転職するたびに思い出した。

辞めるたびに、よみがえった。

『私はアンカーだ。』

バトンを受け取った最後の一人。

次に渡せないまま、

ここにいる。

申し訳ない。

そう思いながら生きていた時期が、

確かにあった。




でもある日、

ふと思った。

父は本当に、

そのことを望んでいるんだろうか。

子供が

申し訳なさそうに生きている姿を

見たいんだろうか。



たぶん…

いや、

絶対に違う。

あの一言は、

呪いじゃなかった。

愛だった。

ただ、

愛の形が

不器用だっただけだ。



ある日読んだ話が、

頭から離れなかった。

アメリカで、

90歳以上の人たちに聞いたそうだ。

『人生を振り返って、

 後悔していることは?』

90%が、同じことを言った。




・・・

もっと冒険しておけばよかった。

仕事をもっと頑張ればよかった、

ではなかった。

お金をもっと稼げばよかった、

でもなかった。

もっと、

生きて

ワクワクしたかった。

挑戦したかった。

経験したかった。

ただ、それだけだった。



そのとき気づいた。

申し訳なさを抱えて生きることは、

冒険じゃない。

ご先祖さまから繋がれたバトン。

次に渡せないなら、

せめて自分が

その分まで味わい切る。



転職22回は、

逃げじゃなかった。

冒険だった。

不登校も、

大学中退も、

全部、

誰かがやり残した冒険の続きだった。

そう思った瞬間、

父の言葉が、

少しだけ軽くなった。



人生で一番重い荷物は、

誰かへの申し訳なさだ。

でも、

その申し訳なさを手放した瞬間に

見えてくるものがある。

だから冒険するんだ、

という理由。

申し訳ないから縮こまるのではなく、

その分まで経験するために、

ここにいる。



アンカーは、

最後の走者だ。

でも考えてみれば、

アンカーが一番長く、

一番遠くまで走れる。

バトンを次に渡せないなら、

アンカーのまま走り続ければいい。



ゴールテープを切るのは、

私じゃなくていい。

誰かの心の中に届けばいい。

この記事も、

あの父の言葉も、

見知らぬ誰かへの

バトンになるかもしれない。



今日、

あなたが抱えている

『申し訳なさ』は、

何だろう。

その重さの正体は、

もしかしたら

誰かからもらった愛の

形を変えたもの

かもしれない。

そしてその愛を、

冒険に変えられたとき、

それが次の伏線になる。



この記事を書きながら、

ずっと考えていたことがある。

90歳になったとき、

もっと冒険しておけばよかった。

そう言わなくていい場所を、

つくれないだろうか。

名前は、

アンカーズ。




昔の人は、

自分の畑で取れたものを

黙ってお裾分けした。

見返りを求めなかった。

ただ、

余ったから渡した。

その連鎖が、

集落全体を豊かにした。



アンカーズも、同じだ。

畑をやりたい人がいる。

もっと安心して飲める

おいしい水をつくりたい人もいる。

還暦を迎えてから

もう一度バンドをやりたい人もいる。

カフェを経営したい人もいる。

旅行したいけど、

ペットを預けられなくて

踏み出せない人がいる。

保護犬たちが

もっと心地よく暮らせるシェルターを

作りたい人もいる

・・・

一人では怖くて、

冒険できないでいる人がいる。

でも、

みんなの『できる』『したい』

つなげれば。

全部、叶えられるはずだ。



ご先祖さまから受け取ったバトン。

次に渡せないなら、

せめてみんなで走ればいい。

アンカーが一人じゃなければ、

もっと遠くまで届く。



もしこの記事が、

あなたの中の何かとつながったなら。

チップは、

アンカーズの最初の畑の種になります。

あなたの一粒が、

誰かの冒険の伏線になる。

そしてそのとき、

ご先祖さまも絶対に、

悦ぶと思っています。



追記

この記事を書いてから、

ひと月ほど経った今…

アンカーズは実際に動き出しました。

『できる』と『したい』をつなぐ場所として、

共同運営マガジンを始めています。

▶ アンカーズ マガジンはこちら

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