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長女編①ナナホシ家が不登校と向き合った3年間の話〜桜の木の下で思うこと〜

 これは私の家族が3年間不登校に向き合った出来事を小説風に書いたものです。リアルに書きすぎると私が辛いので、このような形にしました。

 しかし、内容は事実に基づいていますので、ご一読頂けたらお子さんが不登校になってしまった家庭の様子が分かると思います。

 不登校に悩むご家庭が少しでも良い方向に向かう事を祈っています。



・本編 桜の木の下で思うこと


「あ〜もうこんな時期なんだな」

 リュックをおろしながら私は公園のベンチに座り、目の前の満開の桜に見ながら呟いた。

 ハラハラと風に舞う花びらが公園を綺麗に演出する中、母親と一緒に遊具で遊んでいる子供達。

 大きめの公園の端のほうで太極拳をしている数人の元気なシニア。

 いつもの光景をぼんやり眺めていると、久方ぶりにこんな落ち着いた気持ちでいることに気づいた。

 都内の鉄道会社の運転士をしている私は、泊まり勤務のときは午後からの出勤だ。少し早めに家を出て、この公園のベンチに座って仕事モードに切り替えて会社に行くことを日課にしていた。

 皆さんは桜を見るとどんな事を思うだろうか?

 卒業式、始業式、入学式、出会いと別れ、
新生活への不安と期待。

 個人的には多くの人々にとって、1年に一度勢い良く咲き誇るピンクの花びらのようにこれからおこる日々にポジディブなイメージを持つと思う。

 今でこそ私もそんなイメージを抱けているが、去年までの桜のイメージはネガティブなものだった。

 焦り、絶望感、憤り、どうしてうちの子供だけ家にいるんだ、進学ができるのか?就職に不利になったりはしないだろうか?結婚はできるのか?朝は元気だったけど、夕方の機嫌は?

そして

 ・・・・何で学校に行けないんだ

 育て方を間違えた?
 中学受験で無理をさせたから?
 おおらかな性格だと思っていたけど、実は色々抱え込んでいたのか?
 何かの心の病なのか?

 そんなことばかり考えて、正直に言って桜を見ている余裕も無かったのかもしれない。

 去年も同じようなルーティンを送っていたと思うが、あまりよく覚えていない。

 その当時、このベンチに座って仕事モードになるルーティンは、現実に我が家に起きている事を棚に上げて、不安を押し殺し、何食わぬ顔で会社に行くための儀式と化していた。

 そう、一度家をでて父親という役割を忘れなければ仕事ができなかったのである。仕事柄そうしなければならない精神状態だった。

 今考えると家で起きている事を忘れる場所があった私よりも、24時間娘と向き合っていた妻の負担はとても大きかったであろう。

 それが3年である。

 当時や今でも家で娘と向き合っている妻には本当に申し訳ないことをしたと思っている。

 そんな長女が先日、途中から通い始めた通信制高校を卒業した。

 学校の先生、病院の先生、同じような問題を抱えていたお友達、多くの人に支えられ、卒業証書を受け取った長女は笑顔だった。

 今年から通うことになる大学で医療を学ぶ娘は、

「私もたくさん病院にお世話になったらね。今度は私と同じ病気に苦しむ子供を助けてあげたいんだ」

 そんな事を言っていた。
 
 いつまでも子供だと思っていた娘が生意気を言うようになったものだ。少し涙腺が崩壊しそうになったではないか。

 お父さんはその気持を忘れないでほしいと思う。君はたくさんの人に愛されて、心配されてここに立っているんだ。

 不登校は学校に行けるようになったから解決ではない。子供は常にいつ通えなくなるか不安を抱えている。親だって同じだ。

 私がこれからお話する事は、我が家に実際にあった不登校に奔走された出来事を父親目線で書いたものだ。

 ポンコツな父親の為、立派に子育てをしている親御さんから批判を受けるかもしれない。

 それでも興味がある方はお付き合いくれたら幸いである。

 私は満開の桜の下で、今までの出来事を振り返るべく目を閉じた。

 ナナホシ家が不登校に向き合った3年間の話〜長女編②〜へ続く


・不登校を持つお父さんの為のアドバイス 〜自分を責めないで下さい〜

 
 改めまして子育てパパライターのナナホシです。
 
 本編とは別としてポンコツながら不登校と向かい合った父親として不登校で悩んでいるお父さんの為のアドバイスを書いて行こうと思います。

 先日描き始めた自己紹介の記事の「スキ」の多さに驚きました。フォロワーがまだまだ少ない私ですが、不登校に悩んでいる方が多い事を実感しております。

 さて「ナナホシ家が不登校と向き合った3年間の話」の第1弾と言うことで、最初にお伝えしたいことは、「自分を責めないで」ということです」。

 私は昭和生まれの四十代です。娘が不登校という問題に直面したとき、自分の価値観を押し付けてしまったと思っています。

 正直に申しますと、娘が学校に行かず日中部屋に籠もってゲームやスマホ、漫画を読んでいる姿を見るとモヤモヤしていました。

 そして、将来を心配するあまり大人目線で説教じみた事をしてしまった過去があります。

 今でこそ不登校について多少なりとも詳しくなりましたが、不登校になりかけたお子様を持ったお父さんは同じような対応してしまったのではないでしょうか?

 我々四十代で子育て世代の皆様は、良い学校に出て、良い会社に入ってさえいれば何となく幸せな生活が送れると感じていた世代かもしれません。

 しかし、今は多様性や個人の幸せを大切するなどなど親の価値観とは全く違います。

 私の妻は保育士の仕事をしているので、園が推奨している保育のやり方や保護者への対応が自分が子供の頃とずいぶん違って戸惑った事があると言っていました。

 時代が変われば、教育の方針が変わるのは当たり前で、そんな教育で育った子供が自分の価値観が違うのは当たり前だと思います。別にそれをどうこう言うつもりはありません。

 不登校に3年間向き合った私からのアドバイスですが、まずは「自分を責めないで下さい」と言うことをお伝えしようと思います。

 不登校という問題に直面した親御さんはそんな価値観の違うお子様と向き合わなければなりません。

 すれ違ったり、意見がぶつかったりするのは当たり前で、拗れたり、喧嘩するのは当然です。

 でもお子様を理解しあげられるのも、慰められるのも、助けてあげられるのもあなたなのです。

 こちらが歩み寄っても反応がないかもしれません。

 優しくしても冷たくされるかもしれません。

 ここまで頑張って子育てを頑張ったのになんで分かってくれないんだと思うかもしれません。

 でも、それでも助けてあげられるのは親御さんなのです。

 だから辛いし、苦しいし、ご自分を責めてしまうのかもしれません。

 私はそんな経験をしてきたので、お子様のフォローも大切ですが、親御さんのフォローが大切だと感じています。第一線で戦っているのはあなたなのだから。

 これから書く記事が皆様の小さな支えになれることを望んでいます。


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