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食事と音楽とその情熱とー獣ゆく細道・梓川&VSPBL

転職した最初に
"食べることは情熱の始まりだ"
と教えられました。

仕事で会う人達が、皆何らかに夢中で向かう人達で、食事をする機会も多く、彼らにとっては"食は文化"だからです。

"五感を刺激して
身体がそれで作られるものを食べろ"

と言われました。

その時の私はマックのハンバーガーより美味しいバーガーは知らず、カップラーメンとおにぎりの食事に何の不満も無くて、私の食べ物の経験値は圧倒的に貧弱で、ほんと、酷いもんでした。

だから彼女は、有名無名を問わずに私を食事に連れ回し、"思い込んで避けていたら本当に見なきゃいけないものを見逃すから"と無理矢理に引き摺り込まれ、遠巻きにしていた変な味の野菜やゲテモノまで食べさせられました。

でも彼女の言う通り、そのおかげでため息が出るような美味しいものにも沢山出会うことになったのです

口に入れると美味しくてジタバタするような茶碗蒸しや、舌の上に乗せた熱々の温度が胸を焦がすように思えるトロリとしたスープ。
それらは遂に私の性格まで変えていました。

だんだんと知らないものに挑みたくなり
流されずに本当の姿を見たくて、なるべく注意深くものを見るようになり
偏見を持たないように努めるようになりました。

そうすると、想像しなかったものが目の前に来るようになるんです。

私にとってそれが音楽に現れました。

色んな国や状況で、音楽は私の大切な相棒になり、今では音楽は頭の中でBGMとして、そっと肩を抱いてくれています。

さて、私は数少ない友達と食のテロリストになるべく、同好会を作っています。

あらゆるものを本能のままに食べる会
これはある日のロシア料理

ロシアといってもウクライナ料理でしょう

もっちりとした皮に齧り付くと、みちっとしたお肉に零れ落ちるスープ

もちろん、私のBGMが流れました

優秀なカバー曲は秀逸です。

原曲の林檎さんと宮本さんをBGMにするなら、食材を隠し持った新しい和食になる所でした。

梓川さんのカバーはまだ蒼い狼のような獣のようで、この蒼白くて肉の滴る静謐な料理とこの音楽を味わいたくなりました。

どんなに治安の悪さを装っても、梓川さんの声は真っ直ぐです。彼の歌は、私にとっての"美味しくてジタバタするような茶碗蒸し"です。
それがこの曲では蒼い獣のようで、このウクライナ料理に合う気がしました。

そうです、私の頭のBGMはただ流れる音楽ではなくて、空気の中の新しい元素、生きる時間の大切な調味料なのです。

こんな私ってどうなんですかね(笑)
まぁ、誰の迷惑にも損なうこともないこととして、好きにさせてください。

飯テロ同好会は音楽と情熱を伴って続いてます。
次はどんな知らないものを食べようか、どんなBGMが流れるか、楽しみです。


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