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悪性黒色腫が見つけてくれた乳がん メラノーマ体験記③

悪性黒色腫(メラノーマ)の手術が終わったあとも、定期的な経過観察は続いていました。

主治医からは、

「最低でも5年から10年は診ていきましょう」

と言われていました。

半年に一度のエコー検査。

幸い2年ほど異常なしが続いていました。

そしてある日、

「一度、全身の検査をしてみましょう」

という話になったのです。

提案されたのはPET検査でした。

PET検査と保険屋さん

PET検査という言葉を聞いて、ある出来事を思い出しました。

10年以上前のことです。

保険の営業をされている男性に栄養指導をしたことがありました。

その方が、

「PET検査は絶対に受けた方がいいですよ」

と力説していたのです。

私は仕事柄、少なく見積もっても500人以上の方とお話しします。

正直、一人ひとりの会話を覚えているわけではありません。

でも不思議なことに、その方の言葉だけはずっと記憶に残っていました。

だから、

「いよいよ私もPET検査を受ける時が来たか」

と思ったのです。

しかも今回はメラノーマの経過観察。

転移や再発の確認が目的なので保険適用になります。

それでも4万円ほどかかりましたが、全額自費で受けることを思えばありがたいことでした。

実は気になっていたこと

ちょうどその頃、胸のしこりに気がつきました。

なんとなく違和感がある。

でも、

きっと気のせい。

良性だろう。

そう思いたかった。

今振り返ると、悪性黒色腫(メラノーマ)の時とまったく同じでした。

悪性ではない証拠を探していました。

だからどこかで思っていたのです。

PET検査を受ければ白黒はっきりするな、と。

結果説明の日


PET検査の結果説明の日。

診察室に入ると先生から、

「体調はどうですか?」

と聞かれました。

そこで私は、

「実は胸に少し違和感があります」

と答えました。

すると先生が、

「そうなんです」

と。

あぁ、やっぱり😭

そして画像を見せてくれました。

右胸とリンパ節の一部が緑色に光っています。

「所見があります」

「すぐに乳腺科に紹介状を書きます」

そして翌日には同じ大学病院の乳腺科を受診することになりました。

そして乳がん


さらに詳しい検査を受け、

結果として乳がんと診断されました。

なんだか、

ずっと繋がっているなと思いました。

悪性黒色腫。

PET検査。

乳がん。

一本の線で繋がっているような感覚がありました。

今でも時々考えます。

もしあの時、

給湯器が壊れていなかったら。

銭湯に行かなかったら。

太ももの小さな黒い点に気付かなかったら。
火傷をしなかったら。

皮膚科を受診していなかったら。

悪性黒色腫はもっと発見が遅れていたかもしれません。

そしてPET検査のタイミングも。

そうすると乳がんも、もっと進行していたかもしれません。

偶然が偶然を呼び、

結果として二つのがんが見つかった。

もうひとつ変わったこと

そして、

がんは私のお金との向き合い方も変えました。

保険。

資産形成。

NISA。

投資信託。

それまで遠い世界の話だったものが、

急に自分事になりました。

病気がきっかけで投資を始めた。

がんで死ぬかもしれないのに、未来に投資なんて不思議かもしれません。

でも、生きることを考えたら自然な流れだったのです。


メラノーマはもちろん嬉しい出来事ではありません。

乳がんだってそうです。

できれば経験したくなかった。

でも、

太ももの小さな黒い点から始まった出来事は、

乳がんの発見につながり、

お金について学ぶきっかけになり、

そして温泉という新しい楽しみまで連れてきてくれました。

人生って何がどう繋がるか分からない。

あの小さな黒い点から始まった出来事は、

気付けば今の私の生き方そのものを変えていたのでした。

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