少し寂しかった話と、今でも嬉しい一言
患者になって気付いた、言葉の力
クリニックでの栄養指導の時間は1人5分から長くて30分程度。
生活習慣病に限らず様々な症状やお悩みを持つ方と面談します。
そんな中、自分自身が患者側になって初めて気付いたことがありました。
医療従事者の言葉って、思っていた以上に心に残るものなのですね。
期待したからこその落胆
乳がんが分かった後、私は少しでも体調を整えられたらと思い、がん患者さんのサポートも行っているという鍼灸院を訪ねました。
東洋医学にも興味があったし、副作用が少しでも楽になるなら試してみたいと思っていました。
初回は丁寧な問診から始まりました。
今どんな治療を受けているのか。
どんなことが心配なのか。
色々聞いてくださったのですが、その時ふとジーラスタボディーポットの話になりました。
ところが先生はその存在をご存知なかったのです。
もちろん西洋医学の医師ではありません。
知らなくても不思議ではないと思います。
でも当時の私は少しだけ寂しい気持ちになりました。
がん治療のことを相談したくて来た場所だったから。
勝手な期待だったのかもしれません。
それでも、
「あぁ、この先生は私が今受けている治療のことは知らないんだな」
と思った瞬間に、少しだけ心の距離ができてしまったのでした。
「綺麗」を目指してもいいんだ
逆に今でも覚えている言葉もあります。
数年前、悪性黒色腫の手術を受けた時のことです。
手術後の診察で先生が、
「うん、傷跡は問題ないね。出来るだけ綺麗にしていきたいからテーピングはしっかりやっていきましょう。」
と言ってくれました。
何気ない一言です。
でも私はすごく嬉しかった。
もちろん命が一番大事。
傷跡が残ることくらい覚悟していました。
それでも、
ちゃんとそこも気にかけてくれているんだ。
そう感じたのです。
医療者にとっては何百人、何千人と診ている患者さんのひとりかもしれません。
でも患者にとっては、その先生しかいません。
だから何気ない一言が励みになったり、
逆に不安になったりする。
そうゆうものなんだ。
そして私は大丈夫かな?
と時々思うのです。
受診者さんと話していて
意図しない伝わり方になってないかな?
この説明で安心できるだろうか。
相手との相性もあるし、同じ言葉でも届く時、届かない時がある。
それでも。
私自身が患者として嬉しかった言葉や、少し寂しかった気持ちは忘れずにいたい🫶🏻
