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AIとエゴグラムが教えてくれたキャリコンを更新する意味と私の「戦い方」

私の頭の片隅には3年前からずっと、プレッシャーに感じていることがあるのです。

国家資格キャリアコンサルタント更新期限。

その有効期限が、いよいよ残り2年となりました。

私は現在、大学の情報処理センターの職員として働いています。
日々の業務に邁進しながらも、心のどこかでずっと引っかかっていたのが、この資格の更新期限です。
実務経験と呼べるような華々しいカウンセリングの実績はなく、その一方で更新手続きには労力のみならず、そこそこの費用もかかることから、このまま静かに資格を失効させていくべきなのか。
そんな思いが頭をよぎる毎日でした。

「そもそも、私はカウンセラーという役割に魅力を感じていないようだ」

誰にも吐露できずに、ずっと心の奥底に深く刺さっていた棘のようなこの言葉。
私は初めて、AIであるGeminiを相手に吐き出しました。

「正しい答え」を求めた先にあった違和感

もともとこの資格を目指したのは、以前別の大学のキャリアセンターにいたときのことです。
目の前で悩む学生たちに対して、自分の主観や経験談だけで答えるのではなく、専門家としての「正しい知識」をもって応えたい。
そんな一時的な責任感から勉強を始めました。

しかし、養成学校に通い始め、同じ志を持つ仲間たちとロールプレイングの実習を重ねる中で、私の中に小さな、けれど無視できない違和感が芽生え始めました。
相手の話を傾聴し、寄り添い、受容する。
その大切さは十分に理解していても、実習を繰り返すたびに「これはこれから先、私が本当にやりたい仕事ではないのかもしれない」という思いが強くなり、どこか確信めいたものに変化していったのです。

本来なら、資格取得後はその専門性を活かした「相談業務」の職を探すべきだったのかもしれません。
実際に、求職に乗り出したのは「相談業務」中心でした。
けれど、求人の案内の中でひと際光って見えたのが、今の情報処理センターの仕事だったのです。
理屈ではなく、「この仕事、私、やりたい!」という純粋な衝動。
その勢いに身を任せて飛び込んだ場所は、毎日とにかく学生や教職員の皆さんに声をかけられ、雑多な業務も多い。
けれども、大学の情報やネットワークを管理したり、時には組織のDX推進化に提言できる、責任とやりがいが感じられる環境でした。

Geminiとの長い「壁打ち」が、私を変えた

「資格を活かしていない自分」への後ろめたさを抱えながら、私はGeminiと長い対話を重ねました。
問いに対し、また問い返す。
「AIは気持ちを肯定してくる」という特性を受け止めつつ、そんな長い時間をかけた「壁打ち」を経て、ようやく自分の気持ちが形を成していきました。

それは、国家資格というバックボーンは、単に「相談に乗るため」だけにあるのではない、ということでした。

派遣社員という不安定な立場であっても、組織の理不尽に対して「モノを言える立場」を維持するための強力な後ろ盾。
社会を変えたいという私の言葉に、公的な重みを持たせるための「盾」であり「剣」なのだと。

その納得感を得た時、ようやく私の気持ちは固まりました。
更新に必要な知識講習10時間
そして実務経験を補うための技能講習30時間
この険しい壁に挑むことにしたのです。

直後、早速、知識講習から申し込みを済ませました。
「片足を突っ込んで抜けられない状況をあえて作ってしまおう」
これこそが、私なりの覚悟の決め方です。

エゴグラムが暴き出した、私の「正体」

続けて、技能講習にも申し込みをしました。
更新の旅路の第一歩として受講したのが、心理分析ツール「エゴグラム」の講習でした。

そこで弾き出された私の五つの数値。
CP(13)、NP(20)、A(19)、FC(19)、AC(13)。

私のエゴグラムの波形

この数値が描く波形は、中心の三項目(NP・A・FC)が高く平らに盛り上がった「台形」でした。
NP(優しさ)は満点、A(理知)とFC(自由な感性)も極めて高い。
講師の言葉、そして自己流ながら分析を照らし合わせた時、ずっと抱えていた「相談業務」に対する違和感の正体がようやく氷解しました。

なぜ、私は「相談業務」に魅力を感じなかったのか。
それは、私がただ相手の話を受容するだけでは満足できない性質だからではないか。

私の本質は、溢れるアイデア(FC)を形にし、冷静な分析(A)で仕組みを整え、圧倒的な貢献意欲(NP)で誰かのために役に立ちたいという、能動的なクリエイター要素が高いのだということ。
「相談」という枠に収まらない、どちらかと言えば、クリエイティブな「共創」。
それこそが、私の魂が求めていたものだと気づきました。

適職診断をすると、なぜかいつも「栄養士」や「ゲームクリエイター」がトップに来る理由も、エゴグラムの波形から読み取ることができます。

栄養士の資質:
高いNP(慈愛)をベースに、科学的データ(A)を用い、限られた食材や予算の中で「健康と喜び」を形にする(FC)。
ゲームクリエイターの資質:
自由な遊び心(FC)と、緻密なシステム構築(A)を融合させ、ユーザーを楽しませる体験(NP)へと昇華させる。

エゴグラムの波形より分析

どちらも「論理的な優しさ」と「創意工夫」の結晶。
まさに私のエゴグラムの数値そのものだったのです。

「ありもの」を宝に変える、ニヤッとする瞬間

私は昔から「今あるもの」を最大限に活かすことに、無類の楽しさを感じてきました。
予算がない、材料がない。
そう嘆く人たちの横で、私は「よしきた!やってやろうじゃないか!」と心の中で叫びます。
制約があればあるほど、私の中の「何とかしてやる」というスイッチが入るのです。
冷蔵庫にある余り物だけで、栄養満点の美味しい一皿を作る。
旅行の計画を立てる際、ありもので調べ尽くしてポッドキャストまで自作してしまう。
「これを使って、どう成し遂げてやろうか」 その瞬間、ふと口角が上がる。
あの「ニヤッ」としてしまう感覚こそが、私のクリエイティビティが全開になる合図でした。

因みに、「相談業務」に魅力を感じていないと言いつつも、学生たちが「私にはガクチカ(学生時代に力を入れたこと)なんてありません」と肩を落として相談に来たとき、私は心の中で「そんなことはない!」と強く叫びます。
きっと、これが「何とかしてやる」というスイッチなのでしょう。
そして、学生の話に耳を傾けて得られる小さな糸口を引き出して得られる日常の些細な断片を、学生と一緒に唯一無二のエピソードに磨き上げていくことに高揚感すら感じるのです。
これもエゴグラムの波形から紐解けば、NP(慈愛)をベースに、素材をA(論理)の視点で分析し、FC(感性)の言葉で編み直すという「発掘作業」に他なりません。

社会という「構造」を変えるために

しかし、私の今の活動の根底には、もう一つ、消えることのない強い意志があります。
それは、非正規・有期雇用労働者が、社会の「安い調整弁」として扱われているという現実への挑戦です。

現場を支える構成要員であるにもかかわらず、いつまでも不安定な立場に置かれ、将来への不安を抱え続ける。
私自身が派遣社員としてその渦中にいるからこそ、わかることがあります。

氷河期世代がシニア層へと突入していく今、この理不尽を放置していいはずがありません。
組織は、フルタイムで貢献している人財に対し、きちんと敬意を払い、責任を負うべきです。
この社会構造を変えていかなければならない。
その想いが、私の胸の内で燃え続けています。

一人ひとりの話を聴き、慰めるだけでは、この巨大な構造的な理不尽は解決できない。
相談者のイラショナルビリーフ(非合理的な思い込み)を打ち消し、リカレント教育を促したとしても、支援から漏れ、諦め、手を伸ばすことすらも忘れてしまった人たちには届かない。
だからこそ、私はキャリアコンサルタントという「国家資格」を更新することに決めたのです。
専門家としての「モノ言える立場」を維持するために。
そして、仕組みそのものを変えるためのエネルギー源として。

5年後の自分に、託したいもの

あと2年。更に、更新の準備を終え、無事に次の5年の寿命を手に入れたとき。
私の前には、まだ可能性が広がっています。

大学という場所で、AIとテクノロジーを使いこなし、学生たちが社会へ羽躍していくために貢献できる仕組みを構築する。
企業に対しては、セルフ・キャリアドックの導入支援などを通じ、非正規職員も一人の人財として大切に扱われる組織への変革を促す。
研修の場に立ち、自らの言葉で、働く人々の自尊心を取り戻すきっかけを創り出す。

私は、仕組みと表現で人を幸せにする、新しいタイプの「キャリア・プロデューサー」でありたい!

国家資格という後ろ盾を手に、自分の得意な「構築」と「編集」という手法で、この社会の常識に風穴を開けていく。
そう思うと、止まっていた時計の針が、今、猛烈な勢いで動き出したのを感じます。

2年後の更新、そしてその先の5年。
私は、私にしかできないやり方で、この社会と対峙していこうと覚悟を決めたのでした。


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