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誤解陸上

もともとは米国アラバマ州のセントスクエア大学のスタンバルカットル教授が言い出したことだ。教授が誤解のパターンを陸上競技に例えたところから始まっている。

よく、これだけ遠く離れて誤解できるな、というのを、やり投げな砲丸投げに例えた。秀逸なのは、リレーである。誤解のリレー。

例をあげよう。そもそも、キャサリンはその日、寝不足で教会に行きたくなかった。で、友人のアンドリューに、こう言った。
ー教会に行きたくない。
アンドリューが第二走者にあたるのだが、彼は実はキャサリンと結婚したいと思っていたのだが言い出せていなかった。式は教会で、と信じていた彼は、プロポーズする前から断られたと誤解して、スコットにこう言った。
ーキャサリンに断られた。俺はもうおしまいだ。
第三走者にあたるスコットは、キャサリンを金貸しキャサリンと誤解し、マイクにこう伝える。
ーアンドリューは破産するらしいぜ。
第四走者であるマイクは、それを金持ちの家庭であるアンドリューが自分やキャサリンのような平凡な庶民と同等のレベルに降りてくることを意味すると誤解し、幼馴染のキャサリンにこうアドバイスした。
ーいまのタイミングなら、アンドリューに逆プロポーズしたら受け入れてくれるんじゃないかな。
キャサリンは、アンドリューに自分の気持ちを伝え、アンドリューは狂喜乱舞したという。

この例において、誤解がリレーされているわけだが、スタンバルカットル教授が指摘するのは、陸上のトラックのごとく、誤解が一周して、最初に戻ってきているということである。

                            了


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