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蘇生試験
妄想、しています。あの、普段は人形でやるやつ。経口で息を吹き込んで人を蘇生させるやつ。あれ、実地で試験に出るとしたらどうなるんだろうかって。
彼女は、年頃になって看護師なり、救命士を目指しているかもしれない。彼女の真面目な性格からして、試験ともなれば、もう先生の言われる通りやるだろう。現場では、異性だからと言ってためらっていては、命にかかわるのだから。
試験にあたっては、学生ボランティアが募集されるだろう。それに応募した僕は、たまたま、彼女の試験の時の対象になるのだ。
そのとき、あれだけ恋焦がれている唇が、鼻をつままれてではあるけれど、近づいてくるのだ。繰り返すが、あくまでも試験であるからして、こちらの状態は正常である。ほんとは元気なのである。それに、元気な彼女の唇が、迫ってくる。もう、たまらない状況だ。
そんなことを夢想する僕は中学一年生で、彼女は斜め前の席で、英文法のフルタ先生の授業を熱心に聞いている。
