【第47回】社員が笑うと売り上げも伸びる
笑顔の絶えない職場で働けたら、組織に身を置く会社員としては最高の気分ですね。
一方で「笑いに包まれた職場なんて、この世にあるわけないだろう!」という声も聞こえてきます。
実は、私が新卒入社して最初に配属になった支店が、比較的「笑い」の多いというか、笑うことに抵抗感のない、笑顔が許容された職場でした(もっとも、そう感じるようになったのはかなり後のことですが)。
当時在籍した営業のフロアでは、得意先と電話で話す際に、笑い声を交えた会話で応対する上司や先輩が多く、そうしないといけないような雰囲気さえ漂っていました。
一般論ですが、得意先と「笑い」を挟みながら流暢な会話ができるようになるまでには、それなりの時間がかかります。
相手と良好な人間関係が構築されていないと、そうやすやすとはできない「芸当」でもあります。
そこで、若手はというと、少しでも早く「笑い」を交えた会話ができるよう顧客との関係構築に努めるようになります。
と言うことは、この支店では、ビジネスが円滑に進むよう「笑いのメカニズム」を上手に取り入れていた、と捉えることもできます。
また、社内においても、社員同士が気軽に笑顔を交えた会話ができるので、自然とリラックスした風土が醸成されていきます。
特筆すべきは、一旦社内において「笑い」のインフラが整備されると、部下を叱責した直後の上司の表情が、笑顔に変わることもあるのです(その逆のケースも、たまにはありましたが……)。
当時を振り返ると、支店の上層部がその効果を論理的に理解して「意図的に組み込んだ」とまでは到底思えません。
また、時には裏で陰口を叩く(若しくは叩かれる)、どこにでもあるような、典型的な日系企業の職場でもありました。
しかし、「社員が心地よく仕事できれば、売り上げも自ずと伸びる」というロジックが背景にあったことだけは、容易に想像できます。
実際に私のいた支店の売り上げは、他支店の業績不振を尻目に、長年にわたり順調に推移したからです。
その後、複数の会社の様々な部署で仕事をしました。しかし、笑いのメカニズムが組み込まれた(と思われる)ところは、残念ながらありませんでした。
「社員が笑うと売り上げも伸びる」というロジックが社内に浸透するのは、容易なことではないようです。
次回につづく(毎週月曜日に投稿予定)
本文は、弊著『笑うビジネスマンには福来たる』より一部抜粋編集し、シリーズ化したものです。
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