2018年 70冊目『武士の日本史』
現在の「武士」のイメージが実態とは大きく異なっていたということに気づける本です。
例えば馬関連。
言われると当たり前なのですが、馬は草を食べます。軍隊で移動するときには、放牧地を確保しないといけません。
馬は食べるのが遅く、移動はかなり時間がかかります。
事前に草を刈っておくには人手がかかります。
よやく戦国期になり、穀物などの配合飼料が使われて、移動が早くなったようです。
馬があったからといって、ドラマや小説のように長距離の移動が簡単になるというわけではなかったようです。
また、戦闘においても、鎧などが重すぎて、馬は全速力で走れなかったのです。
こちらもドラマのようなスピード感のある戦闘にならなかったようです。
そもそも、当時の馬は去勢されておらず、癇癪持ちだったようです。
馬を引く人がいないと行進もままならなかったようです。
つまり、武田の騎馬隊の存在すら怪しいそうです。
ということは、織田の鉄砲隊が実在したかどうかも怪しいのです。
例えば刀と弓
武士といえば刀。
ところが、圧倒的に弓矢の方が殺傷能力があったのです。
刀と弓矢が闘うと、一方的に弓矢が勝ったそうです。
これもイメージと違いますね。
これ以外にも
・古代・中世において武士は芸能人の一種だった。
・新田義貞の時代の馬の体高は平均129.5センチで、現代日本馬の体高は150センチと比較するとかなり低い。テレビのイメージとは異なる。
・武士道は、江戸後期の平時になってからの官僚の心得のようなものだった。
など興味深い話が載っています。
▼前回のブックレビューです。
