AIをずっと使ってきた私が、いま発信を始めた理由
AIをずっと使ってきた私が、いま発信を始めた理由
AIは、かなり初期から使っています。
仕事に組み込んで、ハックして、試行錯誤して。周りがChatGPTに驚いていた頃には、すでに業務の一部を任せていました。
ただ、それをあまり外に出してきませんでした。
「ノウハウを発信する」より「使いこなすこと」に集中していたからです。でも最近、それだけじゃもったいないと思い始めました。試行錯誤の中で見えてきたことを、ちゃんと言語化して出していく。それがこのnoteを始めた理由です。
まず最初の記事は、「AIエージェントをどう業務に組み込んできたか」を書きます。
【AIは最初から"使えない"とわかっていた】
AIを使い始めたとき、すぐに気づいたことがあります。
「AIはそのままでは使い物にならない」ということです。
これは批判ではありません。当たり前の話です。優秀な新人でも、何も教えなければ動けません。AIも同じです。何をやるべきか、誰に向けて、どんな品質で——それを伝えない限り、的外れな出力が返ってきます。
だから最初から「どう使いこなすか」を考えることに集中しました。
試してわかったのは、AIの出力品質は「こちら側の設計力」にほぼ比例するということでした。
【仕事の設計力こそが、AIを活かす鍵だった】
AIを使いこなすために、一番大事なことを一言で言うと「仕事の設計力」だと思っています。
具体的には、この4つのステップです。
① 目標を決める
何を達成したいのかを明確にします。「X投稿を増やしたい」ではなく、「週3本、スタートアップ経営者向けにAIエージェントの知識を届ける投稿を出す」くらい具体的に。
② タスクに分解する
目標をAIが実行できる単位に分解します。「記事を書く」を「テーマ選定→構成案作成→本文生成→レビュー依頼」に分けるイメージです。
③ 実行されるアクションに落とし込む
「こうやって動いてほしい」を、AIが迷わない形で定義します。読者は誰か。トーンはどうか。NGワードは何か。出力のフォーマットはどうか。ここを丁寧にやるほど、出力が安定します。
④ 判断は自分でやる
AIが実行した結果を見て、GoかNoかを判断するのは人間の仕事です。AIに判断を渡そうとすると、必ずどこかで崩れます。実行は任せて、判断は持つ。この線引きが一番大事です。
この4ステップを繰り返すうちに、出力の質が上がっていきました。
【試行錯誤の中で、実際にやったこと】
設計を考えながら、並行していろいろ試しました。
まず、AIに渡す「仕様書」を作りました。ターゲット読者の解像度を上げて文書化する。使っていい言葉・使わない言葉を明示する。「こういう出力が好き、こういうのは違う」という例を積み重ねる。これを繰り返すうちに、出力がだんだん「自分の言葉」に近づいていきました。
次に、業務ごとに「エージェント」を分けました。
マーケ担当・PM担当・CS担当、それぞれに役割と記憶と動き方を定義する。1つのAIに何でも任せるのではなく、担当を持たせる。人間のチームと同じ考え方です。これで、タスクの質と安定性が大きく上がりました。
また、完璧を求めるのをやめました。
最初から100点の出力を期待しない。70点の出力に自分が30点を加えて完成させる。このサイクルに慣れると、AIとの仕事のスピードが一気に上がります。
【今、deflagでAIエージェントが担っている業務】
試行錯誤を経た今、私のチームでは以下の業務をAIエージェントが担っています。
毎朝9時、Slackに「今日のX投稿案」が届きます。私は確認して「投稿して」と返すだけです。週3〜5本の投稿が自動で回っています。
note記事の下書きも同じです。テーマを渡すと3,000〜5,000字の下書きが上がってきます。この記事もそのひとつです。
問い合わせが届くと返信案が自動生成されます。競合調査は「分析して」と指示するだけでレポートが出てきます。週次レポートは自動でまとめられて、月曜朝に届いています。
これらが回るのは、最初に「設計」を丁寧にやったからだと思っています。
時間で言うと、週25時間ほどが浮きました。月100時間。この時間を、自分にしかできない仕事に使えています。
【発信を始めた理由】
ここまでの試行錯誤は、ほぼ自分の中にしか残っていませんでした。
でも、同じように「AIを使いこなしたい」「業務に組み込みたいけど何から始めればいいかわからない」という経営者やPMの方と話すたびに、同じ質問をされることに気づきました。
それなら、ちゃんと言語化して出した方がいい。
このnoteでは、私がやってきた試行錯誤と、そこから見えてきた考え方を書いていきます。「AIをどう設計して使うか」をテーマに、具体的な話を続けていく予定です。
次の記事では、AIエージェントの基本的な考え方と、最初に何を設計すべきかを書きます。
フォローしておくと、更新時に通知が届きます。「こういうことを聞きたい」「この部分をもっと詳しく」があれば、コメントで教えてください。
