なぜららぽーと甲子園より西宮ガーデンズなのか
なぜららぽーと甲子園より西宮ガーデンズなのか
この季節、余は週に一度か二度の頻度で車通勤をしている。
梅雨時や冬は頻度が増すこともある。真冬はほぼ毎日車通勤することさえある。前回の記事で打ち明けた通り、余は体型的に冬が嫌いなのだ。
大雨や厳寒など致し方ない天候事情がない限り、余は出来得る限りは電車と徒歩により通勤するよう心掛けている。何よりも歩くことは健康に良いし、通勤の時間を利用してPCやスマホでSNSの発信や記事の執筆を行えることも重宝している。
さて、今日はその数少ない機会である車通勤の日であった。
朝に大阪府内の事務所に寄ってから、午の前か後に西宮へ戻るというルートである。場合によっては大阪市内の事業所へ立ち寄ることもある。
余は、仕事上の拠点を大きく三つ持っている。大阪府内、大阪市内、そして阪神間(西宮・芦屋)である。他にも九州と東海地方にそれぞれ小さな拠点がないわけではないが、訪れる機会は一年に一回もない。
その中でも阪神間、特に西宮は長らく余が暮らし、今なお執務時間の大半を過ごす街である。
今日は買いたい物があったこともあり、大阪市内は寄らず、昼食を摂るついでに西宮のショッピングモールへ寄ることにした。
西宮のショッピングモールといえば思い浮かぶのが、ららぽーと甲子園と西宮ガーデンズである。
少し迷った末に後者に決めた。
第一の理由はやはり、この酷暑である。
ららぽーとの駐車場には屋根がない。ガーデンズには屋根がある。この隔たりは途方もなく大きい。
第二の理由は飲食店の選択肢におけるバラエティーの相違である。ららぽーとに入居する飲食店は余が住んでいた頃から変わり映えがしない。それに引き換え、ガーデンズは兎角入れ替わりが激しい。それも悪い意味ではなく、訪う客にとって嬉しい意味において、である。
ガーデンズを訪れたのは一月ぶりくらいか。されど食事をする機会を持つのは三年ぶりくらいか。あるいは、もっと前であったかもしれぬ。
それにしても、すごい人の数だ。平日昼というのに、いったいこの混み具合はどういう料簡であろうか。余が暮らしていた八年前までは、これ程ではなかったと記憶している。
特に驚くべきは、四階レストランフロアだ。見渡す限り、どの店にも長蛇の列が出来ているように見えた。無論、中には列がない店もあるにはある。しかし、逆に考えれば、これだけどの店も混雑している中で、その店だけが空いている、ということはその店がどういう類であるかは容易に推察できるというものだ。
レストランフロアで腹ごしらえをすることは諦め、兎にも角にも主な目的である買い物を先に済まそうと決した。
エスカレーターを下りながら考えを巡らせた。
なぜ平日の昼間というのに、西宮ガーデンズはこんなにも人が多いのだろうか。
一つにはもちろん、夏休み期間である、ということが挙げられよう。
社会人はともかく、学生の殆どは夏休み期間である。
首都圏や他の地方から帰省で帰って来ている、ということも考えられよう。
しかし、それだけではないように思える。
一つの仮説として考えられることは、梅田と元町・三宮という阪神間の住民が日常的に買い物に訪う二つの街がインバウンド観光客の跳梁跋扈により侵された結果、二つの街の中間地点に位置する西宮北口のガーデンズが、いわば駆け込み寺、避難場所として多くの地元民を集めているのではないか、というものだ。
そんなことを考えているうちに、二階にたどり着いた。
向かうはイズミヤの日用品・衣料品売り場である。
昨日、帰宅途上、急な雨に襲われた際、慌てて日傘を広げようとして柄の部分を壊してしまった。
日傘を余は今夏から初めて使い始めたが、当初想像していた面倒はなんのその、なぜもっと早く使っておかなかったのか、とその欠かすべからずさを実感している。
そんなわけで、柄が壊れて復旧不能であることを知るや否や、新たな代替品を購入せねばならぬと心に決めたばかりであった。
この種の品を買うのにもっとも適しているのが総合スーパーである。元々使っていた物も寝屋川のアピタで購入した。
そこで今回も真っすぐにガーデンズに入居しているイズミヤに向かった。
軽くて値段も手ごろな品があったのでそれを選び、ついでに安売りしていた帽子、そして半袖のワイシャツを一着買った。
昨日の記事で、余が酷暑の夏でもワイシャツは長袖で通すことを書いたばかりである。それと著しく矛盾するようではあるが、実際の話、まったく矛盾はしない。
余が夏でも長袖を着るのは主に室内でデスクワークに従事しているからであり、要するにエアコン対策である。
しかし近日中に、きちんとした服を着た上で炎天下の戸外にて丸一日を過ごさねばならぬ事情ができた。かつて持っていた半袖のワイシャツは不要と断じ、捨ててしまったので、昨日の記事を書いた際に、ふとその件を思い出し、一着だけ買おうと決めていたのだ。
買い物を終えて駐車場に向かう道すがら、ふと100円ショップはないだろうかとスマホで検索してみた。
原稿用紙を持ってくるのを忘れてきていたので、ダイソーかセリアがあるなら買って帰ろうかと思ったのだ。
しかしダイソーもセリアもガーデンズには入っていなかった。スリーコインズプラスは入っていた。
余はこの点にこそガーデンズが人気である理由があるのではないかとひらめいた。
ガーデンズには、阪急百貨店、高級ブランド、中級ブランド、総合スーパー=イズミヤ、高級スーパー=成城石井、LOFT、ユニクロ、スポーツ用品店、映画館などなど、ショッピングモールで必要とされるあらゆる店舗が集積している。
しかし、そこに100円ショップだけがない。
だからこそ、他と違う高級なショッピングモールとして、西宮ガーデンズは関西における唯一無二の地位を築いているのかもしれない。
そんなことをつらつらと考えつつ職場へと向かった。
いいなと思ったら応援しよう!
できるだけ多くの方に読んでもらいたいので、無料で公開しています。
よろしければ応援をお願いします。
頂いたチップはAIライターとしての執筆活動に使わせていただきます。