『壁の向こうに、平屋とジムニー』 ~駆け出しイラストレーターの挑戦記~ -第1話-
【第1話 知らないという壁】
目の前には、大きな壁がある。
名前は、無知。
その向こうに、平屋とジムニーがある。
家賃を振り込んだあと、毎月ほんの少しだけ虚しくなる。
十万円を超える金額が、一瞬で口座から消える。
都内の、よくある賃貸マンション。
不満があるわけじゃない。駅も遠くないし、部屋も狭すぎない。
それでも思う。
このお金は、あと何年ここに消えていくんだろう。
フリーランス2年目。
肩書きはイラストレーター
30歳手前。
順調に見えるかもしれないが、
ただし現実は少しややこしい。
派遣の仕事をしながら、イラストの案件を受けてはいるが、、、
…………….
安定とは言えない。
1年目の売上は100万円に届かなかった。
今は多少増えたけれど、月ごとの波は激しい。
貯金は300万円弱。
家や車を語るには、どこか心もとない数字だ。
正直に言えば、
家なんて、自分とは関係のない世界だと思っていた。
もっと稼いでいる人。
ちゃんと安定した会社に勤めている人。
そういう人が持つものだと、勝手に線を引いていた。
ジムニーもそうだ。
四角くて、少し無骨で、不便そうで。
でも、なぜか目を引くあの形。
何年も前から、YouTubeでカスタム動画や試乗動画をなんとなく見ていた。
「いいな」と思いながら、
自分がハンドルを握る未来までは想像していなかった。
憧れのままで、十分だと思っていた。
きっかけは、一週間前。
「家、買ったよ。」
同い年の友人が、さらっと言った。
特別、年収が高いわけじゃない。
堅実だけど、飛び抜けているわけでもない。
それでも、家を買った。
その日の夜、初めて“住宅ローン”という言葉を本気で調べた。
金利って何だ。
固定?変動?
建売?注文?
土地状況?
そもそも、フリーランスってローンを組めるのか?
情報は山ほど出てくるのに、
一つも頭に入ってこない。
自分が何も知らないことだけが、はっきりと分かった。
そのとき、見えた。
壁だ。
大きくて、分厚くて、触れたこともない壁。
名前は、無知。
怖いのは金額じゃない。
怖いのは、分からないまま大きな決断をすることだ。
父に聞いた。
「家を買うとき、怖くなかった?」
父は笑って言った。
「怖いに決まってる。でもな、知らないから怖いだけだ。」
知らないから、怖い。
その言葉が、少しだけ残った。
最初は無理だと思っていた。
家も、ジムニーも。
でも、調べ始めてから思う。
もしかしたらこれは、“金持ちの特権”じゃないのかもしれない。
ただ、自分が無知なだけなのかもしれない。
まだ何も分からない。
ローンも、土地も、建売と注文の違いも曖昧だ。
フリーランスという立場が、どう見られるのかも分からない。
でも、やってみようと思う。
平屋とジムニーを、
ただの憧れで終わらせないために。
この連載は、
壁の正体を一つずつ確かめていく記録だ。
向こう側に本当に何があるのか。
そもそも越えられるのか。
次はまず、
「フリーランスでも●●は可能なのか」から調べる。
正直に言うと、少し怖い。
でも、壁の名前はもう分かった。
あとは、触れてみるだけだ。
====================あとがき====================
この連載では私が実際に調べ、悩み、選び、失敗する。
そんな過程をできるだけそのまま記録していきます。
知識ゼロからどこまで壁をぶっ壊せるのか。
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正直に言うと、とても励みになります。
P.S.
今日の夜ご飯はバーガーキングのアボカドワッパーセットでした。
もちろんサイドメニューはオニオンフライ。
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これからも自分の体験を活かして、あんたの楽しみになるような投稿をしていきます!🔥