SuperwhisperのVoice to Textが英語・Ultraに戻る問題を、Codexで調べて対処した話
Macで文章を書くとき、ブログを書くとき、ChatGPTやCodexに相談するとき、手で打つより声で入力した方が圧倒的に速い。
そのために、私はSuperwhisperをかなり使っています。
ただ、最近ずっと悩んでいたことがありました。
Superwhisperを日本語のStandardで使いたいのに、気づくと設定画面がEnglishやUltraに戻ってしまうのです。
毎回、使う前にLanguageをJapaneseへ戻し、Voice ModelをStandardへ戻す。
これが地味にきつい。
音声入力は、思いついた瞬間にすぐ使いたいから価値があります。なのに、毎回設定画面を開いて直す必要があると、かなりストレスになります。
今回は、この問題をCodexに自然言語で相談しながら調べてもらい、最終的にかなり実用的な状態まで持っていけたので、その話を書きます。
何が起きていたのか
起きていた症状は、だいたいこんな感じです。
Superwhisperを起動すると、LanguageがEnglishに戻る
Voice ModelがUltraに戻ることがある
日本語のStandardで使いたいのに、毎回設定を直す必要がある
設定保存ボタンのようなものが見当たらない
録音履歴も数GB単位で溜まっていた
最初は正直、「無料ユーザーを有料へ誘導するために、わざと不便にしているのでは?」と疑っていました。
でも、実際に調べてみると、もう少しややこしい原因でした。
結論から言うと、SuperwhisperのDefaultモードが、起動時にEnglish + Ultra系の設定で再生成されているような挙動をしていました。
しかも、設定ファイルを日本語Standardに直しても、アプリを再起動するとDefaultがまた英語Ultra系で復活する。
これが今回の本丸でした。
最初に見つかった設定ファイル
CodexにMac内を調べてもらうと、Superwhisper関連の設定フォルダが見つかりました。
主な場所はここです。
/Users/Claw/Documents/superwhisperその中に、Modeごとの設定ファイルがありました。
/Users/Claw/Documents/superwhisper/modes/default.json
/Users/Claw/Documents/superwhisper/modes/voice to text.json最初に見つかった問題は、`voice to text.json` 側がEnglish + Ultra Cloudのような設定になっていたことです。
そのため、まずはこのModeを日本語Standard向けに直しました。
具体的には、ざっくり言うとこういう設定です。
{
"language": "ja",
"voiceModelID": "small",
"languageModelID": "",
"translateToEnglish": false
}この時点では、「これで直ったかも」と思いました。
でも、話はもう少し続きました。
本当の原因はDefaultモードの再生成だった
翌日、Superwhisperを起動すると、またEnglishに戻っていました。
しかも、画面上はDefaultモードが選ばれていて、LanguageがEnglish、Voice ModelがUltraやStandardに戻っているように見える。
そこでCodexにもう一度調べてもらいました。
すると分かったのが、これです。
`voice to text.json` は直っている。
でも、Superwhisperを起動すると、`default.json` が自動で再生成されていました。
再生成されたDefaultの中身は、こういう状態でした。
{
"key": "default",
"name": "Default",
"language": "en",
"voiceModelID": "sw-ultra-cloud-v1-east"
}つまり、私が毎回見ていたEnglish + Ultraの正体は、このDefaultモードでした。
設定画面で毎回Japanese / Standardに直しても、起動時にDefaultが英語Ultra系で復活する。
これでは、毎回戻るわけです。
Codexにお願いしたこと
私がCodexにお願いしたのは、難しいコードの修正ではありません。
かなり自然な日本語で、こういう感じで伝えただけです。
Superwhisperを使っていると、毎回設定がEnglishとUltraに戻ってしまいます。
日本語のStandardで使いたいのに、毎回直すのが面倒です。
Macの中に設定ファイルがあるなら、原因を調べてください。
バックアップを取ったうえで、安全に直せるなら直してください。私は、最初から設定ファイルの場所を知っていたわけではありません。
`default.json` や `voice to text.json` の中身を理解していたわけでもありません。
ただ、「こういう症状で困っている。原因を探して、安全に直して」とお願いしただけです。
Codexはそこから、
Superwhisper関連のファイルを探す
設定フォルダを見つける
Mode設定ファイルを確認する
問題のありそうな設定を特定する
いきなり上書きせず、バックアップを取る
日本語Standard向けに設定を書き換える
直したあとに、どこを変えたのか説明する
という流れで対応してくれました。
ここがかなり便利でした。
「AIでコードを書く」というより、自分では触るのが怖いMacの設定まわりを、自然言語で相談しながら直してもらう感覚です。
最終的にやった対策
最終的にやった対策は、かなり実務的です。
まず、`default.json` を日本語Standard向けに書き換えました。
{
"key": "default",
"name": "日本語 Standard 無料",
"language": "ja",
"voiceModelID": "small",
"languageModelID": "",
"translateToEnglish": false
}ただし、これだけではまた起動時に上書きされる可能性がありました。
実際、Superwhisperは起動時にDefaultを再生成していました。
そこで、Codexに相談しながら、macOSのファイルロック機能を使って、`default.json` をアプリが勝手に上書きしにくい状態にしました。
具体的には、`uchg` というロック属性を付けました。
uchg /Users/Claw/Documents/superwhisper/modes/default.jsonこれで、Superwhisperが起動時にDefaultを英語Ultraで再生成しようとしても、通常は上書きできません。
さらに、別の保険として、固定Modeも作りました。
日本語 Standard 無料 固定このModeも、中身は日本語Standardです。
{
"language": "ja",
"voiceModelID": "small",
"languageModelID": "",
"translateToEnglish": false
}つまり、最終的には、
Defaultも日本語Standardにする
Defaultが英語Ultraに戻らないようにロックする
予備として日本語Standard固定Modeも作る
という対策にしました。
画面表示はまだEnglishに見えることがある
ここは正直に書いておきます。
今回、設定ファイル上は日本語Standardになりました。
録音履歴を確認しても、実際の処理はStandardで動いていました。
ただし、Superwhisperの画面上では、LanguageがEnglishと表示されることがありました。
ここが少し気持ち悪いところです。
ただ、実際に音声入力してみると、日本語で認識されました。
つまり、現時点ではこういう状態です。
画面表示ではEnglishに見えることがある
でも設定ファイル上はJapanese
実際のVoice ModelはStandard
実際の音声入力も日本語で通る
Ultraに戻る問題はかなり抑えられた
なので、完全にUI表示まで美しく直ったというより、実用上は日本語Standardで使える状態まで持っていけた、という表現が正確です。
ここを盛りすぎると信頼を失うので、「完全解決」というより「原因を特定し、実用上困らない状態まで対処した」と書くのが良さそうです。
録音履歴の容量問題もあった
もう一つ困っていたのが、録音履歴の容量です。
Superwhisperをかなり使っていたので、録音履歴が6GBほど溜まっていました。
保存場所はここでした。
/Users/Claw/Documents/superwhisper/recordings私は過去の録音履歴をほとんど見返しません。
音声入力は、その場で文章になれば十分です。
なので、古い録音履歴を残し続ける必要はあまりありません。
ただ、自分で適当にFinderから消すのは怖いです。
設定ファイルやMode設定まで消してしまうと、せっかく直した設定が壊れるかもしれません。
そこで、ここもCodexにお願いしました。
Superwhisperの録音履歴が6GBくらい溜まっています。
私は履歴を見返さないので、古い録音は削除したいです。
ただし、設定ファイルやMode設定は消したくありません。
録音履歴だけを安全に削除する方法を考えてください。Codexが確認してくれた結果、消してよさそうなのは録音履歴のフォルダだけでした。
/Users/Claw/Documents/superwhisper/recordings逆に、触らない方がいい場所も整理できました。
/Users/Claw/Documents/superwhisper/settings
/Users/Claw/Documents/superwhisper/modes
/Users/Claw/Documents/superwhisper/models
/Users/Claw/Library/Application Support/superwhisperこういう判断を自分ひとりでやるのは怖いですが、Codexに「設定は消したくない。録音履歴だけ消したい」と目的を伝えると、かなり安全に整理できます。
Codexのオートメーションで定期掃除もできる
録音履歴は、今後も増え続ける可能性があります。
そこで、Codexのオートメーション機能を使って、定期的に掃除する案も作りました。
内容はこうです。
毎週日曜の深夜3時に実行
対象はSuperwhisperの録音履歴フォルダだけ
30日より古い録音フォルダだけ削除
settings、modes、models、Application Supportには触らない
毎週実行されるといっても、毎週すべて消えるわけではありません。
削除対象は、あくまで30日より古い録音だけです。
最近の履歴は少し残しつつ、古すぎる録音だけを自動で掃除する形です。
これも、難しい設定を自分で書いたわけではありません。
私はこう頼んだだけです。
Superwhisperの録音履歴が今後も増え続けると思います。
毎回手動で消すのは面倒です。
設定ファイルには触らず、録音履歴だけを対象にして、
30日より古い録音だけを定期的に削除するようにできますか?これに対してCodexが、どのフォルダを対象にするか、どのくらい古いものを削除するか、どの頻度で実行するかを整理して、オートメーションとして提案してくれました。
こういう地味なメンテナンスを自然言語で頼めるのは、かなり実用的です。
今回の学び
今回の話で一番大きかったのは、「AIに文章を書かせる」だけではなく、「自分のMacの中で起きている面倒なトラブルを、一緒に調べて直してもらえる」という感覚でした。
もちろん、何でも完全に丸投げできるわけではありません。
今回も、最初の見立てでは `voice to text.json` が原因だと思いました。
でも、その後に再発して、さらに調べた結果、起動時にDefaultが英語Ultraで再生成される挙動が見つかりました。
つまり、Codexも一発で完璧に当てたわけではありません。
ただ、ここが逆に実務っぽいところです。
現実のトラブル対応は、一発で終わらないことが多い。
仮説を立てる。
確認する。
違ったら修正する。
もう一段深く見る。
最後に、実用上困らない対策まで持っていく。
この流れを、自然言語で相談しながら進められるのが便利でした。
まとめ
今回やったことを一言で言うと、Superwhisperの設定トラブルと録音履歴の容量問題を、Codexに自然言語で相談しながら対処した、という話です。
最終的に分かったことは、こうです。
Superwhisperの設定はMode単位で保存されている
`voice to text.json` に英語Ultra系の設定が残っていた
さらに本丸として、`default.json` が起動時に英語Ultraで再生成されていた
Defaultを日本語Standardに直し、ロックすることで上書きを抑えた
画面表示ではEnglishに見えることがあるが、実際の処理は日本語Standardで動く状態になった
録音履歴は `recordings` に溜まる
設定ファイルに触らず、録音履歴だけを定期削除するオートメーションも作れる
私がやったのは、専門的なコマンドを全部理解することではありません。
「こういうことで困っている」
「こうなってほしい」
「危ないところは触らず、安全にやってほしい」
このようにCodexへ伝えただけです。
するとCodexが、ファイルを探し、原因を調べ、バックアップを取り、設定を直し、録音履歴の整理や自動化まで手伝ってくれました。
AIツールというと、文章生成やコード生成のイメージが強いです。
でも今回感じたのは、自分では分からないパソコン内のトラブルを、自然言語で相談しながら一緒に直していける便利さです。
SuperwhisperのようなAI音声入力ツールは本当に便利です。
ただ、長く使っていると、設定が戻る、変なModeが残る、録音履歴が溜まる、といった地味な問題も出てきます。
そういうときに、検索して一人で悩むだけではなく、Codexに自然言語で相談して、原因調査から修正、自動化まで手伝ってもらう。
これはかなり実用的な使い方だと感じました。
そして今回のように、最初の見立てが少しズレても、調べ直して原因を深掘りできる。
ここも、実務で使うAIとしてかなり大事なポイントだと思います。
