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家に帰っても、休まらなかった。内向型の私が「部屋の刺激量」を見直したら、疲れ方が変わった話。

帰宅して、ドアを閉めた瞬間のことを思い出してほしい。 

ほっとしましたか?
それとも、まだどこかザワザワしていましたか? 

わたしはずっと後者だった。 

家に着いたのに、なんか頭が緩まない。
静かなはずなのに、疲れが抜けない。
一人でいるのに、どこか休まらない。

最初は「片付けができていないから」などかな?とだとっていた。

でも原因は、部屋の"刺激量"だったようである。

一人好きにとって部屋は"回復装置"だった

外向型の人は、誰かと話して元気になる。
でも内向型は、一人の時間で元気を取り戻す。

神経系の仕組みの違いだ。

外で消耗した神経は、帰宅後に「回復モード」に入る必要がある。

その回復がきちんとできるかどうかで、翌日の体力も、仕事の質も、感情の安定も、ぜんぶ変わってくる。

つまり内向型にとって部屋とは、趣味でおしゃれにするものじゃなく、回復のために機能させるべき場所だ。

これに気づく前のわたしは、
「なぜ家にいても疲れが取れないんだろう」と悩んでいた。


最初に見直したのは「音」だった

部屋に帰ったら、まずテレビをつける。
そういう家庭で育った人は多いと思う。
「無音は寂しい」「BGMがあった方が落ち着く」という感覚、わかる。

でもわたしには、それがしんどかった。
誰かと長時間話した後の帰り道、テレビをつけた瞬間に「うっ」となる感覚。

YouTubeを流しながら作業しようとして、全然頭に入ってこない感覚。

敏感すぎるんじゃないかと思っていた。

でも内向型の神経は、情報処理の量が多い。
音というのは、意識しているかどうかに関係なく、脳がずっと処理し続けている刺激だ。 

無意識に流れているテレビの話し声、キッチンの換気扇、隣室の生活音、スマホの通知音。

どれも「小さな音」だけど、積み重なると神経に地味に負荷をかけ続けている。

わたしが試したのは、帰宅直後の30分は何も流さないこと。

最初は少し落ち着かなかった。
でも慣れると、無音の静けさが「やっと帰ってきた」という感覚を連れてくるようになった。 


"白い光"の中で、ずっと緊張していた

蛍光灯の白い光の下で、なぜかずっと気が張っている。
夜になっても頭が「仕事モード」から抜け出せない。
思い当たることはありますか?

照明の色温度が関係しているのだ。

昼白色のLED(青白い光)は、脳を覚醒させる波長を多く含んでいる。
日中の作業には向いているけど、夜もずっとその光を浴びていると、神経が「まだ活動中」と判断して緊張を解けない。 

わたしは試しに、リビングと寝室の照明を電球色(オレンジがかった暖かい光)に変えた。

変えた日の夜、
「あ、なんか肩の力が抜けた」と思った。 

間接照明にすると、さらに効果があった。
光が直接目に入らないだけで、視覚的な疲労がぜんぜん違う。
「暗いと作業できない」と思う人もいるかもしれない。
それは本当で、デスクには手元を照らすライトを別で置けばいい。

大事なのは、部屋全体を煌々と照らさなくていいと知ること。


情報量が多い部屋は、脳が休めなかった

物が多いと疲れる。
視界に入っている物は、脳が無意識に情報として処理している。

積まれた本、テーブルの上の雑貨、開きっぱなしの収納の中身、カラフルなパッケージ。

「見ているつもりはない」と思っていても、脳はちゃんと処理している。

特にADHD傾向のある人は、視覚情報が注意をいやすいため、「散らかった部屋での疲労感」がより強く出やすい。

さらに厄介なのが、"好きな物"でも疲れるという現象。

趣味のグッズ、集めたコスメ、飾りたいポストカード。
全部好きなのに、視界に入ると情報として処理されてしまう。

わたしは「見せない収納」に少しずつ切り替えた。
好きな物は、取り出す時だけ見ればいい。

目に見えるものを減らしたら、頭の中がすこし静かになった気がした。


「部屋で無意識に消耗していないか」チェックリスト

  • 照明が昼白色で眩しい

  • 通知音が常にどこかで鳴っている

  • 視界の中に物が多い

  • 休む場所で作業もしている

  • "落ち着く"より"映え"を優先して部屋を作っている

いくつ当てはまりましたか?


 「おしゃれであること」より「回復できること」を優先した

SNSで見る部屋は、どこもきれいだ。

白を基調としたホテルライクな部屋、観葉植物が整然と並ぶ空間、フォトジェニックなシェルフ。

わたしも一時期、それを真似しようとした。
白い壁、整然と並べた物、ライトはもちろんクリアで明るいもの。 

落ち着かなかった。

それもそのはずで、あの種の部屋は「見る人を魅せる」ために設計されている。

"映え"は、外向きのエネルギーを使う空間だ。
でも内向型に必要なのは、内側に向かう時間。
自分の神経を回復させるための、「他人に見せない部屋」だ。

来客がある時だけ整えればいい、と思えるようになったら、ずいぶん気持ちが楽になった。

部屋は、自分のために存在していていい。


わたしが実際に変えたもの

抽象的な話が増えてきたので、具体的に書いてみる。

照明
リビングと寝室を電球色LEDに変えた。
デスクのみ、手元用の調光ライトを追加。


帰宅後30分は無音にする習慣をつけた。
作業中は必要な時だけ音楽を流す。通知は基本オフ。

視界の情報量
テーブルの上に常時置くものを3つ以内に絞った。
収納は「見せない」ものを増やし、扉付きに切り替えた。


カーテンとラグをベージュ・オフホワイト系に統一した。
色数を減らすだけで、目がざわつかなくなる。

家具配置
デスクの向きを変えた。壁向きにしたら、視界に入る情報が激減した。

香り
帰宅時にアロマを焚くようにした。
香りは視覚刺激と違って、脳をダイレクトに鎮静方向に働かせてくれる。

ベッド周り
寝る場所の近くから、タスクを連想させるものを全部どかした。
本も手帳も、ベッドから見えないところに。


まず3つだけ変えるなら、ここから

  1. 光を暖色にする(照明を変えるか、夜だけ間接照明を使う) 

  2. 視界の情報量を減らす(テーブルの上を一度全部どかしてみる)

  3. 常時流れる音を止める(帰宅後しばらく、何も流さない)

この3つだけで、体感はかなり変わる。


回復できる部屋は、人生の質を少し上げてくれる

頑張り方を変えるより、消耗しにくい環境を作る方が先だった、と今は思っている。

「もっと強くなれば」「もっと鈍感になれば」と思っていた時期がある。
でも神経の特性は、意志の力で書き換えられるものじゃない。
だったら、神経が消耗しにくい設計をする方が現実的だ。

部屋というのは、毎日帰ってくる場所だ。

仕事でうまくいかない日も、人間関係で疲れた日も、説明できない悲しさがある日も、必ず帰ってくる。

その場所が「回復できる場所」かどうか、これは思ったより人生に効いてくる。


「部屋が整っていないと休めない」ではなく、
「神経が休まる刺激量を整える」こと。  

そのちょっとした視点の切り替えで、
暮らしの重さが少し変わるかもしれない。

静かに疲れている人が、
少しでも回復できますように。


このnoteでは、内向型・繊細な気質を持つ人が消耗しすぎずに生き延びるための情報を、当事者目線で発信しています。 社労士(有資格者)・キャリアコンサルタントとしての知見も交えながら書いています。    

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