「電話が鳴るのが怖かった」新人時代から10年。吃音と共に働く僕が見つけた、少し楽な生き方
社会人になってからも、吃音にはいろいろと悩まされてきました。
その中でも特に大変だったのが、
電話対応
です。
電話を受けたとき
「お電話ありがとうございます。〇〇(会社名)の△△(名前)です。」
と言えないんです。
正確に言うと、最初の
「お」
がなかなか出てこない。
5秒ほど無音の状態が続いて、ようやく「お電話、ありがとうございます……」という感じ。これは吃音の種類でいう、「難発」という症状。
さらに「ありがとうございます」の
「あ」
でもう一度詰まってしまうこともありました。
社会人1年目って、電話に出ることがほぼ義務のような雰囲気がありますよね。
だから頑張って取ろうとするんですが、正直あの頃はつらかったです。
慣れない仕事に必死なのに、
いつかかってくるかわからない電話にずっとドキドキしている
から、なかなか仕事に集中できなくて。
最初に勤めた会社では、電話を受けたら社内の担当者につなぐ必要がありました。
フロアが比較的こぢんまりしていたので、一度保留にしてから立ち上がり、「□□さん、〇〇の△△さんからお電話です」と声をかけなければいけない。この一連の流れがうまくできなくて困りました。
頭の中ではセリフは完璧に用意できているのに、いざ最初の一言が出てこない。
しかも立ち上がって呼びかける必要があるので、そこで言葉が詰まってしまうと
「あの人、なんで立ってるんだろう」
と思われてしまう。
周りの視線が自然と集まってきて、変な汗もかいてしまって……本当につらい経験でした。
何度か転職を繰り返しましたが、そのときの会社選びのときも
なるべく電話応対がなく、
一人でもくもくと作業できるような仕事
を探していました。
社会人生活も10年を超えましたが、まだまだ電話は慣れません。
オフィスから電話をかけるときも、静まりかえった中で電話はかけたくありません。
同じ思いの方、いらっしゃいますか。
なるべく周りががやがやしている中で電話をかけたい。
一度かけてしまえばなんとかなるのですが、
かけたときの最初の一言がきちんといえるか
がいつも心配になります。
でも今は少し楽。
どもってもいいや、と思えるようになったから。
次はそう思えるようになったときの話をしてみたいです。
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