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名古屋の店舗売却と居抜き売却 〖現場で見てきた本音〗栄二丁目の美容室居抜きは、立地より3階46坪をどう回すかで決まる

名古屋で美容室の居抜き売却や賃貸借の相談を受けていると、
栄エリアで、しかも本町通り沿いなら、あとは募集を出せば決まりそうですよね
と言われることがあります。

たしかに、それは半分正しいです。
でも、貸主さまから実際にご相談を受ける現場では、
美容室の居抜きは、立地が良いだけでは進みません。

むしろ最後に効いてくるのは、
そのサロンを次の借り手がどう回すのか
です。

今回ご相談いただいたのは、名古屋市中区栄エリア、本町通り沿いの3階にある美容室区画について、
貸主さまから
この条件でどんな借り手に刺さるのか
どこが止まりやすいのか
を整理したい、という形でご相談いただいた案件でした。

ぱっと見はかなり強いです。
栄徒歩圏。
美容室居抜き。
約46坪。
しかも店内はきれいで、そのまま使えそうに見える。

でも、現場で見ていると、こういう物件ほど
良い場所だから決まる
ではなく、
この広さと階数で、どんな事業計画なら成立するか
で決まります。

今日は、その話を少し現場寄りに書いてみます。

実際の相談事例をもとに、地番やビル名など特定につながる情報は伏せて再構成しています。

今回の美容室居抜き相談事例

今回の案件は、栄エリアの本町通り沿いにある、3階の美容室区画でした。

条件としては、

・3階
・約46.75坪
・美容室居抜き
・賃料は27万円台
・共益費あり
・看板代あり
・保証条件あり
・普通借家2年
・解約時償却あり
・造作譲渡は、売却する設備により相談

という内容です。

この条件だけ見ると、
都心寄りで探している美容室オーナーにはかなり刺さりそうに見えます。

ただ、実務では
美容室居抜きだからそのまま決まる
とは限りません。

特に今回のように、
3階
46坪
栄徒歩圏
という組み合わせは、
小型の独立開業向きというより、
ある程度の人数と売上計画が必要になる案件です。

ここを整理せずに出すと、反響はあっても最後で止まりやすいです。

栄二丁目は、錦三丁目とは違う見られ方をする

栄エリアと一言でいっても、全部が同じではありません。

錦三丁目のような夜の街に近いエリアは、
勢い
看板
二次利用
夜型需要
が強く出ます。

一方で、本町通り沿いの栄二丁目は、
都心ではあるけれど、落ち着いています。
オフィス利用もある。
予約来店型の業種とも相性がある。
通りがかりだけでなく、目的来店で来るお客様も多い。

つまり、
美容室で見た場合は、
派手さより、
通いやすさと落ち着き
で見られやすい場所です。

このエリアで実際によく見られるのは、

・既存客が通いやすいか
・新規の来店導線がイメージしやすいか
・3階でも違和感なく案内できるか
・高単価帯で成立するか
・スタッフが働きやすいか

です。

だから、
栄だから強い
ではなく、
栄の中でも、どういう美容室に向くのか
まで整理して見せた方が進みやすいです。

このタイプの美容室居抜きが止まりやすい理由

1つ目は、賃料より月額総額の見え方です。

美容室の借り手が見るのは、賃料だけではありません。

共益費
看板代
保証会社
内装の追加調整
人件費
このあたりまで全部で見ています。

今回のような物件は、賃料だけ見ると都心部としてはそこまで極端ではなくても、
共益費やその他条件を入れると、
小規模独立には少し重く見えることがあります。

2つ目は、3階で46坪という広さです。

この広さは、強みでもあります。
でも、借り手からすると、
席数をどれくらい作るのか
スタッフは何人必要か
スタイリストが何人いれば回るのか
まで考えます。

つまり、
広くてきれい
では弱いです。
この広さを埋める運営が見えるかどうかが大事です。

3つ目は、造作譲渡の考え方が曖昧だと止まりやすいことです。

設備によって応相談、という条件は柔軟で良い反面、
借り手からすると、
結局いくらなのか
どこまで引き継ぐのか
が見えないと判断しにくいです。

美容室は、セット面、シャンプー設備、受付、バックヤード、照明、ミラー周りなど、
どこが価値なのかが人によって違います。
だからこそ、
応相談にするならするで、
何を残して、何が対象なのかを整理した方が進みやすいです。

4つ目は、普通借家2年の受け止められ方です。

更新前提で考える借り手ももちろんいます。
ただ、内装にお金をかける美容室は、
契約年数をかなり気にします。

特に都心部の美容室は、
スタッフ採用と顧客定着に時間がかかることも多いので、
2年という数字だけを見ると慎重になる借り手もいます。

実務では、
更新が前提でどの程度想定されるのか
貸主のスタンスはどうか
そのあたりを説明できると、印象はかなり変わります。

実際の契約までの流れで、どこが大事か

現場では、だいたい次の順番で進みます。

1.現状把握


まず、店内に残る設備、造作、使えるもの、使えないものを整理します。
美容室は設備の種類が多いので、ここが曖昧だと後で揉めやすいです。

2.条件整理


賃料、共益費、看板代、保証条件、契約年数、造作譲渡の考え方をまとめます。
借り手は最初から総額で見ているので、ここを見やすくすることが大切です。

3.想定借り手の整理


今回のような案件なら、
1人独立
というより、
複数スタッフで運営する美容室
既存客を持っているオーナー
法人の新規出店
このあたりの方が合いやすいです。

4.内見で、雰囲気だけで終わらせない


美容室は見た目の印象が強いです。
でも、それだけで進めると危険です。

席数
動線
シャンプーの位置
バックヤード
採用のしやすさ
そこまで話せた方が、借り手は判断しやすいです。

5.条件調整


反響があった後は、
造作譲渡の対象
賃料発生タイミング
引渡し方法
契約年数の見え方
このあたりの調整が入ってきます。
ここを先に想定しておくと、進み方が変わります。

現場で見てきた本音

今回のような物件でいつも感じるのは、
美容室居抜きは、内装の良さより運営の再現性で決まる
ということです。

見た目が良い物件ほど、
最初の印象は良いです。
でも、そのまま決まるわけではありません。

借り手が最後に見るのは、
ここでスタッフを集められるか
ここで既存客が通いやすいか
ここで利益が残るか
です。

栄二丁目のような場所は、
美容室としての立地は悪くありません。
でも、
立地だけで押せる時代ではない
というのが現場の感覚です。

だからこそ、
広さ
階数
造作
賃貸条件
この4つをちゃんと整理して出した方が強いです。

まとめ

栄エリアの美容室居抜きは、たしかに魅力のある案件です。
でも、現場で見ると、強みは
栄徒歩圏であることそのものでも、
きれいな内装であることそのものでもありません。

本当に大事なのは、

・3階46坪をどう回すかが見えること
・月額総額に納得感があること
・造作譲渡の対象が整理されていること
・次の借り手がスタッフ体制までイメージできること

このあたりです。

美容室の居抜き売却や賃貸借相談は、
飲食店とは少し違って、
空間の雰囲気だけでは決まりません。

だからこそ、
見た目の良さより、
次の借り手が再現しやすい条件に整えることが大切です。

貸主さまとして
良い区画のはずなのに、なぜか話がまとまりにくい
と感じる場合は、
募集前の整理だけでかなり変わることがあります。

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まだ募集の出し方を決めていない段階でも大丈夫です。
この条件で本当に進むのか整理したい、というところからでもご相談ください。


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