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【エッセイ】お盆にお彼岸、お地蔵様。56歳白ハムが語る「仏教行事と心の持ちよう」のハナシ

人間、生きていれば1年に何度か「ご先祖様や仏様」を身近に感じる季節がやってくるものである。 そう、夏のお盆と、春・秋のお彼岸だ。


普段は「今日のご飯は何にしようか」とか「チョコザップに行くか行くまいか」なんてことばかり考えているオイラであるが、実はこう見えて仏教の教えや行事の由来といった知識も少しばかり持ち合わせているのである。


せっかくの季節、今回はこの「お盆」や「お彼岸」にまつわる仏教の深いお話を、オイラ流の超訳を交えつつ、皆さんにも分かりやすくお届けしてみようと思う。


1. きゅうりとナスと、ご先祖様の乗り物事情

子供の頃、初めて仏壇の前でアレ(精霊馬)を見たときは「なぜ大人たちは大事な野菜に足を生やして遊んでいるのだろう・・・?」と大いに首をひねったものだが、あれにはご先祖様へのとんでもなく手厚い「交通手段の配慮」が込められているのだ。


簡単に言えば、あの2匹(2台?)はご先祖様専用の「期間限定カスタムカー」である。


まず、青々としたキュウリで作るのが「馬」。


「あっちの世界(あの世)」から久しぶりに下界へ帰ってくるご先祖様のために、「とにかく一刻も早く家に着いて、みんなと美味しいものでも食べておくれよ!」という思いから、足の速いスーパーカー代わりの馬として用意される。ご先祖様も「よし、暴れ馬のごとく爆走して帰るぞ〜!」とノリノリで風を切りながら帰ってくるというわけだ。


そして、ぽっちゃりしたナスで作るのが「牛」。


お盆が終わって「それじゃあ、またねぇ」とあの世へ戻っていくときは、一転してドッシリとした牛に乗ってもらう。


「帰りは名残惜しいから、景色でも眺めながらゆっくり帰ってね」「みんなから貰った供物やお土産を牛の背中にドッサリ積んで気をつけて帰っておくれ」という、これまた泣かせる配慮なのだ。


行きは「F1カー並みの最速移動」、帰りは「お土産満載の大型トラックで徐行運転」という、実に理にかなった交通システムなのである。


近頃では、スポーツバイク風にハイテク改造された精霊馬をネットで見かけたりもするが、ご先祖様も「おおっ、今年は最新モデルか!」などと喜んでいるのかもしれない。


2. お盆とお地蔵様のありがた〜いハナシ

まずはお盆。 一般的には7月13日〜16日(新盆)や、8月13日〜16日(旧盆)の期間にご先祖様をお迎えする行事でおなじみだが、8月24日には「地蔵盆」という日もある。


街角でよく見かけるお地蔵様であるが、そもそも「地蔵」というのは「地に蔵(ぞう)する仏」と書いて、まさに「大地そのもの(スケールを大きく言えば地球そのもの!)」を指すのだ。


国や宗教、日頃の風習なんて関係なく、地球に生きる人間はみんな、この大地(お地蔵様)のおかげで生かされている。


普段ドタバタと地べたを這いずり回っているオイラたちも、実はお地蔵様の掌(てのひら)で守られているというわけだ。ありがたや、ありがたや。


そして、お地蔵様といえば「六地蔵(ろくじぞう)」という言葉を聞いたことはないだろうか。


これは、人間が迷い込む「6つの苦しい世界(六道=ろくどう)」から、お地蔵様が救い出してあげるよ〜というありがたい信仰なのである。


その「六道(ろくどう)」というのが、これまたなんともリアルで恐ろしい。


地獄(じごく):もう何をやっても苦しくて、四六時中イライラ怒り狂っている恐ろしい世界。

餓鬼(がき):欲望の目がギラギラしちゃって、どれだけ手に入れても「もっと欲しい!まだ足りん!」と満たされない世界。

畜生(ちくしょう):本能と目の前の欲だけに忠実で、「食べたい!寝たい!」で生きている世界。

修羅(しゅら):いつもカリカリカリカリ怒っていて、隙あらばケンカや争いばかりしている困った世界。

人間(にんげん):なんだかんだ悩みや苦しみはあるけれど、生きがいを見つけてハツラツと生きる世界。

天(てん):苦しみからすっかり解放された、夢のような理想の世界。

・・・う〜む。 こうして並べてみると、「おいおい、オイラもたまに腹を立てて修羅になったり、深夜に無性にお腹が空いて餓鬼になったり、欲望のままに目の前の旨いものに飛びついて畜生みたいになっていないか・・・」と冷や汗が出てくる。


弘法大師空海さんも「自心に迷うが故に六道の波鼓動す(自分の心が迷うから、六道という苦しみの波が波打つんだよ)」とおっしゃっている。


自分の心が乱れると、たちまち自分自身で地獄や修羅の世界を作り出してしまうというわけだ。トホホ、気をつけねば。


3. お彼岸と「あっちの世界」へ渡るための6つの宿題


お次は「お彼岸(ひがん)」

春分の日と秋分の日を真ん中に挟んだ前後3日間、合計1週間ずつの期間のことである。

仏教では、私たちが生きているこの悩める世界を「此岸(しがん=こっちの岸)」、煩悩を脱した悟りの世界を「彼岸(ひがん=あっちの岸)」と呼ぶ。


さて、お彼岸の期間というのは、「こっちの岸から、あっちの素晴らしい岸へ渡るための修行(トレーニング)をする1週間」なのだ。


そのトレーニング内容が「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と呼ばれる6つの教えだ。難しそうな名前だが、内容をオイラ流にサクッと超訳してみたよ。

布施(ふせ):人になにかをあげること。お金やモノだけじゃなく、にっこり笑顔やちょっとした優しさを配るのも立派な布施である。

持戒(じかい):ちゃんと約束を守ること。社会のルールはもちろん、家族や友達との小さな約束も大切にするのだ。

忍辱(にんにく):グッと耐え忍ぶこと。目標を達成するためには、時には我慢や根気も必要なのだ。

精進(しょうじん):目標に向かって、コツコツとひたすら努力を続けること。

禅定(ぜんじょう):いつも心を落ち着かせて、パニックにならずドシッと冷静に対処すること。

智慧(ちえ):何事にもグラグラ動じない、ドーンと大きな心と賢さを持つこと。

・・・ほえぇぇ、やっぱり身につまされる! 「忍辱」とか「精進」なんて、まさに筋トレや勉強に挫折しそうになるオイラに必要なことそのものではないか。


けれど、いきなり悟りを開いた聖人君子になろうとしなくてもいいのだと思う。 今日会った人に笑顔で接したり(布施)、時間をちゃんと守ったり(持戒)、イライラした時に深呼吸してみたり(禅定)・・・


そんな日々のちょっとした「良い心がけ」こそが、あっちの素晴らしい岸(彼岸)へと一歩近づく階段になっているのかもしれないな。

おわりに

お盆やお彼岸というのは、単にお墓参りをしてお団子を食べるイベントというだけではなく、「普段の自分の生き方や心の持ちようを、ちょっと立ち止まって見つめ直すチャンス」なのかもしれない。


地球(お地蔵様)の恵みに感謝しつつ、六道(ろくどう)でドタバタ迷走しないよう、オイラも毎日少しずつ「優しさと落ち着き」を意識して生きていきたいものである。


皆さんもこの機会に、ご先祖様に思いを馳せつつ、自分の心を少しだけ整えてみてはいかがでしょうかね。

(それでは、また次回の記事でお会いしましょう〜!ゴソゴソ・・・🐹)


今日、業務スーパーに行くときに落ちていた・・・
銭湯のカギ?風・・・これ何?



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