【エッセイ】「イレギュラーな日常」:書き切った。 ついに「阿頼耶識編」の最終回をネットの海へ送り届けた。 脳みそのメモリは、今、完全に空(くう)である。
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がんばった自分(白ハムスター・耳は黒)へのご褒美といえば、これしかない。 週に一度のサウナである。
実は、今日はあんまり乗り気じゃなかった。 でも、這ってでも行かねばならない。
なぜなら、お気に入りの銭湯サウナの店主が、明日から膝の手術で1ヶ月も休んじゃうから。
「今日を逃したら、1ヶ月お預け」 そんなの、絶対に耐えられない。
しかも今日は、3日間の地獄の休肝日が明けた運命の日。
サウナでパキッと汗を流した後に流し込むビール。
想像しただけで、ツルツルのアゴからヨダレが出る。
いざ、銭湯へ。 1セット目、サウナ8分。水風呂、ドボン。
「ふぅ、極楽極楽」
よし、2セット目。・・・入って6分。
あれ? 頭が、フラフラする。
目の前の景色が、なんだかスローモーション。
「お、おい、ちょっと待て。オイラの脳内サーバーが限界を迎えている」 直感した。
これは粘ったらアカンやつ。 意地を張らずにすぐ出て、脱衣所でぐったり休む。
不完全燃焼のまま、帰宅決定。トホホ。
いつものサウナ用トートバッグを抱えて、とぼとぼ歩く。 中身は、スマホ、マイサウナシート、ポケット付きサウナハット、そして小銭入れ。
・銭湯サウナだと、サウナマットを置いてない所もあるので必需品。
無いとお尻が灼熱地獄。
・ポケットが付いていると、銭湯サウナのサウナ室の扉を開けるフック鍵を入れておけて便利
帰り道、めちゃくちゃ美味そうな匂いの弁当屋を発見。
「サウナは不発だったけど、このとんかつでビールをプハーッと・・・」
レジへ突撃しかけて、店先の貼り紙が目に入る。
『当店は現金のみの取り扱いとなります』
ポケットの小銭入れを思い出す。 中身はスタンプカードと、100円玉(サウナのロッカーで使う)がポツンとひとつ。
スマホ決済のチャージは満タンなのに。 100円じゃコロッケすら買えない。 美味しい匂いだけを胸いっぱいに吸い込んで、スゴスゴと退散した。
命からがら帰宅。 体からは、まだ汗がじわじわ出ている。 冷蔵庫には、冷えたビール。 「プハーッ」の時間だ。
なのに。 ・・・全然、ビールを飲みたくない。
オイラ、どうしちゃったんだろう。 3日間の休肝日を耐え抜いた、あの執念はどこへ?
もしかして、有給休暇に入ってから伸ばしていた髭を、今日ツルツルに剃っちゃったから? 髭と一緒に、飲兵衛としての野生のパワーまで剃り落とされたのか。
それとも、新しい挑戦でメンバーシップに入ったプレッシャーが、無意識に脳内でバグを起こしているのか。
まさか、3日間の休肝日のせいで、体が本当に「健康優良ハムスター」に書き換えられてしまったのか。
恐る恐る体重計に乗ってみる。 「67.5キロ」 ・・・おい。 ビールも飲んでないのに、なんでこの間より微増してるんだ。不生不滅じゃないのか。
まぁ、飲みたくないなら無理して飲むこともない。
今夜は大人しく梅干しをかじって、ウィルキンソンの強炭酸水を喉にパチパチ這わせることにする。 ツルツルのアゴを撫でながら、のんきに。
皆様も、イレギュラーな体調不良と、銭湯バッグの現金不足にはくれぐれもお気をつけてナァ。
つづく。
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