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「そば米雑炊」と「藍」と「うだつ」ー ふらり徳島旅 美馬市編 ー

なぜか、急に自宅に電話をしたくなった。

いまだに、なぜ電話をしたのか
わからない。

それは、友人とふたり、徳島県の山奥を車で飛ばしていた時であった。大学の卒業旅行を兼ねて、いや、友人は留年が確定していた(笑)。そして、オイラといえば、追試に落ちたら留年が確定するという、追い込まれた状況であった。追試を受け、結果を待たずに、徳島まで来ていた。

解放されたかった。

両親には、就職先が決まった、と、伝えただけで、追試には触れず。友人のYと1週間ほど卒業旅行に出ると、家を出てきたばかりであった。過去、旅の途中、家に電話をするなんて、一度たりともなかった。

が、なぜか

道端の電話ボックスに、クルマを停め。
Yに対して「ちょっと、電話してくる」と、足早に電話ボックスに向かった・・。

◇◇


祖母が入院していた。


「心配せんでええよぉ
 ピンピンしているからさー」
「明日退院するから」
と、電話口での、母ののんびりした口調を、今でも思い出す。35年前の青春のイチページ。

急に電話した理由は、
いまだに、わからない。




◇◇

まいど!

なぐなぐツーリストのツアー(なぐツー)に参加いただき、ありがとうございます。 本日は、徳島の内陸部、吉野川中流域、美馬市よりお届けいたします。

本日は、

徳島の郷土料理、そば米雑炊を味わう
藍染を学ぶ

愛染恭子じゃないよ

です。 

徳島自動車道を降りると、35年前の不思議体験のことを思い出していた。当時は、高速道路もなかったが・・

これから向かう美馬みま脇町わきまちは、うだつの町並みとして知られる。午後これから、この町をふらり散策するのだ。

おっと!
散策の前に

めし!

そば米雑炊

冷奴にも「すだち」

そば米雑炊は、ここ美馬市からもう少し山間部に入った祖谷いや地方の郷土料理。ハレの日の料理だ。

作り方を、説明しよう!
まず蕎麦の実を、塩ゆでする。殻を取り除き、乾燥させる。これを「そば米」と呼ぶ。そして、そば米を雑炊にしたものがコイツ。

根菜と椎茸の出汁が効いた優しい味わい、そば米のプチプチした食感。じんわり体が温まる。(と言っても、今は9月なんだけどね・・)
今回訪れた「茶里庵さりあん」のそば米雑炊は、お餅も入った豪華版。すきっ腹に、満足の一品です。

全国的にも、蕎麦を挽かずに、実のまま食す文化は珍しい気がする。食べてみたい方は「そば米 フリーズドライ」で検索すると、色々出てきます。祖谷では、お正月に食されてきた料理ですが、「年越しそば米雑炊」なんてどうですか?

今回訪れたお店「茶里庵」は、名前の通りお茶屋さんが経営するお店(アンテナショップ)。お土産に、「くき茶」をゲット。苦味の少ないやさしい味わいのお茶らしいが、まだ封を開けてない・・同じ徳島のお茶、阿波晩茶を先に開封したためだ。


うだつの町並み

うだつの町並みには、ボンカレーが似合う

うだつが上がらない

とは、出世できないことの例えですが、ここ脇町はうだつの町並み。そうなんです、「ウハウハ」で「がっぽがっぽ」だった町なんです。

もうけの源泉は、

「藍」

そう、藍染めの原料で儲けたんです。江戸時代後期から明治にかけて、阿波の藍が日本中を席巻しました。

なぜ阿波なのか?

タデアイ(蓼藍)と呼ばれる草が、藍の原材料。タデアイの栽培に、湿気のある肥沃な吉野川流域が適していた。これがひとつ目の理由。
もうひとつは、阿波地方の方々の弛まない努力。地域をあげて高品質化に挑んだ結果だ。


町並みから、河川敷にも出てみよう


藍染の原料は、蒅(すくも)と呼ばれる。
この蒅は、タデアイの葉を刻んで発酵させて作るのだ! 恥ずかしながら最近知ったのだ・・藍が発酵品だということを、、 この発酵技術こそが、阿波が誇る伝統の技なのだ。


かつての船着場に出ると、このうだつの町並みが、ただモノじゃない事が分かる。川岸にそって並んだ石垣。
丸みを帯びた石は、川からの贈り物。

まるで城壁のよう

うだつの町並みは、生産者がウハウハになった場所。

そして、その藍染めの原料すくもや、それを固めた藍玉あいだまを諸藩に売りたくって儲けたのが、吉野川下流の徳島市に住む商人たちだ。

明治中期、徳島市の人口は、全国10位。
いまでは考えられない繁栄ぶり(失礼!)

2024年現在は、89位・・・

なぐツー調べ

お金を持つと、豪遊したくなるのが世の常。笑

今なら宇宙旅行ですかね。江戸後期の旅先と言えば、そう伊勢神宮なんです。実は、外宮と内宮の間に日本屈指の遊郭があったんです。へへへ

阿波商人は、遊女をはべらせ豪遊したのを妬まれ、殺されてしまうんですね。お金と女の恨みは怖いですねぇ

歌舞伎演目「伊勢音頭恋寝刃(通称:伊勢音頭)」は、
この事件がベースになっています。

気になる方は、調べてみよう

そばを食べていたのも、藍をそだてていたのも、お米がとれない貧しい土地だったから。それが・・

阿波商人の轍を踏まぬよう、
恨みを買う行為をしないよう、
阿波の旅を続けることを、誓うのであった。

あわ●●わわと、あわ●●てないように・・


(つづく…)


伊勢の遊郭、
古市が気になった方はコチラ

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