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タイの一皿の向こうにある物語【11皿目】二度目の朝ごはん

イサーンの朝は「キンカーオルーヤン(ご飯食べた?)」という挨拶から始まる。家で朝ごはんを食べてきても、職場に着けばもう一度みんなで食べる。それが当たり前の日常だ。

テーブル上には、炭火で焼かれた魚、酸味が効いたイサーンソーセージ「サイクローク・イサーン」、カリッと揚がった鶏揚げ、ニンニクの香りが立つ空心菜炒め、そして唐辛子たっぷりのナムプリックが並ぶ。白いご飯と袋から取り出したもち米「カオニャオ」を手でちぎり、みんなで分け合う。

カオニーアオは手で丸めて食べるのがイサーン流

別の日には、豆腐とネギが入ったクリーミーなクイティアオ(米麺)、にらともやしのグリーンカレー和え、炭火でじっくり焼かれたガイヤーン(鶏の炙り焼き)、そして唐辛子とハーブを刻んだ激辛ナムチム。どれもイサーンらしい素朴で力強い味わいである。

オフィスの隅に置かれた小さなテーブルをみんなで囲む

オフィスの隅で朝昼夕とご飯をつつき合う習慣は、ただの食事ではない。二度目の朝ごはんを食べながら、自然と笑い声が生まれ、心が温まる。食べ物を分け合うことで仲間との距離がぐっと近くなる。忙しい日々の中でも、このひとときがあるからこそ安心できる。

お料理好きのマダムたち

ただし、問題がひとつ。家で食べた朝ごはん、職場で食べる二度目の朝ごはん、昼ごはん、午後のおやつ、そして夕ごはん前の腹ごしらえ、家に帰って本当の夕ご飯。気づけば一日に何度も食べることになり、ありがたい温かさと一緒に、体重もじわじわ増えていくのである。

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