☆記録|紅葉の涸沢カールとモルゲンロート
はじめて、紅葉の涸沢カールへ行ってきた。
実は涸沢、カメラ初心者だった頃からずっと行きたいと思っていた場所だった。そのころは、まだ登山なんてまともにできなくて。登山を始めたての頃は、高尾山すら満足に登れなかったなぁ、なんて今では懐かしい。
登山の練習を重ねて、いざ行こうとすると、紅葉の時期と休日と天候がなかなか合わなくて。
やっと、3年越しに念願叶って行けた!
もうもうもう、嬉しすぎる2日間だった。
上高地バスターミナルから、涸沢に向けて歩き出す。
なぜか、明神神社へ寄り道。奥へ進むと、山頂の方が紅葉した山が見えてきた。
途中、上高地名物、徳沢園のソフトクリームをいただく。美味しい。
徳沢園を過ぎて、横尾から本格的な登山がはじまる。本谷橋で休憩。雪解け水だからか、水がキンキンに冷えていて気持ちいい。一緒の小屋に泊まる予定の方と、「小屋の予約大変でしたよね」って盛り上がった。本当に、予約を取るのが大変だったのだ。
しばらく行くと、急に登りがキツくなってきた。
前を歩いていた大学生グループの方々と、「キツイけどおでん食べたい」って言いながら登る。写真を撮りあいっこしたりして、楽しかった。
そして、やっと着いた。念願の、涸沢カール!
涸沢ヒュッテで、名物のおでん。(到着が少し遅かったので、手作りおでんで具材が一種類少なかったけれど、それもまあご愛嬌)光に透けたビールの色が、美しい。山とビール、お似合いすぎる。
まだお腹が空いていたので、カレーも食べた。美味しかった! ご馳走様でした。そして自販機でチューハイを追加購入して、酒盛り。
日没間際、だんだん曇って冷えてきた。チェックインして、部屋で休憩。夕食を食べたあとは、テント村の夜景を撮る。持ってきた日本酒と缶詰で、また酒盛り。早起きして星を撮るために、早めに就寝した。
おはようございます。起床、2時45分。
起きたら、満点の星空とテント村の夜景が広がっていた。秋の星空たちと、涸沢小屋と、紅葉。夢中で撮っている間に、あっという間に天文薄明がはじまって、夜が明けてくる。
朝食の時間になったので、撮影は一旦中断。食べて戻ってきたら、すっかりあさになっていた。

待っていると、急に。
山肌が真っ赤に染まって、モルゲンロートがはじまった。
この日は台風一過。空気中のチリが少なかったからなのか、見たことがないくらいに真っ赤に染まった。本当に、嘘みたいな赤色。山ってこんなに赤く染まるんだなぁ、と。そして、そのモルゲンロートは、急に終わった。赤くならなくなった。
撮影しながら、涸沢カール内を散策する。涸沢小屋の上の斜面を、少し登ってみたりもした。テント村が、小さく見える。
そんなことは起きないだろうけど、もし可能であればいつかこの上も登ってみたいものだと、この時は思っていた。(その4年後、雪の積もったこの斜面を登ることになるとは、その時の私はまだ知らない。)今回はヘルメットも時間もないので、ここで引き返す。
そろそろ時間なので、下山する。念願の涸沢カールは、本当に美しかった。
下山中に猿を発見。よく見たら、小猿も。こっちは向いてくれなかったけれど。
帰りも寄った、徳澤園。四種のチーズと蜂蜜のピザ。美味しかった! しっかり食べて、もう少し歩けそう。
お腹も満たされたところで、また歩き出す。ここまで来ると、足はもうくたくた。それでも、黙々と歩を進める。
歩きながら、2日間の出来事が頭の中をぐるぐる巡る。念願の涸沢カール、真っ赤なモルゲンロート、満点の星空。まだ全然実感が湧かないまま、気づけば上高地バスターミナルが見えてきた。
上高地着。お疲れ山でした。
さわんど温泉、梓湖畔の湯。下山後は、やっぱり温泉。混んでいたので、待ち時間に温泉卵をいただいた。無事に下山できた嬉しさを、じんわり噛み締める。
帰る時はもう、一生来ないだろうな。登山、辛いし。って本気で思っていた。
だから、念願の場所をいつも以上に楽しみつくそうって。
気づいたら、ほぼ毎年行っている。涸沢を通り越して、その上に。
人間とは、不思議なものだ。
なぜ、この日は嘘みたいな真っ赤なモルゲンロートになったのか。
台風一過だったから?
それとも、それだけでは説明できない何かがあったのか。
モルゲンロートになる日と、ならない日。
その違いを、当日の天気図や気象データを一つずつ辿りながら、答え合わせしています。
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