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【日記】 高校生とあほんだら

閉館30分前に図書館へ行った。自宅にも何冊か積読本があるのだが、どうしても誰かのエッセイ本が読みたい気分だった。そんな訳で閉館ラッシュを敢行。飲食店と違って、図書館にはラストオーダー的なものがないのがいい。司書さんたちはいつでもウェルカムである。内なる心は知らんけど。

館内には、図書館の番人こと司書さんが2人、僕、何故か図書館でタブレットを触る男性、そして男子高校生がいた。司書さんを除く3名に今日の図書館にさようならを言う役割が回ってきた。

適当にエッセイコーナーを吟味した結果、沢木耕太郎の『銀河を渡る』と、町田康の『猫とあほんだら』を読むことにした。もちろん30分では全部読めないので、これもまた適当に開いたところを読むに留めた。

ここは大きな図書館じゃないので、スーパーのようなフェアウェルアナウンスは流れない。なので気づいたら時計は閉館2分前を示していた。僕はもっといつまでも、近畿大学の図書館のように夜通しでもここに居たかったが、司書さんたちはきっと定時で帰りたいはず。だから大人しく出口に向かった。

出口に向かう途中であの高校生を見かけた。タブレットの方はもう帰っていて、残るは僕と彼だけだった。歩いている僕に対して、彼はまだ座って本を読んでいる。それもじっくりこってり。もしかしてシチューの作り方でも見てるのかと思って、横目でチラリと読んでいる本を確認した。

"誰でもわかる税法入門"

そのとき僕の気持ちの10%、いや逆の90%が叫んだ。まろはそんなんわからんよ!って。彼が本当に高校生だとしたら、学校終わりそのままの足でここに来たことになる。朝から勉強して、友達と喋って、昼食べて、部活して、それから夜は税法の勉強って。詰め込みすぎやん。頑張りすぎやん。自分があほんだらに見えてきたやん。

いつかこんな自分にも税理士をつけないといけない日が来た時は、この高校生にお願いしようと思う。彼なら締切30分前の依頼とかにも、平気で応えてくれそうだから。

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