旅に出たい気持ちと、消えない思い

先日紹介した『おひとりさまホテル』の最新刊が出たので、さっそく読んだ。
出たばかりなのでネタバレは避けるけれど、今回もとても良かった。

ページをめくりながら、どこかに行きたい気持ちがふつふつと湧いてくる。
でも、転職したばかりで、いったいいつ旅に出られるのやら、と思うと少し悲しくなる。

今回の話は、旅やホテルの描写ももちろん良かったのだけれど、それとは別の場面が心に残った。
途中で主人公が、これまでの自分の言動を思い返して、思い悩むような描写がある。
そこを読んでいて、なんだかとても苦しくなった。

彼女とは状況は違うけれど、似たような後悔というか、
「あれはやってしまったのだろうか」と思い返す瞬間は、誰にでもある気がする。

悪気はなかったとか、そもそも知らなかったとか、
そんなつもりではなかったとか、言い訳はいくらでもできる。
でも、過去の自分の言動が、誰かのプレッシャーになっていたり、
心に刺さって取れないトゲのようになっていたのかもしれないと思うと、
どうしようもない気持ちになる。

とはいえ、今さら何かできるわけでもない。
結局は、時間が解決してくれるのを待つしかないのだと思う。
今はまだ傷口が生々しくても、
いつかかさぶたになって、自然と剥がれる日が来るのを待つしかないのだろうな、と思った。

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