ミイコとハッピーマネーの魔法
物価高の激しい時代。
みんなお金と仲が悪くなっていた。
レジにて
……これで◯千円。高い。今月も出費がかさむ。貯金が増えないな〜
ブロックが大きくなっていく。
毎月のローン
……今月も◯万円。いつまで続くのか。子どもの学費は準備できるのだろうか…
ブロックがお金の笑顔を曇らせていく。
ミイコはブロックと戦っていた。
過去の記憶。
ミイコの心の中にいる小さな私。
……欲しいもの、買ってもらえなかった。
……お金があればなぁ。足りない、足りない。欲しい。
ブロックは言った。
「お金、欲しくなんか無いよね。欲しいと思ったらつらくなるから」
ブロックはお金とミイコを遠ざける。
ブロックは優しく言った。
「私が守ってあげる。お金と仲良くなっちゃいけない」
あるとき、ミイコは声を聞いた。
同じ状況であっても、幸せを決めるのは自分のこころ次第だ。
それは未来の自分だったのかもしれない。
持っていない自分。持っている他人。
人と比べて悲しむ。
でも、その声は言った。
自分次第なんだよ
ミイコのブロックにヒビが入った。
ミイコはブロックに言った。
「今までわたしを守ってくれてありがとう。でも、わたしは気づいたんだ。欲しいと思っていたけど、本当に欲しかったのかなって」
ブロックは言った。
「本当に欲しかったのだよ。それがあれば、幸せになれると思っていたのだよ」
ミイコは首をふった。
「ううん、違う。必要なものはもう在ったから。欲しいと思っていたのは、足りないと思っていたのは、十分なくらい在るってことに気づかなかっただけ」
ブロックのヒビが深くなった。
「いいや、あなたは足りなかった。欲しかった。すでに在ったなら、どうして欲しいなどと思うのか」
ミイコは迷いなく言った。
「わたしに足りなかったのは感謝。お金を払うことに感謝が足りなかったの。ありがとうと思って払うと、お金は喜ぶんだよ。暮らしを豊かにしてくれる、便利にしてくれる。そんなお金にありがとうと思えなかったから」
ブロックは苦しみ始めた。
ミイコはブロックに言った。
「わたしはお金に感謝してる。そして、ブロック、あなたにも感謝してる。今までわたしを守ってくれて、ありがとう。あなたは、わたしを守ってくれていたんだよね?」
ブロックは割れた。
ブロックは消えかけながら言った。
「お金と仲良くなってくれ。お金は悪くない。そして、幸せになってくれよ。俺は、あなたの笑顔が、ずっと見たかったんだ」
ブロックは消えた。
そして、お金が幸せそうに笑っていた。
ミイコは言った。
「ブロック、ありがとう。お金とずっと仲良くしていくからね」
unhappy moneyから、happy moneyへ
物価高で苦しむ時代だからこそ、お金のEQが必要とされている。

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