【大学受験・キャリア】執着には賞味期限がある。ーー「この場所(人)じゃなきゃ!」を手放したとき
受験シーズンの終わり。
合格という光の中にいる人もいれば、届かなかった結果を前に、静かに自分を責めている人もいる時期。
「ここじゃないと、私の人生は始まらない」
「あの学校に入れないなら、これまでの努力は無意味だ」
そんなふうに、たった一つの「正解」に心を縛り付けて、息苦しくなっている方へ。
今日は、ある生徒が教えてくれた「執着の賞味期限」と、その先に見える景色について書きたいと思います。
本気の果てに見つけた、新しい地図
彼は、第一志望には届きませんでした。
MARCH合格を目指して、
文字通り寝る間も惜しんで駆け抜けた一年。
結果だけを見れば
「不合格」
という二文字が残っただけかもしれません。
でも、報告をくれた声は驚くほど晴れやかだったんです。
「今年、自分でも引くくらい本気でやり切ったから、
もう後悔はないんです。
最初は二浪って思ってたけど、これ以上はできない。
だから、来年は準備をして留学をする。
それから編入を狙おうと思います」
「何が何でも有名大学へ」という執着を、彼は「納得」という名の情熱で成仏させた。
限界まで走り抜いたからこそ、彼は
「この道はここまでだ」
と潔くハンドルを切り替えることができた。
知っておきたい、「執着」の賞味期限
私たちは、何かを成し遂げようとするとき、
必ず「執着」を持ちます。
それは自分を突き動かすガソリンのようなもの。
でも、それには「賞味期限」があることを忘れてはいけません。
• 情熱としての執着: 今、目の前の目標に向かって走るための、純度の高いエネルギー。
• 未練としての執着: 終わったことに対して「あっちが良かった」と過去を向き、自分を否定し続ける毒。
もし今、あなたが仕事や人間関係、あるいは学歴に固執して苦しいなら、それは情熱が「未練」に変わっているサインかもしれません。
期限が切れたガソリンは、走る力を奪うだけでなく、エンジン(心)そのものを傷つけてしまうのです。
私たちが、本当に欲しかったもの
少しだけ、考えてみてください。
私たちは、特定の「場所」や「看板」そのものが欲しかったのでしょうか?
それとも、その場所で「誇りを持って笑っている自分」に会いたかったのでしょうか。
本気で挑んだ結果、届かなかった場所がある…
それは「失敗」という終着点ではなく、
今のあなたによりふさわしい「別の正解」が近くにあることを知らせる、優しい合図なのかもしれません。
――選んだ道を、正解にしていく。
人生に「間違った道」なんて、本当は一つもありません。
あるのは、「選んだ道を、あとから自分の手で正解にしていく」という覚悟だけ。
その覚悟さえあれば、どこへ行っても、何をしても、あなたはあなたとして輝けます。
今日はこれまで本気で走ってきた自分を、まずは丸ごと認めてあげてください。
「ここまでやったんだから、大丈夫」
そう思えたとき、あなたの目の前には、これまで見えていなかった新しい扉が、ひっそりと、でも確かに開いているはずです。
あなたの決めた道は、
全て正解です。
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