【京都に胡麻という所があるんです】
京都に胡麻という所があって
そこに、ごま油を作っている会社があり
作っている所を見させてもらいに行ったことがあります。
30年以上前の話です。
そこのゴマ油は、本当に胡麻の果汁を絞ったみたいな
濃厚な香り高いゴマ油で
ちょっと垂らすだけで、料理がぐっとおいしくなるので
その頃からファンでした
で、何気なく工場の住所を見たら
京都府の胡麻って書いてある
ごま油を作る工場が胡麻にある!?
胡麻という場所があるのもびっくりしたけれど
その胡麻って言うのが
うちのおばあちゃんの家のある場所から
そんなに遠くないところだったこともびっくり。
確か、おばあちゃんの田舎に唯一走っているバスに乗れば
その近くまで行けるくらいの場所なんです。
それで、母親に聞いてみたら
知っているっていうんで
母親と一緒に行ってみることにしたんです。
もちろん、工場には電話をして、アポイントもとりました。
そして、
山陰線の胡麻駅に降り立ったまでは良かったのですが
本当に何もないところで
母親も、その辺は知っていると言ったけれど
胡麻駅に降り立ったのは、初めてで
そこから、どうやって工場まで行けばいいのか
頭が真っ白になりました。
っていうか、
タクシー位あるだろうと思っていたら
なんもないんです。
そうそう、田舎って
タクシーは電話をして呼ぶんですよ。
30年以上前ですから
携帯電話も持っていなかったし…嗚呼…。
胡麻知っているって言った母親は
ウソではなかったんだろうけれど
知っているだけだった‥。
さてさて、どうしたものか‥。
誰か人が通らないかと思って、
その辺をうろうろ
民家はぽつぽつあるんだけれど全然人の気配はなく
どうしよう…って思っていた時
電気屋さんみたいなお店を発見!!
(何でも売っている感じのお店)
ああ、助かった~~~!
いちかばちかお店に入って事情を話し、
タクシーを読んでもらう事ができて
なんとか、ゴマ油の工場までたどり着けたのでした。
ゴマ油の工場は、本当に素晴らしかったです。
工場の外はゴマ畑で、その当時はまだそんなに広くなかったですが
ゆくゆくは、
自分たちで育てたゴマで国産のゴマ油を作りたいとおっしゃっていたのが
とても印象的でした。
(それは、その後実現されました)
で、ゴマ油です
ごま油を作るところを見せてもらいまして
30年以上前なので、細かいところは忘れてしまったのですが
大きな丸い機械でゴマを炒るところからスタートなんです。
この胡麻を炒るの、
胡麻がものすごい量なんで機械でやっているだけれど
どこまで炒るかという見極めは人間なんです。
そこに熟練の勘や経験が必要になります。
機械で炒ってているのですが
男性の方が、ずーっと付きっ切りで
炒り加減を真剣にチェックしておられたのが
ものすごく印象的で、今でも覚えています。
実はその当時、
私も家ではごまは必ず自分で炒って、
すり鉢ですって使って使っていたので
胡麻の炒り具合って、かなりこだわりがあって
それを見たときに、ああ、プロってすごいなあ~って思ったのです。
その炒ったごまを
絞ってゴマ油にする工程も見せてもらったはずなんだけれど
そこの部分が、あまりよく覚えていなくて
最後の所で
油に熱湯を混ぜて、そこから分離、ろ過することで、
不純物を取り除いていくんだけれど
それが、ものすごく時間がかかって
たぶん、1~2か月くらいかかったと思います
それがとても印象的でした。
ゴマ油って、こんなに手間がかかるのか…
って思ったのです。
あの、ゆっくり流れ行く時間とゴマ油がセットになっている光景
それは、本当に心に沁みました。
ああ、ここに、人の心があると思ったのです。
********************
本当に、30年以上前の話で
忘れている事、思い違いしているところもあるとは思うんだけれど
でも、今でも思い出すのは
本当に、自分が目指しているものに向かっていく時
妥協とか、損得とか
そういうものは全くなくて
ただ、自分が目指すべきものが、目の前にあって
そこにたどり着くために、今何ができるのか
今できることを、一生懸命やる、その姿です。
それが、私の中にある何かに
すごく響くんです。
胡麻ってね
今更ですが
本当小さくて
胡麻の収穫だけでも、めちゃ大変なのよ。
その大変さなんて
ゴマ油からは、想像もできない
そのゴマを使って
とんでもなく手間と時間をかけてごま油は作られている
ごま油って
そんな見えない大切なもののエッセンスなんです。
私は、まだまだだな
でもまだ頑張れる‥。
そんな気持ちを取り戻させてくれるのです。
********************
胡麻とゴマ油で作ってみてね


********************

