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今日のジャズ: 3月18-19日、1957年@ロサンゼルス”The Poll Winners”

Mar. 18-19, 1957 “Satin Doll” by Barney Kessel, Ray Brown & Shelly Manne at Contemporary Recording Studio, LA for Contemporary (The Poll Winners)

3月7日に紹介したソニーロリンズの作品”Way Out West”(以下)から約10日後に、コンテンポラリースタジオ、ロイデュナン録音技師、そしてベースのレイブラウンとドラムのシェリーマンという同じ設定に、ソロイストをギターのバーニーケッセルに入れ替えたデュークエリントン作曲歌の演奏です。

この作品はロリンズ作品との対比が楽しみ方の一つです。想像に難く無く、同系統の音質と演奏ながら、単音の黒人テナーから、和音のギターを爽やかに操る白人となった事によって、随分と印象が変わっています。

冒頭での心地良いレイブラウンのベースによるハーモニクスを皮切りとする抜群のリズムセクションに乗って、ケッセルがメロディーやコードを交えた気持ちの良い展開を繰り広げます。トリオ録音でありながら、隙間を埋めることはせずに、間を活かした演奏が出来るのは技量とセンスがあってのことかと思います。

3:17-3:19の下降メロディーに象徴されるように、ケッセルもロリンズと似たようなユーモアに溢れるシングルトーンの旋律を繰り出しているのが共通項と言えます。

後半から終盤にかけてのギターのボディの味のある響きを活かした終始滑らかなコード演奏によって、デュークエリントンによる原曲の良さを最大限に引き出しています。

ドラムのマンによるブラシでの演奏をロリンズ作品のスティックでの演奏と比較すると、タッチが柔らかく繊細ではあるものの全体的におとなしめのようです。同じくベースのブラウンも先の曲よりは、ベースラインの運び方が保守的に感じます。これは自由奔放なロリンズと律儀なケッセルのスタイルの違いが影響しているのかもしれません。

左にソロイスト、右にリズムセクションの配置は前曲と同じです。コンテンポラリー特有の変則録音でもバランスが取れているのはソロイストの力量あってこそ、です。裏の楽しみ方は、ステレオのバランスをどちらか一方に絞って聴いてみること。新たな発見があるはずです。

アルバム名の『ポールウィナーズ』というのは、雑誌の読者による楽器別投票で一位となった演奏者で構成されているためです。同年のプレイボーイ誌では、この三人が各楽器部門の一位を獲得しています。

ちなみにロリンズは、不思議なことに同年のテナーサックスランキングのトップ10にも入っておらず、一位はスタンゲッツとなっています。主な結果は以下の通りです。楽器別に投票数を見るとトランペットの人気がずば抜けて高い事が分かります。

一位の面々がこちらです。どこかで見たことのある顔ぶれですね。左下にシェリーマンが掲載されています。

ご察しの方もいらっしゃるかもしれませんが、本アルバムもロリンズ作品で紹介したのと同様にコンテンポラリーレーベルが頻繁に起用したWilliam Claxtonが手掛けたカラー写真となっています。

ダークでクールな雰囲気のアルバムジャケットの多い東海岸拠点のブルーノートレーベルを意識して対抗するかのように、コンテンポラリーレーベルは、西海岸を象徴する鮮やかな空と太陽、開放感を強調しているかのように思えます。

最後に、華麗なシェリーマンによるスティック捌きを更に堪能したい方は、こちらもどうぞ。

開放感に溢れる素敵な1日をお過ごしください。

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